WCSC29 2次予選 自戦記その5

8回戦 大将軍

3勝4敗となり8回戦の相手は大将軍(たいしょうぐん)です。いつも親子で参加されているのも有名ですね。

先手HoneyWaffleの四間飛車対、後手大将軍の天守閣美濃という出だしになりました。定跡は5手目の16歩を突いたところまでで、その次の14歩に対して68飛車と飛車を振った手は定跡には入っていませんでした。角交換からお互いに銀冠を組み、玉頭での小競り合いに。先手が馬を作り、飛車と交換できたあたりから徐々に優勢になったようです。

これで4勝4敗とまたイーブンになりました。棋譜はこちらです。

最終戦 Apery

最終戦は同じく4勝4敗のAperyとの対戦に。後日見たクジラちゃんの生放送では、もう4敗勢にはチャンスがなさそうだという会話がされていましたが、4勝3敗1分け勢のNovice-名人コブラ戦が組まれている等、複雑な状態だったので、現地ではお互い勝てば他力でもしかしたら?というくらいの期待感はあったと思います。

2次予選の中でAperyは最古参という話を聞いた気がしますが、今回はRustというプログラミング言語で全部作り直してきていて、逆にまだまだ仕上がっていないということでした。

この将棋は、前述のとおり実際には可能性がなかったとはいえ、お互いに勝利が必須条件でした。が、42手あたりであわや千日手か?という状態に。Aperyが打開してくれたものの、本来は、千日手は負けと同じという設定にしておくべきでした。

100手目あたりから徐々に優勢になり、150手目あたりでははっきりと先手がよくなったようです。ただAperyは粘りを見せたのと、HoneyWaffleは160手目あたりで後手陣の香車2枚を、銀2枚桂1枚香1枚を捨てて除去するという異常な安全策を採り(このあたりは、実験放送で解説された西尾先生が「感覚を破壊された」とおっしゃっていました)、決着には257手かかりました。

棋譜はこちらです。

5勝4敗となんとか勝ち越したものの、以下のとおりとなりました。

1年間の取り組みやアピール文書に書いていないところの補足や、先送りになっているWCSC29版の定跡の公開など、まだまだ書きたいことが多いです。地道に続けていきます。

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