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年始の挨拶

2021年になりました。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年と変わらず、ひたすら「本」についてぼそぼそ呟いていくつもりですので、よければお付き合いください。

2020年は、感染症(とそれに纏わる情報)に翻弄される一年でした。そしてこの感想は、2021年に対しても当てはまることになるだろうと思います。非常に苦しい状況ですが、直視して各々対応していくしかありません。
(政府に対しては、適切な政策を望みます。)

外出自粛が叫ばれた2020年において、私の生活に彩りを与えてくれたのは「本」です。
一時期、書店の臨時休業や図書館の臨時閉館が生じた際、いかに日頃、自分が恵まれた環境で生活しているのかを痛感しました。
気になる新刊本があれば、本屋に足を運んでチェックする。絶版になっている歴史学の学術書を、図書館で借りて読むーーこれらのことが出来なくなった世界は、自分が想像していた以上に辛いものでした。
そんなとき私を救ってくれたのが、我が家の積読本たちでした。「こんな本持ってたんだ!」とか呟きながら、自宅の本の山を漁っている時間は至福で、掘り出した本を読み込んでいるときには「今までなんで読んでいなかったのだろう……」という感動と反省におそわれていました。京都で一人暮らしを始めてからというもの、毎年着実に数を増やしていた我が蔵書。2020年においてはあまり数を増やしませんでしたが、かわりに一冊一冊を手に取って向き合うことができました。

2021年はどんな年になるのでしょうか。
正直、検討がつきません。
2020年を振り返ってみれば、安易な期待を持てば裏切られることの連続でした。
そのことを重く受け止めれば、2021年の展望を楽観的に考えることはできません。
ただ、確実にいえることは、2021年においても「本」のお世話になるということです。

本年も、皆さまが素敵な本たちと出会えることを、心から願っております。
改めまして、今年もよろしくお願いいたします。

本ノ猪

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