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メリダのロードを選ぶ際に必ず通る道「リアクトかスクルトゥーラか」

私はサイクルショップマティーノの店主をやっています、朝倉です。

今回は店舗で実際にお話している内容をそのままに書いています。しかしながら、これらはカタログ等にある意見を否定するものではありません。また、好きなものを選びたいというニーズに対して、それを否定するものではありません。売り物としてのプロモーションに対して、1人の乗り手からみた場合の意見の表明です。「実際はどうなんだ?」という部分への回答として、ぜひご活用いただければ幸いです。

日本でのメリダ拡販のスタート時からメリダブランドに携わっている当店から、皆さんのメリダロードバイク選びに対して助けになることを願っています。

「メリダのロードバイクを考えています」という方のほとんど、いや100%と言っても過言ではない率で通るのが、タイトルにあります”スクルトゥーラ”と”リアクト”のどちらを選ぶべきかということです。あるいはCF4かCF2はどちらがいいのか?ということです。

私は何らかの先入観を携えてこられるのは理解しているので、それをあまり否定しないように、しかし伝えたいことは伝えないといけないと思ってお話するようにしています。

まずはカタログにある文言をチェック

■ スクルトゥーラについて
オールラウンドに使えるScultura CF4フレームにDura-Ace Di2を組み合わせたバーレーン・メリダ仕様。バーレーン・メリダ・プロサイクリングチームが主力バイクとしてして使用するセミエアロ形状の軽量オールラウンダーモデル。チーム仕様のCF4フレームは、NACA FASTBACK形状のダウンチューブを採用し空力性能を高めながらフレーム重量800gを実現し、ヒルクライムでも圧倒的な走り。チーム仕様のFulcrum Racing Speedホイールを採用したプロレーシングモデル。

■ リアクトについて
バーレーン・メリダが使用する第3世代リアクトの旗艦モデル。パーレーン・メリダ・プロサイクリングチームが主力機材として使用するエアロロードバイク、リアクト。チーム仕様のCF4フレームにR9100 系Shimano Dura-Aceを採用。MERIDA史上最も空力性能に優れた新型リアクトは、独自開発シートポストやフレーム設計により卓越した快適性と軽量化を実現。新城幸也も使用する旗艦モデル。

以上のように書かれています。
一般的にはスクルトゥーラがオールラウンド、リアクトがエアロ系≒平坦のようなイメージで語られたりするのですが、両モデルを初期型からずっと乗ってきている私からすると、「???」という部分も感じます。それはCF4とCF2という2つのフレームによっても変わってきますから、2x2という製品マトリクスを全体から俯瞰し、比較検討をする必要も出てくるでしょう。

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