安田記念(G1)

参考データまとめ+結果追記

・枠順と位置取りと傾向…

「枠順と位置取りで勝ち馬を見抜く!」
過去5年「上がり最速馬」は2勝・2着1回・3着2回と全て馬券内。「4角先頭馬」で馬券絡みしたのはロゴタイプ(16年1着、17年2着)、アエロリット(19年2着)。4角10番手以下から5頭が馬券内。前半33秒台後半〜34秒台前半の厳しいラップになりやすく、先行力だけでは押し切れない。枠順ごとの偏りは少なく、馬番1〜9番が3勝・2着3回3着2回に対して、10〜18番が2勝・2着2回・3着3回。長い直線での末脚比べのため外枠も不利にならない。【枠順 △】【位置取り○】【上がり○】
「競馬ラボ コースデータ超分析」
向正面の奥からスタートし、250m地点までは緩やかな下りが続く。3コーナーまでは約550mほどの直線でポジション争いはさほど激しくならず、枠順に有利不利も少ない。ただし、3コーナー手前でいったん坂を登るが、再度下りの状態でコーナーに突入するため、息を抜きたいはずのコーナーで息が抜けない。そのため1400mに比べ上がりが掛かる傾向がある。
マイル戦ながらスタミナ消耗戦になるコースで、このコースを逃げ切るにはスピードに加え、スタミナ、底力が必要となる。このコースが『中距離を走れるくらいのスタミナが要求される』と言われる所以だ。クラスが上がるほど逃げ一辺倒では難しくなる……はずだが、外差しが利きにくくなっている影響なのか、近年は安田記念(ロゴタイプ)、NHKマイルC(メジャーエンブレム、ミッキーアイル)など大舞台での逃げ切りも目立っている。とはいえ、基本は瞬発力を持つ馬が有利なコースだ。

【東京芝傾向】
内伸び、脚質傾向なし。水捌けの良い東京、前日の雨はそこまで考慮しない。
ヴィクトリアマイル時の比較だと1.4~1.5秒ほど時計が掛かっている。

・各種調教評価…

【うま吉の追い切り評価】
SSS ヴァンドギャルド
SS    アーモンドアイ、アドマイヤマーズ、ダノンキングリー
S+       グランアレグリア
S         インディチャンプ、セイウンコウセイ
【競馬HEADLINE】
・アーモンドアイ(牝5)
6/3(水)美浦南W(良)5F66.5-4F51.8-3F37.9-1F12.4(馬なり)
C.ルメール騎手を背に美浦南Wを2頭併せ。僚馬サトノラディウス(3勝クラス)を2馬身追走し、コーナー手前で差を詰めると直線は内から抜群の手応えで駆け抜け1馬身先着した。道中の折り合いも完璧で、直線もいつでも抜け出せる良い手応えで馬なりのままラスト1F12.4の好時計をマークした。1週前は軽めでもしっかりしたフォームで無駄のない動きを見せており、最終もこの内容なら文句なし。仕上がりの良さを感じさせる。

・アドマイヤマーズ(牡4)
6/3 栗東CW(良)6F80.2-5F64.5-3F36.4-1F11.6(馬なり)
栗東CWを単走。前半はゆったりと進め、4Fあたりから徐々にペースを上げていき、ラスト1Fは11.6と鋭く伸びた。反応も良く弾むようなフォームで前向きさも見られる好内容。1週前は川田騎手を背にCWを3頭で併せて6F78.7-5F64.6-4F50.6-3F37.4-1F12.0の好時計をマークして最先着。先週までは川田騎手が2週連続で乗っており、特徴を掴むのことに専念。中間は量、質ともに充実した内容の追い切りを紹介しており、万全の態勢だ。

・グランアレグリア(牝4)
6/3 美浦南W(良)6F80.8-5F64.8-4F51.1-3F37.8-1F12.4(馬なり)
美浦南Wを2頭併せ。僚馬レイエンダ(OP)を7馬身追走しスタート。じわじわと差を詰めるも、直線を向いた時点でもまだ4馬身ほど差はあった。しかしそこから合図があると鋭く伸びて楽々と併入。前に目標を置いて長く脚を使った良い動き。1週前も南Wを2頭で併せて5F66.7-4F51.6-3F37.9-1F12.5をマークし古馬オープンを相手に併入。1週前は前半行きたがっていたが、最終は折り合いもついており動きにも柔らかさがある。仕上がりは上々。
【うまスクエア追い切りBEST3】
<1位>ダノンキングリー

美浦南W 6F   81.3-64.9-50.7-37.4-12.2(馬なり)
コンビ復活となる戸崎Jを背に力強い脚捌きで一気にパートナーを切って捨てた。悲願のGⅠ制覇へ仕上げに抜かりなし。
<2位>ケイアイノーテック

