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護られてる?

先日 ある書類が必要になって実家に行った。

その時 書類を探す過程で超レトロな指輪を見つけた。

赤い石で 光のあたり具合でタイガーアイのような雰囲気を醸しだしていた。

だけど ルビーとか高級な石ではないことはわかる。

母から父が結婚前にくれたものだと聞いた。

結婚前に色々あってお金を持っていなかった父が 母の実家に行くときに手ぶらでは行けないと 買ってくれたものだったらしい。

それを 私はいつかペンダントにしようと勝手に持って帰ろうとした。
母も何も言わない。

いづれ娘の物になるだろうと 勝手にすればって感じ

60年くらい前になる指輪だから本当なら指にはめるのは恥ずかしいデザインではあるが 
なぜか私は その日なくすと嫌だから指にはめて家に帰った
以来 指からはずせなくなっている。

さすがに仕事の時とお風呂の時は
はずしてはいるが 仕事の時はポケットにしのばせている。


そして それから数日後
父の葬式の日に おばがおじが作った靴下だとくれた靴下を履いて仕事に行こうとした。 

おじは くつした工場を営んでいた。

元々は 紳士靴下(昭和のサラリーマンが履いていた靴下)を製造していたが
靴下が中国での製造に移行したりしてからは 女性ものやスポーツソックスなども作っていた。

おじが作った靴下は できる限りギリギリまで履かずに保管しておきたいところだが 

今履いているのが色落ちしてるし 数足あるし 何足かは履くか!って
履いたら なんか涙がでそうになった。

なんか護られてる気分になった。
その日は仕事中も護られてる気分で過ごした。

すごく不思議な感覚の1日を過ごした。

もういい歳してるのに…ね。


※ちなみに 指輪の石がなんなのか知りたくて グーグルレンズで調べていたけど 石の種類はわからず…

ただ フリマサイトで2000円ほどで出品されているのを見つけた(笑)



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