手塚だい
世の中に溢れるデザインについて、デザイナーの観点で考えていきます。
ちょっと前までは、なーんでもやってあげていました。 着替えさせたり靴を履かせたり、ご飯を食べさせたり、 おしっこさせたり、絵を描いてあげたり。 でもある日からふと、パパは意識を変えるのです。 「自分でやらせなきゃ」と。 もちろん、いきなり自分でなんでもは出来ません。 手を貸してあげるべきか、見守るべきか。 幾度となくパパは堪えました。 本人も戸惑ったことでしょう。 今までは「やってください!」と、 まっすぐな曇りなき眼で訴えれば、 パパがいつもやってくれていたのに、
12月24日、午前2時過ぎ。 ボクは倅ちゃんが寝ているのを確認し、 寒さを感じながらも布団から抜け出し、 納戸から隠してあったプレゼントを取り出した。 そして、倅ちゃんの枕元に立てかける。 目が覚めて、倅ちゃんの目が輝くのを想像しながら。 かつてボクがそうだったように。 朝、寝ぼけ眼の倅ちゃんが、頭上の大きな箱に気づいた。 大興奮で「開けて!開けて!」とせがむ。 ふふふ。いい反応だ。すっごく喜んでいる。 開けたらビックリするぞー。 ボクはこの時まだ知らな
そんなことは少数派の意見で、 多くの人が眉唾モノなのは百も承知とはいえ、 改めて驚かずにはいられない。 そのニュースは、トランプ氏が大統領になった意外性すら凌駕した、 ボクにとって今年一番の衝撃を与えた。 ちょっと前のニュースなので、すっかり風化しているだろうが この驚きは綴らずにはいられない。 ボクの中で、それだけ本当に信じられない事なのだ。 「人当たりが良いことは、生きていくうえでとても有利だと思う」 ボクはこのニュースを見て、改めてそんなことを思った。
違和感を感じずにはいられない。 公園や児童館、ショッピングモールにプレイランド。 週末の度に、2歳の倅を連れて出かける日々。 いまだに違和感の残る状況がある。 「おともだちが遊んでるでしょ」 「おともだちが待ってるでしょ」 見ず知らずの親御さんが口々に言う。 その度にボクは心で思う。 「おともだちではないが」 他所の子を呼ぶ際、「おともだち」という呼称以外に 適した呼び方はないものだろうか。 と、いっつも思う。 いっつもだ。 勿論「おともだち」と呼ぶ
早いもので、今年も350日を切りました。 如何お過ごしでしょうか? 本厄のワタクシめは、おみくじを2回ひきました。 末吉、吉と確実にランクアップしております。 師走の頃には「超吉」くらいになってるんじゃないでしょうか。 ところで今年はオリンピックイヤーですね。 リオデジャネイロの。 なんでしょう、この『触れられない感』。 まだ半年先の話だけどさ、例年だと年明けから 「今年はオリンピックイヤーですねぇ」みたいな ニュースをよく目にしませんでした? 4年後の
夫婦別姓について。 たまには時事ネタも取り上げます、my note。 とだけ書いて、随分と日が経ちました。 すでにタイムリーな話題ではなくなりましたね。 タイムリーと言えば。 意味としては「まさに今」みたいなことですよね。 かと思いきや。 野球で打点をあげるヒットのことも「タイムリー」と言う。 何故だ。 同じ意味なのだろうか。 「まさに今ヒットを打ちました!」 意味は繋がるけど、これじゃあ打点をあげなくてもタイムリーだ。 「タイムリーな話題」「タイムリ
覚悟を決めねばなるまい。 とある日の日曜日。近所の公園でボクは思った。 認めなくちゃいけない。 或いは求められるのは自覚か。 例えるなら、今までずっと赤だと思っていた色が 「それ、青だよ」と言われたような。 いや、ちょっと違うな。 例えるなら、今までずっと父親だと思っていた人が 「実は母親なんだ」と言われたような。 これも、ちょっと違う。 難しい。なんて例えれば良いのだろう。 それだけ複雑な心境に陥った。 ずっと子供だと思っていた息子が、 いつも間に
