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NPO塾 菅家廊下とは?

こんにちは。NPO塾 菅家廊下です。

福岡市南区、太宰府市、筑紫野市エリアで学習塾・進学塾をしています。

この記事では私たちの塾について、活動日、サービス、団体の理念など説明していこうと思います。

NPO塾 菅家廊下とは?

菅家廊下はNPOによる無料塾です。
利用者から受講料を徴収しません。

運営は支援者の寄付金のみで行っています。

活動日時・場所

1.大橋教室  【福岡市立南市民センター】 ※3月よりスタート
毎週 火・木 19:00 - 21:00    限定10名

2.太宰府教室 【太宰府いきいき情報センター】※変則的スケジュール
毎週 月・水 18:00 - 20:00    限定10名

現在、参加者募集中です!

なんで無料なんですか?

スウェーデンでは放課後の学校外教育はNPOの宿題サポートが浸透しています。日本でも公営塾や無料塾が増えています。

日本の公営塾や無料塾は、まだ大手塾や予備校などと比べて難関校の受験指導者や環境が整っていないのが課題です。

家庭の子育てのゴールは「〇〇校合格」では無いはずなのに、教育費の支出、子どもが費やしている学習時間の面で考えると、一般家庭はやはり入学試験突破に多くの教育リソースを割いています。そんな社会を変えたくて、私たちはこの活動を始めました。

しかしながら、日本の「良い環境の学校に進学したい」という文化は根深くなかなか変化しないと考えています。だから、とても逆説的なのですが、今の日本には難関校突破を目標とする利用者から費用を徴収しないNPO進学塾が必要なのだという結論に至りました。

最大の国難である少子化問題解決のために。

日本の一般入試は、試験日から逆算して最適な学習内容を市販の参考書ベースで自学自習できれば合格できます。

また学校推薦・総合型選抜入試は学校の成績や外部能力試験の成績が一定以上で、自身が高校時代に頑張って取り組んだ課外活動、大学入学後の学びの計画、卒業後の進路が大学とマッチしていていれば合格できます。

優秀な学生のみなさん、私たちと一緒にNPO進学塾で、大学合格を勝ち取ってみませんか?

塾生になるには?

菅家廊下では塾生の学習態度を入塾条件とします。

気になる方は、次のお問い合わせフォームからご連絡ください。

どんな指導内容ですか?

菅家廊下は進学塾です。対象は小中高生です。大学入試は一般入試、推薦・総合型選抜入試、どちらの対策できます。高校入試や私立中学入試にも対応可能です。具体的な指導内容は次の通りです。

① 進路カウンセリング

「志望校に合格するためにはどんな勉強をすれば良いかわからない。」「成績の上げ方が分からない」「今の自分の戦略は正しいかチェックして欲しい」等の相談にアドバイスいたします。予備校で数々の生徒を合格させてきた受験指導経験16年の代表がお答えします。全科目の総合的かつ具体的な戦略を立てることができます。

② 学習管理+自学自習サポート

毎週の学習管理と中長期的な学習管理を参考書や教科書ベースで提案します。志望校合格あるいは学校の成績向上のためのカリキュラムにしたがって学習が管理されます。毎週、定着確認テストを行い、どれだけテキストが定着しているかフィードバックします。

自立学習の基本である勉強の習慣化をサポートします。

③ 志望理由書・面接・小論文対策

学校推薦・総合型選抜で重視される志望理由書や面接に関する指導を行います。すべての大学に対応しています。文章の添削や練習を行います。また奨学金獲得のための指南も受け付けています。

④ 探究学習

菅家廊下ではテーマを決めて探究学習を行います。期間は半年〜1年間です。最終的に他者へ共有できる形にまとめて発表してもらいます。

⑤ 社会的実践活動

菅家廊下では社会性を獲得する為に実践力に関する勉強を年間を通して行います。最終的には仲間と社会貢献活動を新たに創造して実施します。本塾に参加する限り必ず行ってもらいます。

これらの指導や活動を通して、自主的な探究力・自学自習の能力・創造的な実践力の3つの能力を伸ばしていきます。

塾での学習の流れはどんな感じですか?

