どうしたらAIイラストで埋め尽くされないか

読んだ。

こういうのを読むと、問題の本質は「AIによって描かれた」ではなく、「低クオリティな作品」で埋まることではないかと思う。低クオリティな作品で埋まることになったのはAI画像生成が登場した事によるものではある。しかしだからといってAI製を除外しようとしたり、タグ付けをもとめても無駄ではないか。

そもそもなぜAI製は低クオリティなのか。それは2つの要因があるのではないかと思う。

1つめの要因は「人の認知」である。なぜ人はAIタグが付いていないのに、それがAIによって描かれたと分かるのか。それはクオリティが低いからだ。AIにお任せで描かせると、構図が単純で平面的だったり、デフォルメ描写が下手だったりする。だからAI製と分かりやすい。しかし様々な工夫によって作られた高クオリティな作品となると、人はそれがAI製とは気が付かない。だから人の主観では、AI製=低クオリティとなる。

2つめの要因は「量と質のトレードオフ」である。AIによってイラストを描くことは、人が描くよりも少ない労力で済む。しかし、高クオリティに仕上げようと思えば、相対的に労力がかかるのもまた事実。そのため数で勝負しようとする人たちは、たくさんの低クオリティなイラストを投稿する。一方、質で勝負しようとする人たちは、厳選した高クオリティなイラストを投稿する。その結果、事実としてもAI製は低クオリティなイラストが大半を占めることになる。

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