近所を歩いていると、面白い看板を見つけた。 正確に言えば、一度通り過ぎて三歩下がって二度見した。 質素な看板にこう書かれている。 「バク転教室」 ほぅ。ありそうでなかった。 いや、なさそうでなかった。 「小学生から大人まで」 「バク転に年齢は関係ありません!」 みたいなことが書かれていた。 バク転が出来たら、カッコいいのかもしれない。 しかし大人になって、ある日唐突に 「バク転してぇな」と思うのだろうか。 バク転が出来る程の、柔軟でしなやかな身体は
とあるオフィスビル。 閉まりかけのエレベーターにひとりのOLが飛び込んだ。 「この時、無理に飛び乗らなければ…」 あんなに怖い想いをしないで済んだのに。 それは、後に彼女が感じたことだ。 上に運ばれる機内には、男性1人に女性が2人。 女は無言でケータイいじり、男はそれとなく行く先を眺めている。 OLははずんだ息を整えるように扉の前で二人に背を向けていた。 OLはその女にどこか見覚えがある気がしていた。 あぁ、そうだ。フロントにいる受付の子だ。 その時、前兆
物事には順序というモノがありますね。 日常にも順序があると思います。 4文字で言うと、「優先順位」というやつです。 色んな仕事を同時進行でやらなきゃいけない方は 上手に身に付いているスキルかもしれません。 ボクもデザイン会社勤務の頃は、複数の案件を 任せていただける中で、だいぶ身に付きました。 元来、理系脳というのも幸いだったかもしれません。 なので仕事だけじゃなく、わりと何をするにも 順序立てと準備を考えたりします。 やることがいっぱいある時、ありますよ
ボクはデザイナーです。 デザイナーには資格がないので、デザイナーと言えば みんなデザイナーになってしまいますが。 一応これで長年メシを食っております。 一言にデザイナーと言っても色んなデザイナーがいます。 服や車などデザインするプロダクトデザイナーや、 ボクのようにカタログや広告を作るグラフィックデザイナー。 Webを作るデザイナーも動画を作るデザイナーもいる。 建築や標識、ヘアメイクだって言ってしまえばデザインだ。 漫画だって、かなり高いデザインセンスが必
先日、ゴールド免許を獲得した話をしました。 運転に関する話でもう少し言いたい事があるようです。 「別にいいじゃん」って思われるコトかもだけど、 運転しながらもう、気になっちゃって気になっちゃって。 絶対要らないけど、「わたしはゴールド免許です」という ステッカーを配ったらいいと言いましたが、 今日のお題は車のステッカーについてです。 車に貼る色んなステッカーがありますよね。 若葉マークとか紅葉マーク(ってもう言わないんだっけ?)、 障がい者マークとか。 こ
とあるオフィス街のバーガーショップ。 閉店まであと一時間というこの時間に、今夜も男は現れた。 男は毎週、月・火・木・金と、仕事帰りにハンバーガーを買って帰る。 それがこの男の、ここ半年間のルーティンだ。 例え夕飯を済ませていようが、祝日で会社に用がなかろうが、 男は大して食べたくもないハンバーガーを買いに来る。 今朝から降り続く雨のせいで今夜は一層冷えこみ、 明るく暖かな店内は、男に安らぎを与えた。 このバーガーショップは男が務める会社の最寄り駅にあり、 昼
たぶん、もう少し知識を高めようと思ったら調べられる事でしょう。 現代にはインターネットという便利なものがある。 でも、すぐに何でもネットで調べて、知識を得た気になるのは ちょっと違うと思うんだよね。 なので、うる覚えの情報と、妄想と巷のウワサによる 手持ちの知識だけで話を進めます。 視聴率って、何なんですかね。 手持ちの知識によると、テレビを製造する過程で 何やら視聴率計測器みたいなものが無作為に埋め込まれていて、 何も知らないテレビ購入者が付けたチャンネル
ジョン・レノンの命日です。 誕生日を聞かれると決まって付け足すフレーズ。 当たり前だけど何の関係もありません。 彼が射殺された日、少年は5本のローソクの火を吹き消していました。 この頃、ボクはとある思い込みをしていました。 人の身長と体重は、誕生日に「ぐんっ」と伸びると思っていたのです。 誕生日が来る度に「ぐんっ」と。 なので、その前夜と当日朝の身長・体重を計測していました。 なんて可愛い子供なんでしょう。 計ってみて、前日と大差ないと解ったときはガッカリし