オペラ座の限界独身男性
パリ観光の最終日はオペラ座 (オペラ・ガルニエ) へ行ってきた。もちろん映画ハートキャッチプリキュアの聖地巡礼である。オペラそのものには全く興味はない。
オペラ座の偉いところは、俺のような人のこともちゃんと想定している点である。昼間は有料で内部を見学できるようにしているわけだ。ルーヴルなどと同様に、予約の場合は入場時間が指定されている。おかげでそれほど待たずに中へと入れた。
入ってすぐの時点でそれなりに豪華だなと思ったが、より内部へ進むとその派手さに笑ってしまう。オペラを見るための建物をここまで豪華にする必要あるか、と。
この大階段の場所は全体的に見栄えがするためか、おしゃれしてポーズを決めて撮影されている人をあちこちで見かける。スリットの入ったドレスを着ている女性も複数おり、まるで撮影のためにやってきたかのようだ。
対してこちらは黒いパーカーに古びたズボンを履き、ヒゲを2週間も放置している限界独身男性である。よく同じ空間にいることを許されているなと思ってしまった。
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