基本的な学習の流れは次の通りです。

① カウンセリング+1週間の体験開始

最初に勉強に関する事についてカウンセリングします。「志望校はあるのか?」「勉強に関する課題は何か?」「何を目標に入塾するのか?」などについてお話します。

その後、1週間の体験学習として、実際に学習計画を作成して、塾のカリキュラム通りに勉強します。1週間後に塾に来てフィードバックを受けます。

② 入塾+勉強法のレクチャー

入塾後はまず教科の勉強法についてレクチャーします。各教科によって違う勉強法を理解し実践するための準備を行います。菅家廊下では自立学習が基本です。

③ 個別カリキュラムの提案

志望校合格や学校の成績向上など目的に応じて中長期的な学習計画(個別カリキュラム)を作成します。

④ひたすら自学自習

計画にしたがって勉強を開始します。何をやれば良いか迷うことなく目の前の課題に集中して取り組めばOKです!

⑤ 毎週フィードバック

毎週、塾で定着度を確認するテストを行います。一週間の勉強が何%獲得できたか分かります。それをもとに計画をどんどんブラッシュアップしていきます!

これらの他に「探求活動」「社会的実践活動」に関するセミナーやグループワークを行います。また三者面談も行います。詳細が決まり次第、

団体に関すること

NPOってなんですか?

NPOとは「 Non Profit Organization 」の略称で、社会貢献活動を行う団体のなかでも収益を団体構成員に分配することを目的としない組織のことです。団体の収益はさらなる社会貢献活動のサービス向上や事業の拡大にあてられていくので公益性が高い事業を行うのに適しています。

NPO塾って何ですか?

NPO塾はNPOが運営する学習塾や進学塾です。私たちNPOの活動は民間の寄付によって支えられているため、菅家廊下では利用者から指導料を受け取りません。日本の学習塾は、企業や学校法人が運営していることが多いので、NPO塾の数はごく少数です。一方、北欧のスウェーデンやフィンランド、フランスではNPOによる塾のような放課後の補助学習サービスが充実しています。ちなみに北欧には日本みたいな学習塾は存在しません。 

名前の由来は?

時は昔、菅原道真公の塾において「廊下でも良いから学びたい」と結集した若者たちのエピソードにならって、「知的向学心に溢れる若者が集う私塾を再興し、次世代へ継承していく」という団体のミッションに基づいて名称を頂戴しました。

塾長ってどんなひと?

塾長の自己紹介はこちら👇

塾の合格実績の代わりになるもの👇

無料の塾ってサービスの質、大丈夫?

私は全国400校の大学受験予備校で校舎長やエリア教務マネージャー等を4年していました。勤務校はグループ30校で合格実績No.1を獲得し、全国で唯一退塾0名校として表彰されました。このNPO塾では令和の入試にマッチしたサービスを提供するので、より質の高い教育を実現できると確信しています。

NPOとして解決すべき課題

少子化の加速によって日本社会は危機を迎えています。

少子化の原因を1つに断定することは難しく、教育、雇用、経済など複数の要因が絡み合って複雑化しています。なかでも「若い世代のお金と時間の問題に関する影響が大きい」ことが政府や民間の統計から明らかになっています。

日本は嫡出子の割合が約98%なので、少子化問題解決のためには「カップル数」を増やすか、あるいは「カップルあたりの子どもの数」を増やすかの2つの対策がとれます。

カップル数が減っている要因に関して、国は当事者へアンケート調査を行っています。下の図は独身者へ「独身である理由」と「いずれ結婚するつもりか」について聞いた結果になります。

令和2年度 少子化対策に関する国際意識調査

独身者が独身である理由に関しては「出会いの少なさ」「可処分所得の減少」「可処分時間の減少」があげられました。しかし、80%超の独身者はいずれ結婚はしたいと答えています。

また「カップルあたりの子どもの数」が減っている要因としては次のような既婚者へのアンケート結果があります。

第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)国立社会保障・人口問題研究所

既婚者の理想の子どもの数を平均すると「2.25人」になりました。2人以上の子どもを持ちたいと思っている家庭が多いです。しかし、予定の数の平均は「2.01人」です。ここに、理想と現実のギャップがあります。

その「理想の子どもの数を持たない理由」に関しての質問結果は、1位が「子育てや教育にお金がかかり過ぎるから(52.6%)」です。半数以上の既婚家庭が教育費の支出が理由で子どもを産まない選択をしているのです。また、この「子育てや教育にお金がかかり過ぎるから(52.6%)」については妻の年齢が35歳未満に限った場合、77.8%の家庭が理由としてあげています。

