結婚はしたけど

夫との付き合いは長く、
かれこれ20年以上ともに生きている。
籍を入れてからも17年以上になると思う。
好きだし、愛している。
夫であり、家族。

それでも、顔も見たくないときがある。
ふとした時。
何でそんなことするの、
その言い方はないわ、
あーまたそうやって○○する。。。、
と、主に自分の意に沿わない言動のときは分かりやすいし、人にも愚痴りやすい(笑)

でも、何とも言えず嫌なときもある。
構われたくない。
視界に入りたくない、入れたくない。


数年前、夫のアル中とうつ病、他内臓の不調が重なっていたときの自分の記憶がない。
たまには二人で出掛けたし、外食もした。
でもほぼほぼ憶えていない。
あの時あーだったね、と夫に言われ
思い出そうとしても思い出せない。
とりあえず曖昧に返事をする(笑)
暴れ出さないか、喧嘩売らないか、理不尽なこと言い出さないか、常にそのことに気を張って生きていた。

なんで離婚しなかったのかは分からない。
しなくて後悔しているわけでもない。
したかったわけでもない。

なんか今、ここにいる。

不満がないといえば嘘になるけれど、
程よいぬるま湯を生きている。

夫の顔も見たくないと思う瞬間もある。
それでも夫との人生は悪くない。

記憶は取り戻せないから、
これから新しく楽しい記憶だけを重ねて生きたら、
死ぬときには楽しい思い出しか思い出さなくなるだろうか。


でも、きっと、
どんなに楽しい時間を積み重ねても
私が夫の顔を見たくない時間は消えないだろう。

そのことと愛しているか否かは関係ない。

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