見出し画像

ヴィクトリアマイル(GⅠ 東京 芝1600m)

2021年ヴィクトリアマイル考察!個人用まとめなので全て後出しです。
使用データ:ストライド競馬新聞 
引用twitter:@tachikawayuma、@chariot0001、@jinsei_umakichi、@yuta87oikiri、@Azemin25a、@umajin_keiba

・枠順と位置取りと傾向とレース質

「枠順と位置取りで勝ち馬を見抜く!」
16年はストレイトガールが1分31秒5のレコード勝ち、19年にはノームコアが1分30秒5でレコード更新。稍重馬場の17年以外は1分31〜32秒台前半と速く、18年は雨の中でも1分32秒3の好タイム。高速決着への対応力が何より重要で、枠順の有利不利は見られない。過去5年で「上がり1〜3位」の馬8頭が馬券内、一方で上がり6位以下の連対は1頭。上がりの速さに加え、スピード持続力が問われる。2000m以上に実績のある中距離型よりも、マイル前後を主戦場としている馬の方が信頼できる。【枠順 ×】【位置取り△
】【上がり
「競馬ラボ コースデータ超分析」
向正面の奥からスタートし、250m地点までは緩やかな下りが続く。3コーナーまでは約550mほどの直線でポジション争いはさほど激しくならず、枠順に有利不利も少ない。ただし、3コーナー手前でいったん坂を登るが、再度下りの状態でコーナーに突入するため、息を抜きたいはずのコーナーで息が抜けない。そのため1400mに比べ上がりが掛かる傾向がある。
マイル戦ながらスタミナ消耗戦になるコースで、このコースを逃げ切るにはスピードに加え、スタミナ、底力が必要となる。このコースが『中距離を走れるくらいのスタミナが要求される』と言われる所以だ。クラスが上がるほど逃げ一辺倒では難しくなるはずだが、外差しが利きにくくなっている影響なのか、近年は安田記念(ロゴタイプ)、NHKマイルC(メジャーエンブレム、ミッキーアイル)など大舞台での逃げ切りも目立っている。とはいえ、基本は瞬発力を持つ馬が有利なコース。

「馬券億り人のコース戦略」重要ファクター
①速い上がり実績②長い直線実績③コーナリングが苦手な馬④内枠・先行馬
③→中山や福島、阪神や京都の内回りで力を出せなかった馬が巻き返す
④→馬場が良い時のウイニングゲートは内枠、脚質は先行・好位差し
【立川優馬のレースマトリックス】
ヴィクトリアマイルのもつレース質は、
高速馬場時が「内枠・先行」、超高速馬場時が「内枠・差し」
・テンに流れて、中盤も緩まない短距離質の高速持続マイル戦
・緩まないので外からの押し上げが利きにくく、基本内枠有利
・土曜の京王杯SC同様に、前走先行の短縮ローテや前走差しの延長ローテ有利


【東京芝傾向】
内伸び、脚質傾向なし。
雨が降り始めてパンパンではないが、それでも1分31秒台になりそう馬場。
NHKマイルC同様に高速良馬場時は1400m実績のあるスピード馬に注意。

・調教情報

【UMAJIN.net編集部 重賞出走馬追い切りレポート】

1 マジックキャッスル 戸崎騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。3歳未勝利を追走し、直線入口で並び掛けると、若干仕掛けにタイムラグはありつつも併入に持ち込んだ。前走馬体大幅減だったため、中間手緩い調整にならざるを得なかったのは誤算かもしれないが、走れる状態にはある。【6】うま吉S評価

2 シゲルピンクダイヤ 渡辺師騎乗、栗東坂路単走。終い重点で気持ちを切らさない程度の内容。気難しい面は残すが、活気そのものは上々の範囲だった。福島遠征からの中2週でも速い時計を2本出せるのは体調良好の証だし、この馬なりに順調。【6】

3 クリスティ 助手騎乗、栗東坂路単走。馬場が混み合う時間帯で直線半ばでは他厩舎の馬が視界に入るが、エキサイトせず鞍上が意図したリズムで走れていたのは好感。ラストの仕掛けには待ってましたの反応でスパッと切れた。先週騎手騎乗のコース追いでも豪快な動きを示していたし、前走を勝利しさらに上昇。抜群の仕上がりと言えそう。【8】うま吉S評価

4 イベリス 助手騎乗、栗東坂路単走。先週併せ馬で大きく先着したのが実質の最終追い。今週は終いを軽く伸ばす内容で、ラストは集中して単走とは思えない気迫で切れた。前走時もデキそのものは上々だったし、引き続き好調を維持。【7】

5 デゼル 助手騎乗、栗東坂路単走。先週川田騎手騎乗で長めから追われる意欲的な稽古を消化しており、これで仕上げはほぼ完了。今週は息を整える程度の内容に留まった、気負った面はなく、リズミカルな走りで精神面はかなりいい状況のようだ。中間は質の高い稽古をこなせており、前走で接戦を制した反動は感じられない。ほぼ万全。【7】