第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)国立社会保障・人口問題研究所

ここで、その教育費に話題を移します。

文部科学省は「子供の学習費調査」という全国調査で、国民の教育費の平均値を算出しています。以下が、最新の令和3年度のものです。

文科省「令和3年度 子供の学習費調査」

この調査では、教育費を「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」の3種類に分類しています。日本の子どもは90%が公立小、公立中に通っているますが、その公立小中に着目したとき、学校外活動費が70%超と多いことに気付かされます。

学校外活動費とは学校外の「塾や習い事」の費用です。そして、学校外活動費については、次のような分類の調査結果があります。

文科省「令和3年度 子供の学習費調査」

これは学校外活動費を「補助学習費」と「その他」に分けたグラフです。中学3年生の補助学習費が1番高くなっています。補助学習とはこの調査の定義では「予習・復習・補習といった学校外で学校教育に関係する学習をするために要した費用」です。つまり補助学習費とは「学習塾や家庭教師の費用」です。

ここまでの話をまとめると、日本国民の90%超が通う公立小中学生のいる家庭が、年間に支出する教育費のうち約70%は学校外活動費であり、その学校外活動費のなかでも補助学習費への支出が1番大きいということです。つまり、一般的な家庭の高校生までの子育てで、学習塾や家庭教師への家計費用負担が1番大きいということです。

1人あたりの子どもを育てるためにかかる費用について考えていきたいと思います。次は大学や専門学校などを除いた、3歳から高校3年生までの15年間の学習費の総額です。

文科省「令和3年度 子供の学習費調査」

毎年の全国的な学習費に関する調査から、子どもを18歳まで育てたときにかかる1人あたりの費用がわかります。今、学校教育に関しては授業料実質無料化と所得制限の廃止が、それぞれの自治体の政策として進んできています。

またここには載っていない大学や専門学校といった、お金のかかる高等教育について除いても、国は方針として多子世帯への実質授業料無償化を進めています。

1人の子どもを経済的自立まで育てるための教育費と労働コストを、これからは家計のみの負担ではなく社会全体で負担していこうというのが少子化問題解決に必要なことなのだと考えます。

私たちの団体はその問題解決の一助となるように、初等・中等教育段階の学校外教育、特に学習塾など補助学習において、利用者に家計からの教育費の捻出が軽減されるようなサービスを提供したいと考えています。

特に私たちは市民の「合格したい」のニーズに私たちは応えます。入学試験や資格・国家試験に合格する為の、個別最適化された学習計画と勉強のための環境を提供します。市民が学校外教育に求める1番の教育ニーズに、団体がきちんと応えて、初めて公共的な学校外教育が成立すると考えるからです。

さらには子どもの将来の経済的自立に向けて、学校外教育だからできる社会教育にも力を入れています。受験を目的とした勉強だけではなく、自主的な探究活動と、社会的要請に応える社会貢献活動を継続的に指導します。

子どもが自立して学習できる能力を早期に獲得することは、その子の人生において大きな財産になります。私たちの活動が公共に広く浸透することは、多くの国民が安心して子育てできる社会につながると信じています。

団体の理念

「子どもが将来子どもを産み育てたいと思える日本社会へ」

NPO 菅家廊下は無償の義塾です。自立学習のための3つの能力を塾の活動を通して伸ばし、大学合格の先にある子どもの社会的自立をゴールとします。

自立のための能力①「自主的な探究力」
 好きな事をとことんやる。自分の興味関心に基づいて、探究すべきことを立て、情報を収集して実践し、成果をまとめ、発信する。これは生涯に渡って学びから最大利益が得られるスキルの獲得につながる。

自立のための能力②「自学自習の能力」
 授業を聞き、テキストに書かれている事を読み、インプットした概念を理解•定着させ、適切にアウトプットできる。これは学びを他に依存せず自律して遂行できるスキルの獲得につながる。

自立のための能力③「創造的な実践力」
 社会で何らかの実践する時に、新しい着想に基づいた考案をしながら行動する。また、それを自ら進んで公共に貢献する活動を実践する。これは自らのキャリアを形成する能力の獲得につながる。

これら3つのスキルの獲得で「子どもの経済的自立」を達成します。そして、これらはより社会に近い学校外教育によってこそ実現ができる教育で、子どもを大人に育てる上で必要不可欠なものだと考えます。

塾はかつて菅原道真公の塾において「廊下でも良いから学びたい」と結集した若者たちのような意欲ある子どもを集め育てます。

民間からの寄附で、学校外教育のゴールを大学進学から子どもの経済的自立へ、段階的なモデルチェンジを目指していきます。

2023.12.20 代表 本田英範


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