栗東坂路 4F 52.6-38.0-24.4-11.8(強め)
終い重点とはいえ、キビキビとしたフットワークでラスト1F11秒8をマーク。展開がハマれば侮れない存在だ。
<3位>ペルシアンナイト
栗東CW 6F  84.4-66.6-51.6-38.4-11.6(強め)
坂路とCWを併用して熱心の攻め。ここ3週はCWでラスト1F11秒台の鋭い切れを見せてキッチリと仕上がった。
【安井涼太のKEIBA LIFE(調教)】
・インディチャンプ
1週前、そして最終追い切りと2週続けて坂路で4F51秒台を記録。調教駆けするタイプではありますが、やはり同馬のスピード能力は秀逸です。
音無秀孝厩舎の調整パターンも坂路でしっかり追うスタイル。これだけしっかりと追えているという事は引き続き順調であると考えていいでしょう。

・ダノンプレミアム
1週前のCWでの追い切りが良く、長めからしっかり追われてラスト1Fも11秒台を記録しています。こちらも調教で見せるスピード感は一級品。最終追い切りは坂路で軽めに流していましたが全体、終いともに優秀でデキは文句なしです。

・ペルシアンナイト
池江泰寿厩舎はCWで全体時計が速さと勝負度合いの高さが比例しています。1週前の追い切りは6F81秒台としっかり追われていおり、それに当てはまるのは好材料でしょう。最終追い切りもCWで終い重点ながら動きも良く注目です。

・アドマイヤマーズ
友道康夫厩舎は1週前にCWでメイチ、最終追い切りは坂路で軽めというのが勝負パターン。しかしアドマイヤマーズの調整過程は1週前も最終追い切りもCWでしっかりと追われています。動き自体は良く見えましたがこれだけしっかりと追われる必要があるというのは仕上りきっていない事の証明とも考えられます。その点には注意が必要でしょう。

【注目馬】
アドマイヤマーズ:友道厩舎の勝負調教ではない点は気がかりだが…気になる一頭

・騎手と血統…(東京芝1600m)

【外国人騎手…】
⭐️外国人騎手 × 枠番1〜5枠、3歳以上(複勝率50.0% 複勝回収率129%)
⭐️戸崎圭太 × 前走4角通過順が3番手以内、かつ前走芝コース
                  (複勝率55.6% 複勝回収率137%)

【ノーザンF生産馬 ◎】
◎ロードカナロア、ディープインパクト産駒 ○ハーツクライ産駒

【参考データ】
高速馬場1分32秒5以内の種牡馬複勝率
ディープインパクト:31.3% クロフネ:29.4% ダイワメジャー:19.0%


【注目馬】
ダノンプレミアム、ダノンキングリー、アーモンドアイ

・なみへい氏の臨戦過程評価

アーモンドアイ(→)
アドマイヤマーズ(→)
インディチャンプ(→↘)
ヴァンドギャルド(→)
クルーガー(→)
グランアレグリア(→↘)
ケイアイノーティック(→)
ダノンキングリー(↗)
ダノンスマッシュ(↘)
ダノンプレミアム(→↗)
ノームコア(→↘)
ペルシアンナイト(→)
ミスターメロディ(→)

・ミズノ氏の見立て…

軸とすべきは後半3F最上位馬。今年は5、6、9、11、3。
馬場は稍重、頭数揃わずSペース想定。
そこから導く本命は…

本命:5.アーモンドアイ
今回上がり最速を出せるのはもちろんアーモンドアイでしょう。軸穏当。
対抗:1.ダノンプレミアム
バリューというか妙味ありで狙いたいダノン勢、追走力最上位。
特注:9.アドマイヤマーズ
激走馬+厩舎印あり、友道厩舎勝負調教ではないが激走に期待。
△:2、3、6、11

・結果
11ー5ー6

ダノンスマッシュが逃げたペースが34.3の平均ペース。勝ったグランアレグリアは、中段でレースを進めて直線は楽な手応えで突き抜けてアーモンドアイ・インディチャンプ以下を完封。マイルでは桁が違う強さを見せた。アーモンドアイは出遅れが響いたが完敗の2着。

安田記念ラップ
12.1 - 10.9 - 11.2 - 11.5 - 11.6 - 11.4 - 11.0 - 11.9  ( 1:31.6  45.7-45.9 )
高速持続力勝負でグランアレグリアのスピードの持続能力が活きた。しかも、今日の馬場で上がり最速の33.7はマイルでは最強であることの証明。マイルならアーモンドアイより強い。

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