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京の名刹で秋の風情を感じる――高台寺で観月茶会

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2021年9月号より)

 1606年(慶長11年)創建の高台寺は、豊臣秀吉の正室であった北政所(ねね)にゆかりの深い臨済宗の寺で、北政所が秀吉の菩提を弔うために建立した。

 方丈からは小堀遠州(こぼりえんしゅう)作といわれる庭園をのぞむことができ、園内の偃月池(えんげつち)には、秀吉遺愛の観月台が配されている。桃山時代を代表する庭園として知られ、春は桜、秋は紅葉に彩られる様子はえも言われぬ美しさ。また、寺の西側の石畳の小道、通称「ねねの道」は、甘味処や旅館が軒を連ねる東山随一の人気スポットでもある。

 高台寺では、お月見の時季に、境内の茶室・湖月庵にて、「観月茶会」が催される。薄茶をいただき、案内付きでライトアップされた庭園を拝観できる、風趣に富んだ催しだ。

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観月茶会では、薄茶席、案内付庭園拝観、点心(食事)を楽しめる

 秋月のもと、京の歴史を感じる名刹で、趣深い宵を過ごしてみてはいかがだろうか。

高台寺 観月茶会(9/3~26)
京都市東山区・高台寺
☎075-561-9966 
参加前日16時までに要予約
開催は金・土・日曜
[料]7,000円
https://www.kodaiji.com/chakai.html

出典:ひととき2021年9月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。


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