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新コロナの不安に打ち克つために

新型コロナウイルス (以下COVID-19)、罹患したら体の免疫はウイルスと闘うことになります。「こんなに世界中で被害の出ている新型ウイルスになんか、かかったら、一体どうなっちゃんだろう?」と考えしまうのはわたしだけではないはずです。

有効性が確立した治療薬やワクチンが 2020年4月6日現在 存在していない状況の中、万全を期していたとしても、万が一 罹患してしまったら、あとは身体の免疫とウイルスの闘いに委ねるしかありません。温かくして水分をとるなど、人間の理性でできることを行う。免疫システムを側面支援して免疫を高めることが大切です。

万が一、かかってしまったら生死をかけて闘うしかない。あきらめたら、そこで試合終了。相手は人間ではないから駆け引きは通用せず、闘うのみです。症状の出方は人によりますが、とにかく覚悟を持って臨むしかないでしょう。現在、病床にある皆さまの回復をお祈りしています。

不安はなぜにやってくる?対策は?

「かかったら闘うだけ、でもまだ かかっていないのにこんなに不安がやってくるのはなぜだろう?」私は考えました。”敵を知り、己を知れば百戦殆うからず。” そもそも「不安」ってなんだ?

不安(ふあん、英語: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。 または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
Wikipedia - 不安

「不安ってのは、まだ実現していないけれど、不利益を起こしそうな近い将来について想像から引き起こされる心的状態」と読み解きました。

対策を講じる前に、相手を分断して取り扱いやすい形にしてやります。COVID-19が全世界で感染拡大し続ける中、不安に感じるのは「身体がどうなっちゃうんだろう?」についてだけではありません。不安を感じる分野には大きく次の3つがあると私は考えます。

 1. 身体
 2. 心
 3. お金

それぞれについて、できる対策を考えてみます。

1.身体 →うがい手洗い、睡眠・食事・運動を整える

三密を避ける。基本。万全を期して、うがい・手洗い・外出自粛・マスク着用・アルコール消毒など、できることを行うこと。自分を含めた誰かのいのちに関わるのであれば、手間は惜しくありません。手洗いが人のいのちを救えるなら、安いもんです。喜んで洗い続けます。

そして免疫をキープ・向上すること。睡眠・食事・運動のバランスと質をなるべくよくする。不具合がなくても、身体を温めて水分を切らさないこと。

2.心 →距離をとる

とにかく距離を取ること。心が苦しくなるイヤなニュース、ストレスのかかる人、自分自身の不安や悩みからも距離をとること。それにより自分の精神バランスを保つことができると考えています。

毎日コロナコロナ...と、もはや のろいのような状態になっているCOVID-19。読むたびに神経がすり減るようなニュース、デマや詐欺、薬局に並んでお目当ての商品を買えない。ある一つのことを大切だと考えるほどに、できなかったときのショックがある。さらには「できなかったらどうしよう...」と不安を先取りしてしまう心のメカニズムもあります。

2-1. 時間をずらす: 夜には考えない、朝に回すこと

思い込むとマイナススパイラルの渦に入ります。意外と人間の心ってのは単純なもので、夜に考えるとそうなりがちみたいです。メモだけして、朝に考えるほうがいいです。朝は時間ないよ〜!ということであれば、時間がないから考えなければいいと割り切ってみる。朝起きてわかりますが、前向きでない悩みは朝の光のほうが小さくなっています。気づいた瞬間、なにも考えずに、機械的に「朝にする!」と損切りすると精神衛生上よいでしょう。

2-2. 問題から離れる: あえて笑ってみる、と ”決める” こと

ユーモアは意外にも危機や困難に効きます。意識しないとマイナス面に堕ちていきますので、問題を笑ってやる。笑えるポイントを見つけて、問題に力を持たせない。与えない。怖がるから問題はつけあがるのです。にらみかえせばいいだけです。いや、言うほど簡単じゃないですけどね。だから、あらかじめ「決めておく」わけです。この問題を笑ってやる!と。

わたしは6年前にがんになったとき絶望しかけました。しかし、旧知の関係の中で、実は私もがんだったという方々と話す機会がありました。会うなり、がんの先輩(?)に「がんになったの?それじゃ、わたしたち がん友じゃーん!イェーイ!」と言われ、笑いながら大変励まされたことを覚えています。その場にいた方の中には、今はもう天に召された方もいます。でもわたしの心の中では、その輪に明るい光が不思議といまも輝いています。最初はぎこちないですが、慣れてくると問題に対する心の向け方のコツがつかめてきます。

