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元気がない

慢性的に元気がない。「人生に疲れた」という言葉が脳みそに張り付いている。「死にたい」という感情すら湧かない。疲れている。

旅行に行きたいと思って、来年のGWの5日間で行けそうな場所をずっと調べている。ニュージーランドに行きたいと思う。少しだけ心が軽くなる。一人で行こうかと考えるが、まぁ、一人で行くなら親も行きたがるだろう。

旅行について思いを馳せる時間は素晴らしい清涼剤だが、それも一瞬のこと。冗談半分で150円に届くんじゃないかと思っていた円安は、本当に150円に届きそうだ。ユーロ円も円安が進行していて、基本的には全面安で続いている。行きたいと思っているニュージーランドの通貨であるNZドルに対しても、もちろん円安。情勢が不安定化しているこの世の中で、円安について嘆いているのはまだ幸せなのかもしれない。


それから、とうとう30歳の自分が見えてきた。28歳になったらその先は無いように感じていたが、29歳まであと半年、死ぬ気配はない。60歳まではもう一周するだけだ。諦めて、私は自分の人生を継続させる手続きを始めた。

iDeco口座の開設と医療保険/がん保険の申込。私は生きるらしい。あと30年、生きるらしい。けれど、もう心は疲れ果てているので、ただただ手続きを行うだけだ。月2万円ずつ60歳まで手をつけられない貯金を始めるわけだ。大した覚悟だ、全く。

憂鬱だ。もう若くない。残されたタイムリミットの中で、60歳を超えた自分を飢えさせないために努力しなくてはならない。30年間、毎年50万円貯金したとしても1500万円だ。生きているんだかどうかも分からない。でも、死んでいるとも限らない。

私はその時一人ぼっちだと思うので、飢えは苦しいだろう。寂しいだろう。30年後、図書館はまだあるだろうか。無駄だといって消えてしまっていないだろうか。電子化だといって紙の本は消えてしまっていないだろうか。

本も読めなければ辛かろう。30年後の世界で図書館が生きながらえていることを期待して、図書館の近くに居を構えるのもいいかもしれない。

最後まで読んでくれてありがとう。