6 グランアレグリア C.ルメール騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。障害未勝利馬を追走し、気負いなくスムーズに取り付くと手応え圧倒でスッと抜け出し半馬身の先着を果たした。バランス、操縦性は申し分なし。気迫という点であとひと息な感はあるものの、前走の反動はそこまでなくこの馬の競馬はできる状態。【6】
うま吉S評価


7 マルターズディオサ 嶋田騎手騎乗、美浦ウッド単走。先週田辺騎手騎乗で速い時計を出しており、今週はリズム重視の内容だった。コーナーの外めを回り、直線では大きなフットワークで脚を伸ばした。単走とは思えない気迫にあふれており、走ることへのモチベーションはかなり高そう。前走時も悪くない仕上がりだったが、そこからさらに精神面の進境がありそう。好気配。【7】

8 ランブリングアレー 助手騎乗、栗東CW単走。先週強い負荷を掛けられているので、今週は馬なり調整で十分。いい行きっぷりを見せ、その分ラストは若干素軽さを欠いたが、全体的には活気ある走りだったと言える。中8週とひと息入ったが、自分の競馬はできる態勢。【6】

9 テルツェット 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。準オープン馬を3馬身ほど追走し、コーナーでスッと取り付く。そのまま相手をアオるように軽快に脚を伸ばし楽々併入に持ち込んだ。仕掛ければ突き放しそうな雰囲気にあり、気迫十分といったところ。華奢な馬だが、中間はポリを挟まずウッドだけで攻められているあたり、体質強化も著しいようだ。充実一途、勢い持続。【7】

10 レッドベルディエス 石橋騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。前後に馬を置き、直線では左右からタイトに挟まれる形。プレッシャーを受けても怯まず、直線半ばで促されるとグンと重心を沈めて鋭く抜け出した。中12週とすれば、あとひと追い欲しい感もあるが、走れる状態だろう。【6】

11 ダノンファンタジー 中内田師騎乗、栗東CW単走。行きたがるような面を見せたが、指揮官がなんとかなだめ直線へ。稽古駆けする馬らしく自ら気持ちを乗せ、まずまずの伸びを見せた。休み明け4戦目で中間は馬なりオンリー。大幅上昇は強調できないが、ひとまず順調だろう。【6】

12 サウンドキアラ 田中健騎手騎乗、栗東坂路単走。先週目一杯負荷を掛けられており、実質の最終追いは完了。輸送を控える今週は馬任せの内容で流した程度。最後に止まり気味だったあたり、まだ万全ではなさそうだが、タフな競馬だった前走の反動は感じられず、一定の上積みはある。【6】うま吉SS評価

13 プールヴィル 助手騎乗、栗東坂路単走。先週自己ベストに迫る速い時計を出しており、今週は馬なりの調整。序盤はセーブ気味に入り、ラストは滑らかな加速を披露した。馬場が混んだ時間帯でも集中して走れていたし、心身ともに研ぎ澄まされている。前走からの上積み顕著。【7】うま吉SS評価

14 ディアンドル 小坂騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。3歳未勝利と体を並べ、直線半ばで抜け出し1馬身の先着を果たしている。時計に派手さはないものの、もともと稽古ではそこまで動かない馬。問題はない。福島遠征から中2週でも併せ馬2本こなせるあたり体調は良好で、依然好調域にある。【7】

15 アフランシール 助手騎乗、美浦ウッド単走。無理をさせずゆったりした入りだったが、ラストでいまひとつ弾けられなかった。先週も気難しい面を見せており、体調はまずまずながら気持ちの部分が整っていないような雰囲気。良くて平行線か。【5】

16 リアアメリア 助手騎乗、栗東坂路単走。景気のいい行きっぷりで登坂。ラストは苦しくなって鞍上の手が大きく動いたが、なんとか1F12秒5(一杯)でまとめてみせた。4F全体51秒4は、これまでコース追いメインだったこの馬にとって自己ベスト。日曜にコースで速い時計、当週に坂路追いという調整パターン変更がどう出るかだが、中間の動きは全体的にキビキビしており体調は良さそう。変わってくる可能性は十分。【6】うま吉S評価

17 スマイルカナ 柴田大騎手騎乗、美浦坂路単走。先週ウッド単走でかなり速い時計を出しており、今週は坂路で馬なりの調整。ラストはまずまず軽快に加速できていた。だだし、坂路で最終追いを行うのは今回が初めて。良化に手間取って先週の追い切りで“荒療治”とばかりに強い負荷を掛けたが、その反動があるのかも。変わり身は望み薄か。【5】

18 レシステンシア 助手騎乗、栗東坂路単走。まったくの馬任せながら高回転のフットワークで序盤からスピードに乗っていくと、ラストもいい手応えのままスッと切れた。キンキンの仕上がりに思えた前走でタフな競馬を走ったが、中間の素軽さを見る限り反動はなさそう。高いレベルで安定。【7】うま吉S+評価

