将棋の序盤の奥深さ

前回の記事はこちら。

前回のサイクルでは飛車を振れない率が18%、見せ場なく負ける率が40%という結果で、まだまだ大変だなという状況でした。

その後飛車を振れない手順の修正をし、今回のサイクルでは飛車を振れない率が10%、見せ場なく負ける率が29%となりました。飛車を振れない率はだいぶ良くなりました。今回から、ソフト/評価関数はKristallweizen、水匠改、illqha4、orqha1018の4種類として、各50局ずつの計200局としています。200局では試行回数としては少ないので、見せ場なくの方は結構ばらつきがあるかもしれません。

また、まとめて対局→集計、のサイクルは250局、250局、200局、200局とやってきており、だいぶ棋譜がたまってきました。そこで先手後手ともにどの筋に飛車を振っているのか、それぞれの勝率を出しました。

すると後手番で、26歩34歩76歩44歩の形になった後、負ける確率が高い手がはっきりしてきました。例をあげるとその形から先手が78銀や48銀としたときに33角と上がると負けやすいとか。25歩突かれたのを33角と受けるのは全く問題ないのですが。どうせそれを後で受けるなら、と先に上がると、その先の定跡の作りがアホなのか、25歩の代わりに別のところから攻めてきてるのか不明ですが、それだけで大きな差になっています。

定跡作りはHoneyWaffleのWCSC28版を使い、depth36でMultiPV2-5で検討した結果を採用しています。ただ、従来は主観で良し悪しを判断していた面があり、この手は負けてばかりだから封印しようとか、この局面でこの手は面白そうだとかを、数局レベルで判断していました。しかも棋力は将棋ウォーズで2級程度なのに。

ということで、だいぶ前から定跡に入っている手も含め、ちゃんと数字をもとに見直していこうと思います。将棋の検討なのに、sfen化した棋譜をエクセルで集計してこの手があやしいとかやっています。が、なかなか楽しいです。

来週末は、金土日と札幌にアウェイ遠征に行く予定があるので、日曜日の更新はどうなるか不明です。番外編でアウェイ遠征のまとめになるかもしれません。


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