努力の方向性

先週の記事で触れたとおり、今週はほぼ今までどおりの定跡作りをやっていました。

ただし、ずっと同じようなことをしていてもしかたないのでそれなりに数字を見ていました。

1手30秒投了値1000で80手までの条件で、白ビール(ワッフル定跡あり)vs白ビール(定跡なし)の対戦を先後入れ替えて計100局やりました。決着がついていなくてもある程度差がついたら勝敗をつけるという方式でやってみたところ…

ワッフル定跡ありの方が100局中34局でほぼ負け、という結果になりました。つまり3回に1回は、対局開始直後から一手一手の負けのような、そんな将棋になることがわかりました。残りの3回に2回の方はほぼ五分というか、正確には振り飛車で自分から評価値を下げている分のマイナスを抱えたまま平行線という感じです。

まあ、比較的振り飛車に親和性がある白ビールといえど、振り飛車の特徴である美濃囲いをあまり好まず、雁木や木村美濃が好きなために居飛車穴熊に雁木で対抗して負けとかそういうパターンもあるので、現時点ではにゃんともです。後は選手権直前に角交換系の定跡を外していたために、今になって集計してみると三間飛車か四間飛車ばかりに集中しすぎていて、面白みがないなと。

ただとりあえずわかったのは、新しいPCであれば上記の条件で1日に30局は余裕で回せるのですが、人力でそれを検証して、変な手があれば定跡を修正して、というのをやり続けるのはとても無理なことがわかりました。今までもよくあんな作業を手動でやっていたなあという感じなんですが。まあ級位者の自分でも、序盤の駒組のところとかを自分で考えた結果と、コンピュータでdepth36まで掘った結果とを比較してみてそこを勉強するみたいなところを楽しんでる意味もありました。

そこでやはりやるべきことは、Pythonで作業を自動化すべきだとやっと実感しました。上記の集計を終えてからようやくpython-shogiを入れて、これからツールを作っていこうかなと。振り飛車じゃない手が定跡に入るのは困る、というのも、作業の設計こそをちゃんとやれば問題ないというか、そういう課題も解決してこその自動化だということですね。ということで定跡改善のための対局は多少ペースを落としつつも回して、並行してツール作りをやっていこうと思います。

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