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忘れる前に

約20年前には診察してもらった、婦人科へ通うことにした。
もう場所すら、ぼんやりとしか覚えていない。
どうやら医院長先生は数年前に引退され、今は違う先生に引き継がれているようだった。

朝11時に受付をした。形式的なアンケート用紙に記入して血圧測定をするように促される。そこからひたすら待つ12時を過ぎ間もなく14時という頃やっと名前が呼ばれた。問診表を見ながら「子宮体癌の検査はしたことありますか?」と聞かれたように思う。今は確かあったと思い出したが、その時は「ないです」と答えた。
「内診をしましょう」と別室に案内され、ぐりぐりと中を見ながら「小さい筋腫が沢山あるね」と…言う先生。
「た、たくさんて…」と心の声だか発した声だか分からない声を出し、緊張はさらに高まる。さらに「生理がもうすぐ来るね~」と色々話しかけてくるけど、返事をすることは出来なかった。
内診は終わり少し緊張がほどけた気がしたのもつかの間、次はその画像を見ながら筋腫の大きさや卵巣の腫れがあるだとか、またものすごい情報量の話が始まった。録音しておくべきだったよ…

先生は、私との会話というか発する言葉を全てパソコンに打ち込んでいて、その音は固い感じがしたが、とてもスムーズで流れる速さに固さを感じさせない不思議なリズムだった。

結局、生理前という理由で体がん検診と卵巣の確認を次回にすることになっり更年期に特化した血液検査をこれから行い、今の体調不良に向けて漢方薬を服用してみましょうということになった。

先日の献血ルームの話をすると、貧血ではなさそうだが、もしかしたらヘモグロビンの数値など違うところに問題があるかもしれないと言う。
別室で採血をしてもらい、すべての診察終え、支払いを済ませ薬局から出たのは15時半だった。

私のHPは7割無くなり、腹はぺこぺこだった。

次回に続く


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