幸せになる方法69 自由時間は程々に
海外の研究で自由時間が少なすぎても不幸になるが、多すぎても不幸になるという研究結果が発表されたんだって。その境目は5時間。自由時間が5時間を超えると幸福度は下がっていくんだって。だから私と5時間だけ遊びましょ。
時間もお金もあればあるだけ幸せになれるわけじゃないんだね。
私たちは自由になる時間が多ければ多いほど幸福になれると思いがちですが、どうやら現実は違うようです。
極端な例として、24時間が自由時間であるニートは幸福かと問われれば答えはNOでしょう。
では、どのくらいの自由時間が幸福につながるのでしょうか?
最近の研究によると、自由時間が多すぎると、人は退屈や無気力になり、幸福度が低下するということです。米国の心理学者たちは、自由時間と幸福度の関係を調査し、「自由時間が少ない人や多すぎる人は、自由時間が適度な人よりも、幸福度が低いことを発見した」と報告しています。彼らは、自由時間が多いと、「自分の価値や目的を見失い、自己効力感が低くなる」ためだと考えています。
では、どのくらいの自由時間が適切なのでしょうか?研究者たちは、「自由時間は2時間までは多いほど幸福度は高まり、以後、5時間までは横ばいで、一日に5時間を超えると逆に幸福度が下がる」と指摘しています。
つまり、自由時間は2時間以上、5時間以下にすることが、幸福になるためのコツのようです。
と、同時に5時間を超えても幸福度を下げない方法も発見されました。
それは自由時間を生産的に使うとのことです。記事の中では生産的な方法としては運動・趣味・ランニング、非生産的な方法としてテレビ・インターネットが指定されていました。
これはずいぶんと恣意的だなぁとは思いましたが、まぁ、テレビ・インターネットをダラダラと見続けるということであれば確かに非生産的だと言えるかも知れません。
何より大事なのは自分自身が自由時間を有効に使えたと思えるかどうかが、重要なのだと思います。
時間が長ければ長いほど、その時間を有効に使い切るのが難しくなってくることも、自由時間が長すぎると幸福度が下がる理由の一つかも知れません。
まとめると、自由時間は2時間以上、5時間以下が最適で、それ以上の自由時間があるなら、幸福度を下げないために余暇時間を有意義に使うよう心掛けなけばならない、ということのようです。
最後に研究に携わった教授の言葉を引用して終わりたいと思います。
「1日の全てを自分の裁量で決められる自由時間にすると、不幸に似たような状態になる可能性があります。やりたいことのための時間は適度にしてください。また、もし退職後や休職中で過度の自由時間がある場合には、目的をもって時間を過ごすことで利益が得られると私たちの研究結果は示しています」ウォートン・スクール Marissa Sharif 准教授
<参考サイト>
余暇が多すぎても人は不幸のような状態に陥る、余暇が多い時に幸福度を上げるポイントは?
生活への満足度が最大化する自由時間はどのくらいなのか?多すぎてもダメだという研究結果
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