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あやうく犯罪者になるところだった話

若かりし独身の頃、営業職だった時のこと。
朝は8時出勤だったため、7時半くらいに車を運転して会社に向かっていました。
と、交差点のすぐそばで、小学1年生くらいの男の子2人がうずくまっています。どうやら1人が転んでひざを打ったか何かで、動けなくなっていて、もう1人がオロオロとしている様子。
付近にはたくさんの大人がいるのに、みんな出勤時で忙しいのか素通り。

さすがに見て見ぬふりするのもなぁ…と思い、私はそのそば(コンビニの駐車場を拝借)に停車。事情を聴いたところ、おおむね上記の内容。

「お母さんに電話してあげようか」と訊いたけれど、「ママはもう仕事に行ってるからお迎えには来れない」とのこと。
素人判断でしたが、血は出ていたものの、骨折したりはしていない様子。
「学校の保健室に連れて行ってあげる方が得策だろう」と判断。

しかし、しばらくは歩けなさそう。
仕方ないので私は会社に連絡を入れ、遅刻する旨を伝え、その子に「車に乗りなさい、小学校まで送ってあげるから」と声をかけました。
2人はお礼を言って私の車に乗り込もうと――

――したところで、その子のお兄ちゃんらしき子が、怒涛の勢いで駆け込んできました。
「うちの弟に何をする!!」
半分身体が車の中に入っていたその子は、お兄ちゃんにより無理やり車外に引きずり出されました。

そこでようやく、
「あ、これ私の方が気をつけなアカンかった案件」と気づきました。

お兄ちゃん、人さらいかもしれない私に向かって勇気ある行動だったと思う。本当に驚かせてゴメンね。
(弟君の方は訳が分からず( ゚д゚)ポカーンとしてましたけど)

今日、偶然それらしい現場に出くわして、不意に思い出しました。
もちろん心の底から親切心で行動していたんだけど、他人からどう見えるか考えて行動しなきゃなーと反省した次第です。

※もちろん私に悪気がなかったこと、「どういう理由でこんなことをしたか」をきちんと説明し、「お兄ちゃんがいてくれるなら安心だね」とお兄ちゃんにお任せし、一応納得していただいた上でお別れしました。

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