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家賃の高いランニングシューズ

自分なりに本格的に走り始めてからは、ランニングシューズは、asics一択で、代々履き潰してきた。
僕の足は細く、典型的な日本人の甲高段広の靴は合わない。asicsは「スリム」というモデルが用意されていて、それが僕の足にはピッタリと吸い付いて、実に具合が良かった。
基本、週末しか走らないので、同じ物を2足購入し、ローテーションしながら走っている。
ランニングシューズも、一年程使うと、靴底もすり減ってくるし、クッション性も落ちてくる。
最近、2足のうちの1足がくたびれてきたので、ここらで一丁NEWシューズをと、上野の行きつけのスポーツ店に行ってみた。

生憎、僕の愛用のモデルは、モデルチェンジしたばかりで、店も強気の値引き無し。
ランニングシューズも高くなったもので、なんと15000円!!

日頃から金哲彦ならぬ、金欠彦を自称している僕には手が出ない。
仕方が無いので、amazonあたりで値段がこなれるまで我慢する事にした。レースは3月まで無いからね。

いつもの定位置のSALEコーナーを物色していたら、こいつが目の前に現れた。
ニューバランスは2度目になる。前はファンラン用に購入して愛用した。
このモデルは、ソールも薄いし、軽いので上級者向けと思われた。

僕は、NIKEは嫌いだ。あのゴムの塊のようなでかい靴は格好悪いと思う。

ランニングシューズの場合、初めてのモデルは正直試着ではわからない。少し履き込まないと本質は分からない。

きょう、いつもの公園で走り初めをしてきた。

ハーフマラソンの距離を走る。
最初は、恐る恐るキロ6分ペースで入り、少しづつ上げて行く。
第一印象は、「硬いな」。
asicsはソールは硬くても、踵は柔らか目だ。踵着地の僕のフォームに合っている。
ニューバランスは全体的に硬くて、反発力が無い。
ただし、ゆっくりジョグのスピードの範囲での話だ。

5キロを過ぎてくると、この靴は、踵で着地するよりも、足裏全体で着地した方が、脚が前に出ることがわかった。
そして、18キロ過ぎ、4'40/キロまでペースが上がるとこの靴の高性能の「入口」が見えたような感触があった。
もっとペースが上がると、どのような走行感になるのだろうか。

結論から言うと、この靴は、僕が履きこなすには「家賃が高い」。実力に伴っていないという意味だ。
5、6年前ならまだしも、今の僕は、フルマラソン3:40分前後。
ペースは5'10/キロ辺りだ。つまり、この靴の本来の性能が発揮されるスピードに達していない。

ハーフマラソンの距離までのトレーニング用か、スピードトレーニング用に活躍してくれそうだ。

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