NHKマイルカップ(GⅠ 東京 芝1600m)

2021年NHKマイルカップ考察!個人用まとめなので全て後出しです。
使用データ:ストライド競馬新聞 
引用twitter:@tachikawayuma、@chariot0001、@jinsei_umakichi、@yuta87oikiri、@Azemin25a、@umajin_keiba

・枠順と位置取りと傾向とレース質

「枠順と位置取りで勝ち馬を見抜く!」
過去5年で「4角先頭馬」は14年ミッキーアイル、16年メジャーエンブレムが1番人気に応えて勝利。実力があれば逃げ切りも可能。一方、「上がり最速馬」が1勝・2着2回・3着1回。連対馬が6頭が3位以内の速い上がりをマークしている。枠順ごとに大きな偏りは見られず、ペースに左右される面が大きい。前半34秒台後半〜35秒台なら逃げ先行が好走、前半33秒台〜34秒台前半なら差し追い込みが台頭しやすい。【枠順 ×】【位置取り
】【上がり◯】
「競馬ラボ コースデータ超分析」
向正面の奥からスタートし、250m地点までは緩やかな下りが続く。3コーナーまでは約550mほどの直線でポジション争いはさほど激しくならず、枠順に有利不利も少ない。ただし、3コーナー手前でいったん坂を登るが、再度下りの状態でコーナーに突入するため、息を抜きたいはずのコーナーで息が抜けない。そのため1400mに比べ上がりが掛かる傾向がある。
マイル戦ながらスタミナ消耗戦になるコースで、このコースを逃げ切るにはスピードに加え、スタミナ、底力が必要となる。このコースが『中距離を走れるくらいのスタミナが要求される』と言われる所以だ。クラスが上がるほど逃げ一辺倒では難しくなるはずだが、外差しが利きにくくなっている影響なのか、近年は安田記念(ロゴタイプ)、NHKマイルC(メジャーエンブレム、ミッキーアイル)など大舞台での逃げ切りも目立っている。とはいえ、基本は瞬発力を持つ馬が有利なコース。

「馬券億り人のコース戦略」重要ファクター
①速い上がり実績②長い直線実績③コーナリングが苦手な馬④内枠・先行馬
③→中山や福島、阪神や京都の内回りで力を出せなかった馬が巻き返す
④→馬場が良い時のウイニングゲートは内枠、脚質は先行・好位差し
【立川優馬のレースマトリックス】
NHKマイルカップのもつレース質は、「外枠・差し・短縮・ハイペース」
ポイントは距離短縮組の取捨になるが、それはつまり、レースが中盤緩む流れになるかどうかを検討することと同義。「今年は前に行く馬に有力どころが多く…」というのは、実は例年言われており、それでも緩むのが特徴。

【東京芝傾向】
内伸び、差し追い込み有利。
勝ちタイム予想は1分31秒5なので、桜花賞同様に先行力持続力が問われるレースになりそう。NHKマイルCの前哨戦は、馬場が悪く上がりが掛かる競馬が多かった。そこで勝ち上がってきた馬が、出走することとなる。1分31秒台決着に対応出来ない馬が多くなると思うので、短い距離で速い馬場速いペースを経験した馬の台頭の可能性が高い。

・調教情報

【UMAJIN.net編集部 重賞出走馬追い切りレポート】

1 レイモンドバローズ 上村師騎乗、栗東坂路単走。中2週での東京遠征となるため、14-14ペースの入りから終いだけ重点に伸ばした。鞍上の仕掛けへ機敏に反応できていたのは好感。2カ月ぶりだった前走を好走しての反動は感じられず、一定の上積みは見込める。【6】優太最終追い切りピック4 調子指数100

2 アナザーリリック 津村騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。3歳未勝利を追走し、アオり気味に取り付く。気合いを入れられた相手が抵抗すると、その分アナザーリリックも気持ちを乗せて伸びており気迫十分といったところだ。先週は速い全体時計を出せているし、快勝した前走からさらに上昇か。【7】

3 ルークズネスト 幸騎手騎乗、栗東CW単走。先週の併せ馬で抜群の操縦性と力強い伸び、という圧巻の稽古内容を消化。その分、今週はリズム重視で鞍上とのコンタクトを深めるのに主眼を置いたような内容に留まる。緩いペースでも力まず、最後は溜めた脚を気分よく弾けさせていた。前走で接戦を制した反動は感じられず、さらに上昇か。【7】うま吉S評価 調子指数95

4 バスラットレオン 藤岡佑騎手騎乗、栗東坂路単走。先週坂路で自己ベストを更新したのが実質の最終追い。今週は序盤折り合いに専念し、終いだけ軽く伸ばす内容だった。ギリギリまで待ち、直線半ばで手綱を緩められるとスッとギアアップ。いい意味でピリッとした雰囲気にあり、精神面は良好のようだ。高いレベルで安定。【7】うま吉SSS評価 調子指数90

