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not so long ago 3 ~あれからまだ13年~

教育を本気で語る会、ジョージです。
2011年3月、宮城県石巻市に到着して
住宅街を抜けて海を目指して歩きました。
海に近づく度に、こんなにも景色が変わるのかと驚くばかりでした。

人っ子一人いない町でしたが、
海に目を向けるとたくさんの船やヘリを見つけました。
まるで夢のようなこの町の景色は
やっぱり現実なのか…と少しだけ我に返りました。

海沿いを歩くと、ヒトもモノもありませんでした。

さっき見た学校のそばに
顔がないパンダがいました。

きっとここは公園で
パンダで遊ぶ子どもと、
ベンチで見守る親がいたんだと思います。
波が強くてこんなになるまで流されると、
公園の想像すら難くなります。

離れて見ると改めて思います。
ちょっと高さが違うだけで、町ははっきりと残っています。

公園から歩みを進めていくと
なぎ倒された木々を見つけました。

防災林ですら太刀打ちできない波の強さを痛感します。
木がこんなに倒れる姿なんて見たことがない。

木だけではなくフェンスも倒されていました。
波の威力を相当食い止めてくれたはずです。
それでも町は原型を留めていません。

工場があったんだろうか。
柱しか残ってないけど、あの大きさは多分魚介類の加工工場だったのか。
敷地の前は駐車場っぽいスペースがある。

海沿いは跡形すらない場所が多い。
車も建物も、問答無用で流されていました。
現実味がない場所を歩き続けているうちに、
この先にある事実と向き合う覚悟を決めました。

もう二度とこんな想いをしない、させないために、
教師としてできることは何かを考え続けました。

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