手塚だい

・デザイナーだったり ・物書き好きだったり ・漫画の構成的な生業

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最近の記事

『やれない』と『やらない』

ちょっと前までは、なーんでもやってあげていました。 着替えさせたり靴を履かせたり、ご飯を食べさせたり、 おしっこさせたり、絵を描いてあげたり。 でもある日からふと、パパは意識を変えるのです。 「自分でやらせなきゃ」と。 もちろん、いきなり自分でなんでもは出来ません。 手を貸してあげるべきか、見守るべきか。 幾度となくパパは堪えました。 本人も戸惑ったことでしょう。 今までは「やってください!」と、 まっすぐな曇りなき眼で訴えれば、 パパがいつもやってくれていたのに、

    • 哀しきクリスマス -2017-

      12月24日、午前2時過ぎ。 ボクは倅ちゃんが寝ているのを確認し、 寒さを感じながらも布団から抜け出し、 納戸から隠してあったプレゼントを取り出した。 そして、倅ちゃんの枕元に立てかける。 目が覚めて、倅ちゃんの目が輝くのを想像しながら。 かつてボクがそうだったように。 朝、寝ぼけ眼の倅ちゃんが、頭上の大きな箱に気づいた。 大興奮で「開けて!開けて!」とせがむ。 ふふふ。いい反応だ。すっごく喜んでいる。 開けたらビックリするぞー。 ボクはこの時まだ知らな

      • フ ラ ン キ ー

        そんなことは少数派の意見で、 多くの人が眉唾モノなのは百も承知とはいえ、 改めて驚かずにはいられない。 そのニュースは、トランプ氏が大統領になった意外性すら凌駕した、 ボクにとって今年一番の衝撃を与えた。 ちょっと前のニュースなので、すっかり風化しているだろうが この驚きは綴らずにはいられない。 ボクの中で、それだけ本当に信じられない事なのだ。 「人当たりが良いことは、生きていくうえでとても有利だと思う」 ボクはこのニュースを見て、改めてそんなことを思った。

        • お と も だ ち

          違和感を感じずにはいられない。 公園や児童館、ショッピングモールにプレイランド。 週末の度に、2歳の倅を連れて出かける日々。 いまだに違和感の残る状況がある。 「おともだちが遊んでるでしょ」 「おともだちが待ってるでしょ」 見ず知らずの親御さんが口々に言う。 その度にボクは心で思う。 「おともだちではないが」 他所の子を呼ぶ際、「おともだち」という呼称以外に 適した呼び方はないものだろうか。 と、いっつも思う。 いっつもだ。 勿論「おともだち」と呼ぶ

        『やれない』と『やらない』

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        記事

          今更あの話題に触れてみた 01

          早いもので、今年も350日を切りました。 如何お過ごしでしょうか? 本厄のワタクシめは、おみくじを2回ひきました。 末吉、吉と確実にランクアップしております。 師走の頃には「超吉」くらいになってるんじゃないでしょうか。 ところで今年はオリンピックイヤーですね。 リオデジャネイロの。 なんでしょう、この『触れられない感』。 まだ半年先の話だけどさ、例年だと年明けから 「今年はオリンピックイヤーですねぇ」みたいな ニュースをよく目にしませんでした? 4年後の

          今更あの話題に触れてみた 01

          夫 婦 の 名 前

          夫婦別姓について。 たまには時事ネタも取り上げます、my note。 とだけ書いて、随分と日が経ちました。 すでにタイムリーな話題ではなくなりましたね。 タイムリーと言えば。 意味としては「まさに今」みたいなことですよね。 かと思いきや。 野球で打点をあげるヒットのことも「タイムリー」と言う。 何故だ。 同じ意味なのだろうか。 「まさに今ヒットを打ちました!」 意味は繋がるけど、これじゃあ打点をあげなくてもタイムリーだ。 「タイムリーな話題」「タイムリ

          夫 婦 の 名 前

          覚 悟

          覚悟を決めねばなるまい。 とある日の日曜日。近所の公園でボクは思った。 認めなくちゃいけない。 或いは求められるのは自覚か。 例えるなら、今までずっと赤だと思っていた色が 「それ、青だよ」と言われたような。 いや、ちょっと違うな。 例えるなら、今までずっと父親だと思っていた人が 「実は母親なんだ」と言われたような。 これも、ちょっと違う。 難しい。なんて例えれば良いのだろう。 それだけ複雑な心境に陥った。 ずっと子供だと思っていた息子が、 いつも間に