5 リッケンバッカー 助手騎乗、栗東CW単走。日曜日に坂路で目一杯追われたのが最終追い。今週は15-15で息を整えた程度だった。日曜追いの負荷からすると、連戦で来ている疲れはまだそこまでではなさそうだ。大幅上積みこそ強調できないが、自分の力は出せる状態。【6】

6 シティレインボー 助手騎乗、栗東坂路単走。序盤にゆっくり入ったが、終い重点の仕掛けにズブいところを見せて伸びあぐねた。折り合いを欠いてチグハグな最終追いで臨んだ前走で好走したように、稽古がアテにならないタイプではあるが、気配面での強調材料は乏しい。【5】

7 タイムトゥヘヴン 戸田師騎乗、美浦ウッド併せ馬。障害未勝利馬を目標とし、脚力の違いで抜き去るとそのまま軽快に脚を伸ばして先着を果たした。終始リラックスムードだったが、それでも自然と速い時計が出たあたりは活気十分といったところ。まとまった休みを取らず稼動しており、大幅上積みまではどうかも順調と言える。【6】うま吉S評価 調子指数90

8 グレナディアガーズ 川田騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。先週芝コースで速い全体時計を出しており、これで一応の仕上げは完了。今週は鞍上との息を合わせる微調整程度の内容となった。相手を射程圏内に入れても我慢させ、満を持して促されるとスッと反応。体を並べ、そのまま楽にフィニッシュへと持ち込んでいる。全体時計に派手さはないが、落ち着きぶりは特筆レベル。好仕上がりだ。【7】
うま吉S+評価 優太最終追い切りピック4 調子指数105


9 ゴールドチャリス 武幸師騎乗、栗東CW併せ馬。後方からの1勝クラスを迎え撃つ形だったが無理に追わず、リラックスさせて走ることに注力したような内容から併入した。前走時で416キロと華奢な馬が、中3週での再度関東遠征。現状維持に留まる。【5】

10 ソングライン 池添騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを目標に追走。序盤はしっかり我慢して折り合い、コーナーで抜群の気迫から取り付くと滑らかに加速して抜け出す。そこから鞍上がグイッと追うと一気に突き抜けてみせた。ズブくて追わせたのではなく、どこまで切れるのか鞍上が馬に意識させるような仕掛けで、馬もそれにしっかり応えた印象。目下絶好の仕上がりと言える。【8】
うま吉S評価 優太最終追い切りピック4 調子指数100


11 ヴェイルネビュラ 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。目標にした3歳1勝クラスを直線入り口であっさり抜き去り、そのまま抜け出しての先着を果たしている。終いでややフワッとしてしまったあたり最高潮とまでは言えないが、自分の競馬はできそうな態勢。【6】

12 ランドオブリバティ 石橋騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。前後に馬を置いて入る3頭併せ。直線では左右からのプレッシャーを受ける形だったが、力むことなく脚を伸ばす。最後は後方からの1頭に先着、目標にしたもう1頭には及ばなかったが余力は十分に残っていた。先週は大外を回して速い全体時計を出せているし、体調は良さそう。この馬なりに順調だ。【6】
優太最終追い切りピック4 調子指数100

13 ホウオウアマゾン 武豊騎手騎乗、栗東坂路単走。先週CW追いで猛時計を出したのが実質の最終追い。今週は新たにコンビを組む武豊騎手が感触を確かめるのに主眼を置いた内容だった。馬場が混雑した時間帯だったがリズムを崩さず馬なりで進み、ラストは滑らかに加速。中2週での東京遠征を控えているとは思えないハードな内容を先週こなしたあたり、体調はかなり良さそう。手緩い仕上げで勝利した前走の反動はなく、着実に前進。【6】うま吉SS評価 調子指数100

14 ショックアクション 助手騎乗、栗東坂路単走。序盤からある程度のラップを刻んで進み、ラストも鞍上の気合い注入に応えて2F12秒3-12秒0(強め)と力強く伸びた。まだ若干反応にタイムラグがあるあたり、さらに良くなりそうな雰囲気はあるものの、前走よりいい状態だ。【6】

15 シュネルマイスター C.ルメール騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを先に行かせ、楽に差を詰めるとグイグイ追われる相手を子供扱いするかのように鋭くパスし、1馬身の先着を果たした。先週5F63秒5という破格の時計で気合いを注入。これで一気に気配を上げてきたようで、2カ月ぶりでも万全の態勢だ。【7】うま吉SS評価 調子指数80

16 ロードマックス 岩田望騎手騎乗、栗東坂路単走。先週しっかり負荷を掛けてあるので、今週は馬なりで反応を見た程度。全体的に荒削りな走りだったが、ラストまでいい勢いを保って動いた。この中間はCWで追わず、坂路とプール調整のみなのが気にはなるものの、これだけ動ければ大丈夫そうだ。自分の競馬はできる。【6】うま吉S+評価 調子指数85

17 グレイイングリーン 団野騎手騎乗、栗東CW単走。前走出走時にかなりの強度で仕上げられており、中間の負荷は軽め。それでも今週はラストの仕掛けへ機敏に反応できており、デキ落ちはなくこの馬なりに順調だ。【6】

