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紅葉と美術館と

この間、ふと思い付いて根津美術館に行ってきました。
芸術の秋も深まってきましたからね。
芸術的センスは皆無だけど、美術館は好きなんですよね。

せっかく行ったから、好きな展示品のオススメをつらつら書いていこうかなと思ったけど、
期間限定で展示されてるものを紹介してもなぁ、と思ったのでいくつかに絞って勝手に紹介します。

①水琴窟
庭園にあるのでいつでも見られます。でも、雨の日に行ってみてください。水滴が地中のかめの中に落ちる音が反響して素敵な音色が聞けます。微かな音なので、竹林の中で耳をすませてね。
庭の説明文を読んでも実際見ても聞いてもピンと来なかったので調べてみました。↓↓

でも理屈よりも実際に聞いてほしい!すごく澄んだ音だから!

②蒔絵硯箱/蒔絵手箱
蒔絵は、ざっくりいうと漆器に金粉などを蒔いて絵を描いたもの。根津美術館には葦手の手法を用いて蒔絵を施した硯箱が何点かありますが、これがすごく面白くて好き。

箱の蓋の表裏に絵が描いてあって、その中に文字がいくつか隠れているんです。
この文字を繋げると、絵のモチーフになった和歌が連想される、という仕掛けです。この手法を葦手といいます。

そんなの言われてもさっぱりだと思うので実際に見てみましょう。

根津美術館のHPから。
絵の中に花、白、河の文字がありますよね。
これで、「なれなれてみしはなこりの春そとも なとしら河の花の下かけ」という歌がモチーフであることを示してるんです!

これはすごく簡単だけども、全然見つけられないものとか
もあって楽しいです。
葦手は室町時代に流行った技法です。
パッと調べたら、根津美術館以外でもこの手のものはあります。


美術館で見かけて、あっ!葦手だ〜室町時代かな?やっぱり〜!何の歌だろう〜?知らないな〜。
とか考えながら見るの楽しくないですか?あ、私だけですか。

というわけで、止まらなくなりそうなので、ここまで。
趣味全開のnoteでした。気が向いたら行ってみてね。
みんなは美術館行くとき、どんなものが好きなのかな。

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