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ゴッドパオジアンの記録(箱争奪優勝3回)

はじめに

初めまして広島で活動しているフーバーです。
初めての寄稿なので温かい目で見ていただければと思います。

今回はここ2ヶ月使用したパオジアンについての考えを書いていこうと思います。解説というよりは日記のような記録に近いですがそれでも良ければ読んでくれると嬉しいです。
景品・自主大会での戦績は26戦18勝8敗 勝率69%で箱争奪優勝1回、PTCGLでの戦績は30戦20勝10敗 勝率66%で突出して高い勝率ではないですが全然戦えるデッキだと思います。


【追記】2023.7.25、2023.8.6、2023.8.14、2023.12.1

1.デッキの印象

パオジアンは優秀な特性と青天井技を持ち、新弾発売直後から人気のデッキになりました。
私も早速デッキを組んでみたところ「このデッキ…全然まわらん...!」となり、シティリーグまでに満足できる構築にならなかったため別のデッキを選択する程に良い印象はありませんでした。

デッキの初期案(今見るとなんで回らないのか分かるので恥ずかしい笑)

実際twitterでのシティリーグの分析結果をみても母数が多いため少なからず入賞していましたが勝率が悪く、続くJCSでの分析結果も同様でこのデータから負けデッキの印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
その要因を考えるためほかのデッキタイプとの違いを考えてみました。
比較するとワンパン火力と複数気絶を狙え攻撃性能が高い反面、手札干渉・雪道に弱い・耐久力がなくエネをトラッシュするため場持ちも悪いなど様々な要因が重なり安定感のなさに繋がっていました。

ただ既にパオジアンSAやカイSRを買ってしまったし諦めきれずどうにか安定感を得られないか四苦八苦してデッキをこねくり回していた時に、救世主と出会いました。

2.アルセウスとの出会い

Twitterでシティリーグの結果を調べていてある構築が目に留まりました。
5/24優勝ゴッドパオジアン。

アルセウスとの組合せは新弾発売前から候補としてあったものの、パルキアの方が強そう!(小並)と実際にデッキを組むには至っていませんでした。
その方のnoteを拝見し環境デッキ相手に回してみたところ、、、デッキが…回る!!私が探し求めていたものはこれだったのか!と感動しました。
(デッキ作成者のカツオさんいいデッキを解説してくださりありがとうございます。優勝おめでとうございます!)

その後、私好みに少し調整してみるとしっくりくるものがあり最初の悪い印象から一転、使って楽しいしそれなりに勝てる最高のデッキやん!好き!とパオジアンへの信頼も取り戻しました。

3.パオジアンの構築と立ち回り

私がスノークレイ~151環境初期に使っていたデッキがこちらになります。
(151環境後期に使ったデッキは5章に添付してます。)
2023.7.25リストが一部違ったので修正しましたm(_ _)m
ヨワシ→ベルト

151箱争奪優勝できましたkkVv5F-f72DOv-Vkdkfk

回し方や構築で気を付けるべき点を解説します。特別大きな結果を残しているわけではないので手短に。

①セビエがデッキの命
とにもかくにも極低温がないと攻撃できません。先攻ならヒモをケアしつつ最低1体は出す必要があります。後攻なら2体必須です。
そのため何でスタートするかはとても大事です。デッキのカスタマイズ性は高いですがポケモンの数や役割は慎重な採用をする必要があります。
ポケモンの自由枠としてはマナフィ、ミカルゲ、ヨワシの3枠ですが、ベンチ展開を考えると2枠が好ましいです。
今ならヨワシ→ネストボールに変更します。
バトルVIPパスを削った構築も試しましたが序盤の展開命なので4枚確定です。

②雪道を割れる札は4枚以上
各ターン特性が使えるかでデッキの強さがかなり変わります。特に序盤が最も大切なデッキなので相手が1ターン目に雪道を置いてきても解決できるように最低4枚は採用する必要があります。パルキア型なら最低3枚です。
オンバーンなどにスタジアムロックされた経験もあるため、スタジアム現物も大事ですがスイーパーや作業員どちらかは採用したいところです。

③手札干渉に対する回答を用意する
ほぼ毎ターンエネルギートラッシュと供給が必要なのでスーエネ回収を使いますが手札干渉に弱いです。今回はギフトエネルギーを採用していますが、他にはドローサポートを厚くする、ビーダルを採用するなどがあります。
ただ、ビーダルはビッパしか立たなかったり、パルキア型よりもベンチの余裕が1枠少ないことと、ビーダルを立てることにコストを使うことで強い動きができないことがありアルセ型での扱いは難しいと思います。