18 ピクシーナイト 福永騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。新潟大賞典に出走する古馬オープン・ダノンマジェスティを追い、手応え圧倒で抜き去り先着を果たした。ただし、稽古ではいくらでも動く馬。この中間の負荷はいささか物足りない感は否めない。急仕上げだった前走時から一定の上積みは見込めるものの、まだ良くなる余地はありそうだ。【6】うま吉S+評価 調子指数70

【過去2年の追い切り傾向】
仕上指数ボーダー64。調教パターン:坂路平均、最終追い切り坂路が狙い目。
関西馬は輸送ありのため最終追い切りにそこまで強い負荷必要なし。
→4 バスラットレオン 8 グレナディアガーズ

・騎手=血統傾向

【外国人騎手…】
・戸崎圭太騎手 前走4角3番手以内、かつ前走コース芝
・川田将雅騎手 出走頭数13頭以下、かつ前走間隔が中18週以内
・C.ルメール騎手 17頭立て以下
・外国出身騎手 枠番1〜5枠、かつ3歳以上
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【ノーザンF生産馬 ◎

・ロードカナロア 牡馬およびせん馬、かつ出走頭数17頭以下


・リンク馬券術(伊藤雨氷)

■函館スプリントSとリンク→2021年 正逆6番、16番
正→6 シティレインボー 16 ロードマックス
逆→13 ホウオウアマゾン 3 ルークズネスト

■ルメール騎手の隣枠が3着以内
6枠→11 ヴェイルネビュラ 12 ランドオブリバティ
8枠→16 ロードマックス 17 グレイイングリーン 18 ピクシーナイト

■福永祐一騎手の枠が3着以内(福永騎手自身も含む
8枠→16 ロードマックス 17 グレイイングリーン 18 ピクシーナイト

■M.デムーロ騎手の3隣枠が3着以内(2、3着量産)
1枠→1 レイモンドバローズ 2 アナザーリリック
7枠→13 ホウオウアマゾン 14 ショックアクション 15 シュネルマイスター

■馬名末尾「ト(ド)」馬の隣馬が3着以内(1着6回)
3 ルークズネスト 
隣→2 アナザーリリック 4 バスラットレオン
18 ピクシーナイト 隣→1 レイモンドバローズ 17 グレイイングリーン

■馬名頭文字か末尾が「ア」馬自身か、その隣馬が連対中
2 アナザーリリック 隣→1 レイモンドバローズ 3 ルークズネスト

■横山典弘騎手の隣枠が3着以内(2、3着量産)→該当なし

GⅠリンク

■正逆25番、もしくは242番が3着以内(人気馬)
正→7 タイムトゥヘヴン 8 グレナディアガーズ
逆→12 ランドオブリバティ 
11 ヴェイルネビュラ

■関東G1は正逆3番、もしくは6番が3着以内(穴馬)
正→3 ルークズネスト 6 シティレインボー
逆→
16 ロードマックス 13 ホウオウアマゾン

■ルメール騎手自身か、4隣馬が3着以内
15 シュネルマイスター 4隣→1 レイモンドバローズ 11 ヴェイルネビュラ

■ルメール騎手の540隣馬が連対中 →
15 シュネルマイスター

・リンクからの注目馬
人気→8 グレナディアガーズ
穴馬→1 レイモンドバローズ 13 ホウオウアマゾン 16 ロードマックス

・ストライド競馬新聞傾向

※過去4年分の傾向
基準指数が10以上抜けている馬は順当に評価。例としては、
2019年アドマイヤマーズ、グランアレグリア 2020年レシステンシア。
東京・阪神1600mにて基準指数に近い数字を出せている馬の巻き返しに注意。
注目は追走力・持久力・持続力兼ね備えている馬。人気・穴馬問わず掲示板には入ってくるため3連系馬券として押さえる必要あり。更に前半3F上位要素も加われば穴馬であっても軸として狙いが立つ。

・ミズノ氏の見立て

言うまでもないがノーザンファーム馬の運動会。
追走力・持久力・持続力兼ね備えているグレナディアガーズが本命。
あとは分からないので見るレース。

◎:8 グレナディアガーズ

結果 15−10–◎8

昨年同様の高速良馬場。
去年のNHKマイルCの1・2・3着は1400m勝ちがあった馬。
ラウダシオン東京芝1400m 1分21秒2
レシステンシア京都芝1400m 1分20秒7
ギルデットミラー阪神芝1400m 1分20秒6
1400mを1分20秒台で勝ちかつ直線長いコースでマイル戦勝ちがあれば良い。
今年は2・3着馬が該当馬だった。高速馬場の場合は要注目視点。

アーリントン→NHKマイルが中2週と近すぎる可能性。レベルの高いアーリントンは反動も少なからずある、まして今年は雨。レベルが低ければその分消せるし、ある意味疑いやすいトライアル。

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