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第4回世界将棋AI電竜戦 HoneyWaffle自戦記


まずはツイートで結果をおさらい。

初日(予選リーグ)

最終日(B級リーグ)

※:ハードウェア統一戦には進出できてました

勝敗・戦型

  • 予選リーグ(7回表裏)

    • 7勝6敗1千日手(先手番)

      • 先手番:3勝3敗1千日手

        • 三間飛車:7局(〃)

      • 後手番:4勝3敗

        • 四間飛車:6局(3勝3敗)

        • 向かい飛車:1局(1勝)

      • →実は後手番の方がなぜか勝ててた

  • B級リーグ(9回表裏)

    • 9勝8敗1千日手(先手番)

      • 先手番:5勝3敗1千日手

        • 三間飛車:7局(〃)

          • うち相振り飛車1局(1勝)

      • 後手番:4勝5敗

        • 四間飛車:6局(2勝4敗)

        • 三間飛車:2局(1勝1敗)

        • 対四間飛車の居飛車:1局(1勝)

          • 相振り飛車もそこそこ定跡整備してましたが、振れず…

  • →リーグ別、全体を通してもぎりぎり勝ち越し

    • 急激にレベルが上がった感のある今大会で、ぎりぎりでも勝ち越せたのは振り飛車としてはまずまずかなと思います。

感想ポストの補足

  • AWSの最高クラスのインスタンス使っててもアドバンテージはない

    • 参加者一覧(https://denryu-sen.jp/denryusen/dr4_production/members.html)でハードが未更新のチームもありますが、かなり多くの陣営がAWSの強いインスタンスか、強めのPCを使っています。ハードウェアで優位を取るにはクラスタリングとかが必要でしょうか。会社とかスポンサードのマシンを使う以外では。

  • 意外と振り飛車党が増えた?/振り飛車党じゃないソフトが飛車振るの散見したのはよかった

    • HoneyWaffle以外で振り飛車党を明言してるのはECLIPSEとかっぱ・ざ・ろっく(はちひしゃ)!くらいでしょうか。それ以外で振り飛車を指していたのは、予選リーグでのdlshogi with HEROZ vs W@nderERや、A級リーグでのParadisease vs Li-VENGE がありました。相居飛車の先手が相当有利ということで、後手番の定跡を整備しきれなければ振り飛車でワンチャン、というのは有力だと思いますがどうでしょうか。

今後について

まだ詳細は発表されていませんが、来年1月に電竜戦のハードウェア統一戦が行われるのでそこまでは今までどおりの取り組みを続けます。
それが終わったら、選手権に向けて先手番では中飛車をやってみたいです。三間飛車はある程度安定したかと思うので。
機械学習はどうしたんですかと言われると厳しいですが、やはり得意不得意があります。具体的には、振り飛車の定跡整備の情熱なら誰にも負けない自信がありますが、評価関数の学習についてはただ見様見真似でコマンドを叩けるレベルにすぎません。そこに対して試行錯誤するのはかなり難しいです(やる気的にも能力的にも)。定跡以外で取り組めるとしたら、探索部を振り飛車魔改造がしやすいように自分で作ってしまうことかなと思います。

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