文学少女の歌集のレビュー

堀江由衣さんのおよそ4年半ぶりのアルバムが7/10に発売!

ほっちゃんファンとして干支はぐるりと余裕で超えた私としては感無量。

ここで勢いあまってレビューを。



堀江由衣(以下ほっちゃん)さん知らない人もいるので簡単に説明すると

「あるいは、そう、声優で約20年間主役・脇役やりながらCD発売・ライブをしていて、6月の梅雨明けから7月の青空が似合う少女があの子って誰?それが例えば透明少女」

もしくは、水色が似合う女の子なのですよ

個人的な宣伝:7月14日(日)に開催される2019明治安田生命J1リーグ第19節FC東京vs川崎フロンターレは、「第34回多摩川クラシコ」です。今回の対戦は、「令和」最初の多摩川クラシコとなります。

ほっちゃんの音楽的な話をすると、

「等身大の少女」もしくは「コンセプチュアルでファンタジックな世界感」が主に交互に存在し

前者は「水たまりに映るセカイ」や「Sky」であり

後者は「黒猫と月気球をめぐる冒険」や「ワールドエンドの庭」である。

今回はやや前者チックな曲調。

私としては「あの日であった本好きでひと夏すごした少女は実は幽霊だった」というくらいの透明感がある。


曲調は生演奏というより、打ち込みドラムや弦楽器を中心とした

ポップな仕上がりなものが多くゴリゴリの生演奏は少ない。

しかし、現代的なサウンドを取り込みつつ、どこか懐かしさのある堀江由衣サウンドに仕上がるところはほっちゃんの確固たる軸みたいなものを作者側が理解して昇華しているのではないかと思う


※エルエル時代のHoneyJetやDarlingは生演奏が中心でこれはこれで良い

「Time Machine」には神保彰さんが参加しているし、

「ずっと」にはナルチョさんこと鳴瀬 喜博さんが参加している。


なので、時系列を追っていけば発売される曲たちが

新しいながらも実家の様な安心感を醸し出す。


全曲レビュー

1.光の海へ

アルバムの最初は静かな入りからアップテンポで繊細なサウンド、曲調は「Presenter」や「ずっと」を思わせる王道のほっちゃんの曲。キミとボクだったり自分の内側の反芻・内省だったりとする歌詞もTHE・堀江由衣。俺は実家に帰ってきたんだ。と思わせる曲調。

内省は結構堀江由衣の曲のテーマとしてあると思っていて、「誰か」というより「自分」がどう動くかといういわば男性的な所が堀江・田村・水樹の御三家の中で際立って「らしさ」を作っていると思う。


2.Sunflower

割とテクノよりの2曲目、これもミスモノクロームだったり、「Time Machine」で培った王道のサウンドである

「キミとボク」とは書いたものの「イマカラキミノモトヘ」などキミとの関係が際立つものは多くなくて割とボヤっとした「キミ」がまるで自分のことのように思えたり、第三者的にも思えたりするのが世界観の一つと思う。



3.朝顔

バイオリン強めのメロディに乗せられた、説得力のある言葉たち。

総合力の三番打者、これに尽きる(語彙力の低下



4・never ever

割と3曲攻めた後にいったん緩やかな曲調のnever ever

ここでもキミが居る割にボヤっとしていて、内省に向かうのが大変よろしい。

Sky収録の「Rain」のような早朝の雨が良く似合う曲、ちょうど今みたいな雨の時期が良く似合う。



5.キミイロ
緩やかな曲調からアップテンポに上げるのがEDMを取りいれたキミイロ。

EDMは寿美菜子さんの「Love joy fun」で取り入れられていたり

最新サウンドからそろそろ一般化したかなという印象。

テクノ系はPerf〇meっぽい「Coloring」とか「I my me」とかから

時代に合わせて進化が進んでいる、作詞も藤田咲さんというのも新しい。


6.アシンメトリー

2015年発売なのにここで収録される!?と思ったが

前回のアルバムが2015年初旬だったので納得。

angelaさんの楽曲で堀江由衣っぽくもあり、angelaさんもありで

見事なホリジェラ的な仕上がりのシングル曲



7.夏の音を残して

ピアノ中心の珍しく曲調から重たくもさわやかな曲、こういう曲は「きれいな風が吹いている」とか「In The Sky」とかあんまりパターンとして多くなくて久々に聞く感覚。この曲を聞くと、君は幽霊だったのだろうかという気持ちになる。

8.この町の丘から
前の曲とは変わって明るめの曲、とはいえつながりで考えると前のものをに受け止めて思春期の次の歩みを初めた時に「私もう大丈夫だよ、でもまだ覚えてるかもね」みたいな感じも受ける、一歩一歩あるいているよという感じもある。あさのますみさん(ひらがな)の作詞・大川さん作曲の鉄板コンビ。

9.小さな勇気

ほっちゃんによくある、ミドルテンポながら「決意」を感じる曲。

こういう曲があると後はエンディングに向かって猪突猛進感がある。

古くは「スコールクロール」から「Get Up And Go」などにもある

強めのテクノ曲。きっとダンス曲。



10.Stay With Me

これもアルバムやっと収録かい!!!待ったわ!!

前回のライブのラストを飾るくらい大団円ある曲。



11.春夏秋冬

「いつか花は枯れると」というフレーズですべて持って行って枯れてしまう曲。

花は枯れる。当たり前のことをほっちゃんが歌う。この年で(17歳)。

でも「私がオバさんになっても」と歌った森高千里は一向にオバさんにはならないし。

いつか花は枯れ風がやむとしても(それが数十年後だとしても)

今という瞬間が大事なんだよ、「半永久的に愛してよ」に続く

「今を大事に」する曲


個人的に、ほっちゃんのアルバム11曲目は外さない法則があり

今回もそれに準じている(下記は11曲目である)

YAHHO!!
Say cheese!
きれいな風が吹いている
Blue Rainy Days
innocent note
LET'S GO!!
笑顔の連鎖
CHILDISH LOVE WORLD
春夏秋冬
I wish
So depecher
小さな祈り
tomorrow


12.単線パレード

本編ラストの曲、堀江由衣的「forty」だと解釈している。

一歩一歩強くつよく、言いたいことは4分かからない。

このさっぱり感がほっちゃんだと思う。





13(Bonus Track).Stand Up! -白猫プロジェクト 5th Anniversary ver.-

これはボーナストラック、このアルバムでいえば「Art of Life」くらい入るのをコンセプト上拒んだかもしれないが、ボーナストラックといえば納得だ。

最終的に、今回もすごくすごく堀江由衣が溢れている夏にぴったりのサウンドなので、初めて知ったという人も再び聞く人も手に取っていただきたいのです。




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