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Amazonシアトル本社で学んだサバイバル英語仕事術

こんにちは。ゆうです。
このnoteを開いていただき、ありがとうございます!
とっても嬉しいです!

僕はアメリカに来てもうすぐ丸6年、Amazonのシアトル本社で働き始めて丸2年になるんですが、英語にはいまだにめちゃくちゃ苦労しています。

・読むの遅い(ネイティブの倍ぐらい時間かかる)
・書くの遅い(ネイティブの5倍ぐらい時間かかる)
・他人の話が聞き取れない(半分ぐらいしか聞き取れてないんじゃ?)
・話しても伝わってない(初対面の人にはだいたい聞き返される)

などなど

おっと。書いてたらちょっと悲しくなってきましたよ😢

渡米前は、「数ヶ月もいれば余裕でペラペラになるっしょ」と考えてましたが、甘かったですね・・・。
まあ、プールに数ヶ月浸かっているだけで泳げるようにはならないですもんね。
よく考えれば当たり前です。

そんな英語ポンコツな僕ですが、一応日々の仕事は全て英語でこなしてます。
このnoteでは、僕が6年間のアメリカ生活で培った、

「英語が多少残念でも仕事でちゃんと成果を出す技術」

をご紹介します!
海外で働いている/働きたいと思っている方や、外資系企業に勤めていて仕事で英語を使わなければならない方に是非読んでいただきたいです!

※念のために書いておきますが、このnoteの内容は全て僕の個人的な見解です。


資料を高速で読む技術

英語の資料、読むの辛いですよね・・・。
僕が勤めるAmazonという会社は、会議の方法がちょっと変わっています。
まず会議冒頭で、参加者全員で10分ほどかけて資料を黙読します。
その後資料に関して質疑応答を行い、質問が出尽くしたら、ディスカッションに入っていきます。
しかもこの資料というのがパワポではなく、文字びっしりのワード資料という・・・。

この資料をネイティブと同じスピードで読み終わらないと議論に参加できないので、がんばって速読します。
しかし、かなりがんばって読んでも、読み終わるのはいつも一番最後。
その上、せっかくがんばって読んだのにちっとも内容が頭に入っていないという、まさに踏んだり蹴ったりの状況です。

そんな環境で2年ほど仕事してきてわかったことがあります。
究極の英語速読術とはズバリ、「読む量を減らすこと」です。


■ 究極の英語速読術は読む量を減らすこと ■

英語の速読には様々な要素が求められます。
語彙力や英文解釈力はもちろんのこと、英単語を目で見て瞬時に把握する力や、返り読みせずに英文をそのままの語順で理解する力などなど。
これらのスキルを効率的に鍛える勉強法は無いものかと、僕もいろいろと試行錯誤してきましたが、結局は多読しか無いのかなというのが今の所の結論です。

英文を読む速度自体は、多読によってコツコツと上げていくしかないし、それはすべき。
それは認めた上で、それでもなお、英語にハンディキャップを持つ日本人が、なんとか今現在の英語力で仕事をしていくために身につけるべき究極の英語速読術。
それが、「読む量を減らすこと」です。

もう少しちゃんと言うと、

・漫然と資料を初めから終わりまで読もうとするのではなく
・その資料から得られるROIを最大化するために読むべき箇所を見極め
・そこをきちんと精読する

ということです。

具体的なやり方は、以下の3つのステップになります:

1. 資料を読む目的を明確にする
2. 目的を満たすために答えるべき質問を考える
3. 資料を読むのではなく、質問の答えを探しに行く


■ 1. 資料を読む目的を明確にする ■

最初にすべきことは、資料を読む目的を明確にすることです。

「資料を読む目的?もちろん資料を理解することでしょ?」
もちろん違います。

資料を読む目的は、資料を理解することではありません。
それはただの手段に過ぎないはず。

何か達成したい目的があって、そのために資料を読むんですよね?
でも実際には、単に資料を理解することが目的になってしまっていて、その先のゴールが不明確な人、けっこういるのではないでしょうか?
資料を読む目的が明確でないと、焦点が定まらず、結局資料全文を初めから終わりまで読むことになってしまいます