2-3. ピエロになって、ゆる〜く楽しむ

わたしは普段「おもしろくない人間」として定評(?)がありますが、そんな私でも新型コロナのニュースだけで うつに陥りそうになり「こりゃいかん」と、ちょっとピエロな自分が出てきています(周囲がどう思っているかは不明...)。ただし、困苦にある方々を笑うことは絶対NG。一線を引きたいところです。誰も傷つけない、ちょっとしたひねりで笑いをプレゼントできれば幸せです。

2-4. 観るニュース・SNSの時間を1割に減らすこと

わたしの場合、東日本大震災後のニュースうつを教訓としています。普通にニュースに翻弄されていると、その波に飲み込まれるので、自分が「ちょっと病んでるな」って感じたら、即アプリやサイトを閉じてしまいます。触れる関連ニュース量を1/10まで減らし、いやし系ペットや風景やお笑い番組に流れてしまうようにしています。心のバランスのために必要だと思うからです。

今日は、▼こんなのを見つけて聴いていました。こんな動画もあるんですね...。家族にト○レだの、音姫だの散々言われたので聴いたのは10分程度でしたが。(世界一綺麗な海と波の音なんだぞぅ...)と内心思いつつも、そうやって笑えるのは、それはそれでよし、です。

2-5. 身体を整える

布団で平安を感じ、食事で喜びを感じ、運動でスッキリする。すべて心をリフレッシュしてくれる大切な要素です。心と身体はやはり密接に関連しあっていると認めざるを得ない。病は気から。経済事情もありますから、あくまで可能なかぎりにおいて、気力・体力の充実を図ると機関車が動き出すように好循環のサイクルが回り出すと思います。

参考:Amazon.comのフライホイール効果
https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/JP_Jim_Collins_The_Flywheel_Effect.pdf

3.お金 →積極的に頼る

3-1. 景気はいったん下がる、と先に受け入れる

「株価下落すごいし、不景気くるとかいう人もいるし、一体どうなっちゃうんだろう?」そんな不安もあります。これについては当座をしのげれば、あとはなんとか光が見えてくる可能性が高いと私は考えています。株価の2番底がどこらへんに来るかは、2〜3年後になってわかることだと思いますが、金融システムが消滅したわけではありません。金融システムを崩壊しないように、全力を尽くして各国政府や中銀が対応しているところです。金融は人間の心身と違って、人が作ったものですから、共倒れにならないように協調さえできれば、ある程度コントロールできるものと考えます。副作用や後遺症はあり得ますが、世界全体が地盤沈下しているこの状況は、共通課題に取り組む機会とも捉えられます。目下のキャッシュフロー停滞の問題を解きつつ、構造を変えながら新しい世界の平衡点に向かうことでしょう。

3-2. 個人レベルでお金はどうする?

お金のことで知人に頼ると、関係性が後々大変になるのが実感です。なるべく公的なものから頼るとよいと思います。今は政府や自治体が積極的に支援しようと考えてくれています。その金額や方法の是非は議論になっていますが、すでに存在する支援の枠組みは活用できます。慌てるまえに、首をくくる前に、どんな支援が得られるか調べてみることは意味があるでしょう。申告制も多いですから「自分から動く」ことが大切です。申告してお金をいただく、というのも悪くはない ”お仕事” かと。

具体的な情報は、下記がよくまとまっていると感じたので載せておきます。


結論. 希望を忘れない

ぼくらがドラ○もんを通して学んだことは、あきらめずに希望を持ち続けることです。いや別にドラえ○んじゃなくてもいいのですが。

「死に至る病とは絶望である」キルケゴール

あきらめるのは、いつでもできます。この世にまだいるのは意味が、遣り残した仕事が、使命があるから。先に天に向かった方々は仕事を終えて安息に入ってあがりとなりました。それも無意味ではありません。そして、あなたも私もいまこの地上にまだ生きています。つまり、どういうことでしょう?外出自粛でポッカリできた時間で、ちょっと振り返り考えてみたいです。

「もうはまだなり まだはもうなり」投資格言

ちょっと意味合いは変わりますが人生にも通じる名言だと思います。「もうだめだ」は「まだ大丈夫だ」、「まだまだダメかもしれない」は「もうそろそろ大丈夫だ」。物事はとらえようですが、偏った見方を取り戻してくれるトリガは持っておきたいですね。マインドフルネスなどでメタ認知する方法も一つです。

締まっていたら、ゆるめる。
ゆるんでいたら、締める。

あせらず、たゆまず。

いずれ出口がやってきます。そこまで生き延びましょう。生きていれば必ず次の展開と出会います。ここまで(根気よく)お読みいただいた、あなたのご健康とご多幸をお祈りしています。

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