【過去2年の追い切り傾向】
仕上指数80以上は買い →18 レシステンシア
ボーダーラインは73   →1、5、6、7、9
穴馬は1週前もしくは最終で出色であれば狙える →13 プールヴィル

・騎手=血統傾向

【外国人騎手…】
・戸崎圭太騎手 前走4角3番手以内、かつ前走コース芝
・川田将雅騎手 出走頭数13頭以下、かつ前走間隔が中18週以内
・C.ルメール騎手 17頭立て以下
・外国出身騎手 枠番1〜5枠、かつ3歳以上
===============================
【ノーザンF生産馬 ◎

・ロードカナロア 牡馬およびせん馬、かつ出走頭数17頭以下

過去5年の騎手タイプ

支配 1-1-1-16  技術 0-3-2-13  バラ 3-1-1-20
脳筋 0-0-0-10  悠々 0-0-1-11
バランス型→ルメール、戸崎、田辺、藤岡佑 技術型→武豊、福永、

・リンク馬券術(伊藤雨氷)

■NHKマイルCとリンク→2021年 正逆3番、11番
正→3 クリスティ 11 ダノンファンタジー
逆→16 リアアメリア 8 ランブリングアレー
■前走1番人気馬自身か、その隣馬が3着以内 (7年間で自身6回、連対率も高い)
5 デゼル →4 イベリス 6 グランアレグリア
17 スマイルカナ →16 リアアメリア 18 レシステンシア
18 レシステンシア →17 
スマイルカナ 1 マジックキャッスル
M.デムーロ騎手の65隣馬が1着継続中 
→2 シゲルピンクダイヤ 16 リアアメリア
■武豊騎手の2隣枠が連対中(直近5年は優勝)
2枠→3 クリスティ 4 イベリス
6枠→11 ダノンファンタジー 12 サウンドキアラ
■阪神牝馬S1着馬の16隣馬が3着以内
3 クリスティ 7 マルターズディオサ
■正逆15番か19番が3着以内(穴馬)
正→15 アフランシール 1 
マジックキャッスル
逆→4 イベリス 18 レシステンシア
■前走3着馬自身か、その隣馬が3着以内(2、3着量産)該当なし
■北村宏司騎手の73隣馬(2、3着量産)→該当なし

GⅠリンク

■正逆25番、もしくは242番が3着以内(人気馬)
正→7 マルターズディオサ 8 ランブリングアレー
逆→12 サウンドキアラ 11 
ダノンファンタジー
■関東G1は正逆3番、もしくは6番が3着以内(穴馬)
正→3 クリスティ 6 グランアレグリア
逆→16 リアアメリア 13 プールヴィル

■ルメール騎手自身か、4隣馬が3着以内
6 グランアレグリア 4隣→2 シゲルピンクダイヤ 10 レッドベルディエス
■ルメール騎手の540隣馬が連対中
6 グランアレグリア

・リンクからの注目馬
人気馬→6 グランアレグリア 18 レシステンシア
穴馬→11 ダノンファンタジー 13 プールヴィル

・ストライド競馬新聞傾向

※過去4年分の傾向
基本的に指数80以上で抜けている馬は軸として信用してよい。
毎年穴馬となる馬の共通点は前半3F上位。追走力・持久力・持続力を兼ね備えている馬がいれば狙いたい。軸とすべきは後半3F上位馬。
→6 グランアレグリア(指数85)

・ミズノ氏の見立て

指数突出、マイル適性からしてグランアレグリアの死角は少ない。無理に死角を挙げれば超高速馬場の時計勝負がどうかだが、当日雨予報なので杞憂に終わるだろう。相手には1400m実績のあるスピード馬2頭。ダノンファンタジーは指数75で3番手。×印は雨でキレが削がれるため評価を下げたい3頭。

◎:6 グランアレグリア
◯:11 ダノンファンタジー
▲:
7 マルターズディオサ
△:9、18   ×:1、5、13

結果 ◎6−消8–×1

高速馬場からのスピード馬の台頭と見たが馬場読み・展開読みが嵌らず、不的中。
スローからの瞬発力勝負で1週前・最終ともにトラック調教の3頭で決着。
8 ランブリングアレーは近走の距離から嫌ったが、愛知杯でマジックキャッスルと同程度の力を示しており、抑えは必要だったと反省。

・Azemin氏の回顧・見解
ヴィクトリアマイルラップ
11.9 - 10.8 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 11.2 - 10.9 - 11.3 (1:31.0 46.0-45.0)
 後傾ラップのレースで瞬発力が要求された珍しいレース。
クリスティが前半46.0のペースは速くない。勝ったグランアレグリアは、中段からレースを進めて直線余裕で抜け出して圧勝。2着から5着はスタミナ色が強い馬が入った。母父シンボリクリスエスのディープインパクト産駒が2着3着になったのは、馬場が多少渋っていたことが影響。4着5着も福島牝馬S組。2着以下は1分32秒0、時計勝負とならず、追走が楽だったことが好走の要因。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?