例えば、電化製品の取扱説明書を初めから終わりまで全て読む人っていませんよね?
まあ、一部にはそういう人もいると思いますけど、多くの人は「とりあえず使い始めたい」とか「予約録画の仕方が知りたい」とか、何かしら目的があって、それを満たすためだけに取扱説明書を読むと思います。

これと同様に、資料を読む際には必ずその目的を明確にすることを意識しましょう。

ビジネスの文脈だと、ほとんどの場合、資料を読む目的は以下の3つのうちどれかではないでしょうか?:

・何らかの意思決定をしたい(この企画を採用すべきかどうか、など)
・情報を得たい(このツールの使い方は?など)
・資料自体の品質を高めたい(レビュー)


■ 2. 目的を満たすために答えるべき質問を考える ■

資料を読む目的が明確になったら、その目的を達成するために答えなければならない質問を考えましょう。

例えば、ある企画を採用すべきかどうかを決めたいのであれば、あなたはどんな質問に答えなければいけないでしょうか?
これは業界や業種、企画の種類によって様々だと思いますが、例えば以下のような感じでしょう。

・それ、儲かるの?
・それ、実現可能なの?
・それ、今やるべきなの?

このように、資料を読む前に自分の中で判断の軸を持っておくことは、適切な意思決定を行うために非常に重要です。
資料を読む前に判断軸を持っていないと、資料に書かれている内容だけで判断してしまいがちになってしまいます。
でも、前もって軸を持っておけば、例えば資料中に実現可能性を判断するための情報が含まれていなければ、それについて即座に突っ込めるわけです。

これらの質問は、忘れないように必ずどこかにメモしておきましょう
資料を読みながらアンダーラインを引いたりメモをしたりする人はたくさんいますが、資料を読む前に質問をメモしておくことが重要です。


■ 3. 資料を読むのではなく、質問の答えを探しに行く ■

質問ができたら、資料に入ります。
ここで、いきなり本文を読み始めないようにしてください。
まずは資料の見出しと図表だけを眺めて、どこに何が書かれているのかをざっと把握します。

全体の構成がつかめたら、前のステップで立てた質問の答えを探しに行きます。
ポイントは、「資料を読む」のではなく、あくまで「質問の答えを探しに行く」という意識を持つことです。
見出しで当たりをつけたら、質問に関連しそうなキーワードをスキャニングします。
「ここに答えがありそうかな?」という場所を見つけたら、やっと読み始めます。

ここまでの作業で、読むべき量をかなり減らせているので、実際に本文を読む際には多少時間をかけてゆっくり精読してもかまいません。
答えが見つかったら、先ほどメモした質問の横に記入しておきましょう。

事前に立てておいた質問の答えが全て見つかり、当初想定していたゴールが満たされれば、そこでリーディング終了です。
すでにゴールは達成されているので、それ以上その資料を読む必要はありません

では、もし答えが見つからなければどうすれば良いのでしょうか?
基本的には見つかるまで探すことになりますが、資料の構成上「絶対にここに無ければおかしい」という場所に答えが見つからなければ、そもそもその資料には該当する情報が含まれていない可能性が大です。
その資料にはさっさと見切りをつけ、作成者に質問した方が良いです。


■ 資料を高速で読む技術のポイント ■

1. 資料を読む目的を明確にする
2. 目的を満たすために答えるべき質問を考える
3. 資料を読むのではなく、質問の答えを探しに行く


メールを高速で処理する技術

日々大量に送られてくる英文メールの処理も、ノンネイティブにとっては非常に悩ましいですね。
メールの処理だけで1日が終わってしまった、みたいなこともあるのではないでしょうか?

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