見出し画像

えっ、ほんもの?(蜂蜜の販売について③)

 最近、マルシェでハチミツを売っていて思います。
「味見してくれないな〜(立ち止まるひと少ないなぁ)。」

 せっかく、立ち寄ってマルシェのいろんなものを試さず帰るなんて、お互いにもったいない。

(お客さん側)
 知らないものに触れられない機会損失。

(運営側)
 あそこに行くと面白いと言う感想を持ってもらえるチャンスの減少。

(私)
 素通りされて気分(やる気)は徐々に下降気味。

 ハチミツは、好きなひとがコンスタントに買ってくれるので、味見だけでも全然構わないのですが、お客さん側からしたら購入しなくてはいけないプレッシャーになるようです。

 「結構なお値段するねぇ。」

 味見されずに去って行く人は多いです。

 もっと味見してもらおうと試したのは以下の2つ。

①ミツバチ付きで巣枠を1つ自作の観察箱にいれて展示。
 立ち止まって、興味をもってもらったり、会話のきっかけになればと思いました。

②ハチミツの価格表は出さない。
 値段をみて、身構えられることのないように価格は見せないことにしました。


反応は、上々でした。
「えっ、ハチ?」
「ホンモノ?」
「日本ミツバチ?」
「うわっ、気持ち悪い!」
「かわいー。」

 意外と聞かれたのは日本ミツバチですか?って質問。
 日本ミツバチは、明るい場所が嫌い(ストレス)なのでこのような展示はできません。巣箱にもどした翌日には逃げ去っている可能性は高いです。

 気持ち悪い!って言っていた女子高生は、「ハチミツもきらい?」って聞いたら、「ハチミツは好きー。」と言って味見していってくれました。

 女王蜂も入れていったのは良かったです。「背中にピンクの印をつけているのが女王蜂」って伝えるとみなさん探してました。
(養蜂作業をやりやすいように女王蜂の背中に印をつけています)

真ん中左あたりにいるのが女王蜂です。

 観察したひとはだいたい味見もしてくれたので、目的も達成です。

素通りしかけたひとが
蜂に気付く→観察する→味見する→時々購入
という流れになったので販売面からも良かったです。

準備した養蜂家観点から考えると
①(基本的に一匹しかいない)女王蜂を巣箱から一定の期間出して大丈夫か?
 2日にわたって展示したので、その間女王蜂がいない状態になった巣箱では新しい女王を作ろうとあちこちに王台(女王蜂用の巣房)ができてしまう可能性がありますし、産卵もストップします。
 それは後々面倒になるので1つの箱に2匹の女王蜂がいる箱を作り(殺し合ったりするので普通はやりません)、そのうちの一匹を持っていきました。

②安全性
 自作の観察箱上面の金網に手をのせると金網越しに刺されたので(刺されたのが自分で良かったです)、蜂から完全に届かなくする工夫が必要です。

③蜂に必要なもの
 ハチミツ、水、代用花粉は金網越しに必要に応じて与える必要があります。

 お客さんにも運営の方にも好評だったので、条件が整えば、秋くらいまではミツバチを連れて販売を行いたいと思いました。

 値段表については、なくても支障はないなと感じました。ハチミツが好きなひとはあまり値段を気にしないし(安いと言われます)、そうでないひとは初めは買う気がないので要らないなと言うのが実感でした。こちらも暫く継続です。

読んだ感想などコメントを書いて頂けたら、はげみになります。 ハチミツは、お仕事依頼の記事にネットオーダーのページへのリンクがあります。購入希望の方はそちらからお願い致します。