          バ ク 転

          近所を歩いていると、面白い看板を見つけた。 正確に言えば、一度通り過ぎて三歩下がって二度見した。 質素な看板にこう書かれている。 「バク転教室」 ほぅ。ありそうでなかった。 いや、なさそうでなかった。 「小学生から大人まで」 「バク転に年齢は関係ありません!」 みたいなことが書かれていた。 バク転が出来たら、カッコいいのかもしれない。 しかし大人になって、ある日唐突に 「バク転してぇな」と思うのだろうか。 バク転が出来る程の、柔軟でしなやかな身体は

          エレベーターガール

          とあるオフィスビル。 閉まりかけのエレベーターにひとりのOLが飛び込んだ。 「この時、無理に飛び乗らなければ…」 あんなに怖い想いをしないで済んだのに。 それは、後に彼女が感じたことだ。 上に運ばれる機内には、男性1人に女性が2人。 女は無言でケータイいじり、男はそれとなく行く先を眺めている。 OLははずんだ息を整えるように扉の前で二人に背を向けていた。 OLはその女にどこか見覚えがある気がしていた。 あぁ、そうだ。フロントにいる受付の子だ。 その時、前兆

          エレベーターガール

          予 防 線

          物事には順序というモノがありますね。 日常にも順序があると思います。 4文字で言うと、「優先順位」というやつです。 色んな仕事を同時進行でやらなきゃいけない方は 上手に身に付いているスキルかもしれません。 ボクもデザイン会社勤務の頃は、複数の案件を 任せていただける中で、だいぶ身に付きました。 元来、理系脳というのも幸いだったかもしれません。 なので仕事だけじゃなく、わりと何をするにも 順序立てと準備を考えたりします。 やることがいっぱいある時、ありますよ

          コートニー・ラブ

          コートニー・ラブ

          カ タ チ ア ル モ ノ

          ボクはデザイナーです。 デザイナーには資格がないので、デザイナーと言えば みんなデザイナーになってしまいますが。 一応これで長年メシを食っております。 一言にデザイナーと言っても色んなデザイナーがいます。 服や車などデザインするプロダクトデザイナーや、 ボクのようにカタログや広告を作るグラフィックデザイナー。 Webを作るデザイナーも動画を作るデザイナーもいる。 建築や標識、ヘアメイクだって言ってしまえばデザインだ。 漫画だって、かなり高いデザインセンスが必

          カ タ チ ア ル モ ノ

          で?

          先日、ゴールド免許を獲得した話をしました。 運転に関する話でもう少し言いたい事があるようです。 「別にいいじゃん」って思われるコトかもだけど、 運転しながらもう、気になっちゃって気になっちゃって。 絶対要らないけど、「わたしはゴールド免許です」という ステッカーを配ったらいいと言いましたが、 今日のお題は車のステッカーについてです。 車に貼る色んなステッカーがありますよね。 若葉マークとか紅葉マーク(ってもう言わないんだっけ?)、 障がい者マークとか。 こ

          バーガーショップ

          とあるオフィス街のバーガーショップ。 閉店まであと一時間というこの時間に、今夜も男は現れた。 男は毎週、月・火・木・金と、仕事帰りにハンバーガーを買って帰る。 それがこの男の、ここ半年間のルーティンだ。 例え夕飯を済ませていようが、祝日で会社に用がなかろうが、 男は大して食べたくもないハンバーガーを買いに来る。 今朝から降り続く雨のせいで今夜は一層冷えこみ、 明るく暖かな店内は、男に安らぎを与えた。 このバーガーショップは男が務める会社の最寄り駅にあり、 昼

          バーガーショップ

          視 聴 率

          たぶん、もう少し知識を高めようと思ったら調べられる事でしょう。 現代にはインターネットという便利なものがある。 でも、すぐに何でもネットで調べて、知識を得た気になるのは ちょっと違うと思うんだよね。 なので、うる覚えの情報と、妄想と巷のウワサによる 手持ちの知識だけで話を進めます。 視聴率って、何なんですかね。 手持ちの知識によると、テレビを製造する過程で 何やら視聴率計測器みたいなものが無作為に埋め込まれていて、 何も知らないテレビ購入者が付けたチャンネル

          ボクとジョン・レノン

          ジョン・レノンの命日です。 誕生日を聞かれると決まって付け足すフレーズ。 当たり前だけど何の関係もありません。 彼が射殺された日、少年は5本のローソクの火を吹き消していました。 この頃、ボクはとある思い込みをしていました。 人の身長と体重は、誕生日に「ぐんっ」と伸びると思っていたのです。 誕生日が来る度に「ぐんっ」と。 なので、その前夜と当日朝の身長・体重を計測していました。 なんて可愛い子供なんでしょう。 計ってみて、前日と大差ないと解ったときはガッカリし

          ボクとジョン・レノン