あの人のヒゲは何なのか
今週の週プレには俺の記事が載っている。これに関する話をしよう。
取り上げた本は『ヒゲの文化史』だ。しばらく前に本しゃぶりでもちょっと紹介したやつである。
西洋の歴史上の人物を取り上げ、その人のヒゲにまつわる話を語っていく本である。当たり前ではあるが、誰が出てもヒゲの話になるのが面白い。中にはアレクサンドロスのように、一切ヒゲを生やさない人も登場する。ヒゲは勝手に生えるものなのだから、ヒゲを剃るということは何かしらのこだわりがあるということ。だから語るべき内容があるわけだ。
正直、この本を最初に知った時は面白いものだとは思わなかった。なにせテーマが「ヒゲ」である。俺はファッションなどには興味ないし、ヒゲも深く考えることなく剃るタイプである。いや、剃るのは仕事がある日だけで、休日は面倒なので剃らない。それくらいヒゲに関してこだわりが無いわけだ。
しかしAmazonの目次を見て考えを改める。これは「アタリ」のタイプの本ではないか、と。
文化史本をいろいろ読んでいて思っているのだが、歴史が古代ギリシアから始まっている本はアタリの可能性が高く、古代メソポタミアから始まっているとなお良い。こいつは更に遡って進化の話から始まっている。これは読むべきだろと思った。
それで本しゃぶりで紹介するほどに面白かったわけだが、こうなると俺もやりたくなる。誰かのヒゲについて好き勝手言うやつを。俺はハンマーを手にしたら、何でもかんでもぶっ叩きたくなるタイプなのだ。
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