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「ためこみ症」と「多頭飼育崩壊」は似てると思う

多くの人にとって不要なものを、病的なまでに溜め込み、どうしても手放せない症状のことを「ためこみ症」といい、2013年には病気として認定されたそうです。詳しくは下のURLをどうぞ。

整理収納を生業としていてふと思うのは、
「モノを溜め込みすぎている人」と、「動物の多頭飼い(多頭飼育崩壊)」が酷似しているな、ということ。

足りない何かをモノやペットで埋めようとする。
傍から見れば異常な数を部屋に押し込める。
そのせいで自分の生活が侵食されている。
でも周囲からの忠告を聞かない。


もちろん「その人が悪い」と言っているわけではなく、そうなった原因や背景を丁寧に精査して取り除いてあげないといけないのだけれど。

「ためこみ症」の人には、「動物の多頭飼い」になぞらえてお話しすると、少しわかりやすいのかもしれないなと思いました。

もしかしたら多頭飼育をしている人も、最初の一歩は「かわいそう」という優しい気持ちから始まったのかもしれません。
しかし、度を越せば、ペットには辛い思いをさせ、自分自身の快適な生活を奪い、周囲の皆さんにまで迷惑をかける行為になってしまいます。
他者から指摘をされればされるほど、かたくなな態度で壁を作ってしまうのも似ているなと思います。

ですが、本当にそのペットを大切にしたいのなら…
「自分が飼えるだけの数にしなければならない」というのは分かるはず。

ペットを大切にするということは、
一匹一匹に愛情を注ぎ、栄養を与え、丁寧に育ててあげること。
増えすぎないようにコントロールをすることも大事ですし、
そして、最後まで看取ってあげることも必要です。
もし、手遅れになって増えすぎてしまったなら、
「捨てる」ではなく、「責任をもって飼ってくれる人にお譲りする」という方法があります。

それを「モノ」に当てはめると、片付けや整理整頓というのが、どういうことなのか良く分かっていただけるんじゃないでしょうか。

安いから、みんなが持ってるから、なんとなく可愛いから、と大量買いする。
沢山持ってるほうがなんとなく幸せな気がするから、と家に溜め込んでおく。
ろくに触りもしない、目にする機会もないものが家中にあふれているのに、
「捨てるなんてもったいないから」と手放さない。

ペットに愛情を注ぐように、
モノにも愛情を注いであげてください。

貴方の持っている「モノ」も、使われることに喜びを感じています。
最後まで使い切ってくれることが、「モノ」にとっての幸せです。

押入れの中に溜め込んで見もしないことは、「大切に扱っている」とは言わないんですよ。

…ってなことを考える夏の午後でありました。

ACジャパンの「にゃんぱく宣言」が動物の適正飼育を訴えているんですが、すごくいいのでぜひ流行ってほしいですね(=^・^=)

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