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幸せになる方法060 モノよりコトを買う

心理学の教授たちが口を揃えていうのはモノよりコトを買う方が幸せになれるってこと。カバンを買い替えるよりコンサート。車を買い替えるより旅行ってこと。モノ他人と比較して劣等感を産みやすいけど、体験はそれぞれのモノだから比較しにくいのも良いんだって。

他人との比較はやっぱり不幸の始まり。

人は何かを買ったり、何かを体験することで、幸せを感じます。そしてお金の使い道も、多くがこの二つになるのではないでしょうか。

では、モノを買う事とコト(体験)を買う事のどちらが人を幸せにしてくれるのでしょうか。

その答えは、「モノよりコト(体験)にお金を使う」ということです。これは、多くの研究で証明されています。モノよりコト(体験)にお金を使うことで、なぜ幸せになれるのでしょうか。その理由を以下に紹介します。

1.体験は比較しにくく、比較する機会も少ない
モノは目に見えるので簡単に比較できます。車、家、スマホ、腕時計、カバンなど、モノを比較するのは簡単です。車同士がすれ違っただけで、向こうの方が自分よりハイクラスの車に乗っているということに気づくことはできますし、そのおかげで落ち込むことすら可能です。そしてそれは幸せの敵なのです。

一方で、体験は比較しにくいものです。例えば、自分が行った旅行と他の人が行った旅行は、同じ目的地でも全く違う体験になりますし、自分にとっては最高の旅行でも他の人にとってはそうではないかもしれません。また、体験は一度きりのものなので、他の選択肢と比べることができません。

2.体験は心の中に残る
モノは目に見える形で残りますが、それだけでは幸せを感じることができません。それを使うなどして、心の中に印象や感動が残らなければ幸せには繋がらないのです。つまり欲しかったモノを買った瞬間は確かに嬉しいでしょうが、それ以降はそれを使った体験をしなければ幸福にはなれないのです。

一方でコト(体験)はそのまま、まさに体験として心の中に記憶として残りますし、時が経つほど価値が高まります。例えば、旅行やコンサートなどの楽しい体験は、後から思い出しても幸せな気持ちになれますし、友人や家族と共有していれば思い出話として改めて幸福に浸ることができます。

3.体験は社会的なもの
物を買うことは基本的に個人的なものですが、体験は社会的なものです。体験は他の人々と交わることで生まれますし、人との関係を深めることで幸せを感じます。例えば、友人や家族と一緒にレストランや映画館に行くことは、単に食事や映画を楽しむだけではなく、会話や笑顔を交わすことで仲良くなれます。また、他者への寄付やボランティアなども体験の一種ですが、これらは自分だけではなく社会全体の幸福度を高めます。

4.体験は挑戦や冒険を伴い、自信や成長につながる
体験は挑戦や冒険を伴うことが多く、それ自体が幸せを感じる要素です。例えば、習い事やスポーツなどで新しいことに挑戦することは、難しくて苦労するかもしれませんが、それを乗り越えて達成したときの喜びは大きいですし、自信や成長につながります。また、旅行やアウトドアなどで自然や文化に触れることは、驚きや発見をもたらしますし、視野や知識を広げます。

以上のように、物より体験にお金を使うことで幸せになれる理由は多くあります。そしてさらにその体験を幸福に結びつけるコツがさらに3つあります。

大きな喜びを少しではなく、小さな喜びをたくさん経験すること。

楽しいことを計画すること自体が幸福の源泉です。計画を立てましょう。

楽しいことを人と経験を共有する。そうすると思い出話に花が咲きます。

これらのことを心がけることで、コト(体験)の価値や満足度を高めることができます。

もちろん、モノを買う事を否定するつもりはありません。しかし、買うことそれ自体が唯一の喜びとなってしまえば、浪費につながりますし、モノはやがて家の中を支配するでしょう。

ですから、モノを買うのであれば、それを買うことでしかできないどんな体験をしたいのかを良く考えてみるのも、いいかも知れません。

モノを買うのも、コト(体験)を買うのも結局は自分自身が、どんな幸せな体験を味わいたいのかという、コト(体験)に行きつくのです。

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