心理的安全性と教育相談

子どもたちは学校やその他の局面でトラブルを起こすものです。嫌な思いになればいじめに発展します。
学校の先生は子どもたちのトラブルを認知した時、話を聞きます。話を聞く=教育相談とも言われます。今回は、教育相談やトラブル、いじめ等に関する聞き取りの極意をお伝えし、皆さんより評価をいただきたいと思います。

聞き取り取りの初期段階は、子どもが緊張状態で、素直に応じない場合が多々あります。これは、心理的危険状態(パニック)で、脳科学的にはごく自然な現象です。
我々教員の大半は、トラブルを解決することが上位概念にあるため、いち早く正確に事実を把握し、善悪を決め、謝罪と約束等、人間関係の解決を目指します。

トラブル対応に関する上位概念に関しては、次回以降お話しするとして、今回は聞き取りの極意についてです。

子どもは教員からの聞き取り等の教育相談を受ける時、多少なりとも緊張します。それを見越した教員は、できるだけ子どもを心理的安全状態(リラックス)させるため、雑談や世間話等から入ります。(未熟な教員はここをとばして本題に入ります。)

リラックスした子どもは、安心して自分の思いを伝えます。当然、大人にとっては身勝手な価値観や意思決定を語ります。

未熟な教員はその場で子どもを評価します。
「それはダメなことだ」
「それは許されない」
など。

せっかく先生を信頼し、本音を言った子供の立ち位置からすると、再びパニックとなり、最悪の場合、その教員には2度と自己開示しないかもしれません。

聞き取りと指導は必ず別の局面で行うのが極意です。

次回は、生徒指導の評価規準の関連に関する極意を語りたいと思います。

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