④アルセウスの使い方
まず最優先にセグレイブを1体立てることです。
その余力でそのターンに有効なパーツをサーチします。大体3パターンありますので紹介します。
1.エネ回収+ギフトエネ
2.キャンコロ+ボス
3.セイボリー+ロストシティ
セグレイブを立てるのにスターバースの1枠を使っていることもあるので、隠し札で増えた手札と相談しながらこれらのパターンを目指しました。
またトリニティノヴァの宣言はロスト、サナなど長期戦になりそうな相手やライコウVなどHP200を取るのによく使いました。

次に各対面との戦い方についてです。
相性と立ち回りを以下のようにまとめました。

相性についてサーナイトマスターからお𠮟りを受けそうですが、あまり負けた記憶がないです。

ルギア、ミラー、ミライドンなどHP220の削り合いでは先に攻撃したほうが勝つ展開になりやすいため、勇気のおまもりが今後重要になってくるかもしれません。


4.パオジアンのデッキ種類

今回はアルセウス型を紹介していますが、メジャーなパルキア型、パオジアン単(?)型、ヌメルゴン型などカスタマイズ性の高さゆえに様々なデッキが存在します。
下に各デッキタイプの特徴をまとめました。
どの型もメリットデメリットがあり、今回の解説でデッキタイプの優劣を
決めつけている訳ではないのでそこはあしからず。

パルキア、アルセウス型
パオジアン単、その他

「パルキアか、パルキア以外か。」で動きも構築も結構変わります。
一見パルキアのメリットが豊富で他の型より優れているように思われるかもしれませんが、雷弱点であることを慎重に考慮しなくてはいけない点について補足させてください。
現環境の雷アタッカーはミライドンをはじめライコウV、リバーサルレントラー、最近あまり見ない空ピカなどがおり、サーナイト、ミライドン、ルギア、ロスバレなど環境デッキの約半数のデッキに採用の可能性があり不利なサイド交換となる展開が考えられます。その結果、有利不利の関係が怪しくなります。

最近はロストカイリューが流行しており、一緒にライコウが採用されていることもあるため、その点ではアルセウスやヌメルゴンなどは追い風の環境かもしれません。

5.NAICの結果を踏まえて

北アメリカ版のJCS、NAICでは7/3に決勝戦が行われ、連撃ウーラインテ、アルセドラゴ、アルジュラブラッキーが優勝する激動の結果となりました。
パオジアンを見てみると上位シェア率4~6番手、最高順位12位と日本の大会結果からは想像できない大健闘をしていました。

気になるリストはこちら

NAIC12位 PQNLNH-Pbhhti-LngP69

まさかのアルセウス型!そしてポケストップ、クロススイッチャー採用型!
しっぽミュウ1、アメ2、キャンコロ2などなかなか珍しい構築です。
これを見たときは衝撃が走りました。

そしてすぐにパクりました。

151環境後期使用 ng9QLg-28JrxG-9NP6gn

回してみたところ、、、、

なんじゃこりゃあ、た…楽しいいい!!!!
クロススイッチャーを採用したことでプレイングの幅が増え、キャンセルコロンと合わせて2面取りをしたときは脳が震えます。従来の形だとキャンコロボスしかルートがなく揃えられるかは上振れの部類だったのですがこの形のキャンコロ手裏剣の成功率はかなり高いのでその点で最近勝率が伸びてきているのではないかと思います。
また、カイを使うことが多い関係で山を掘るスピードが遅かった点がポケストップによって緩和されており、後半の手札干渉にもすこし強くなっています。
さらにポケストップにタダ乗りしようとした相手がパーツを何枚かトラッシュしてくれることもあり、うれしい副作用でした。
ミュウex、キャプチャーエネ、勇気のおまもりは自由枠として入れていますが、入れ替え候補としてしっぽミュウ、スターミーV、ポケストップ4枚目、キャンコロ2枚目などを考えています。


NAIC関連に話を戻しますと23位にもアルセウス型パオジアンが入賞しており、この方はビーダルを採用していました。他にもセグレイブなしパオパルなどが入賞しておりカスタマイズ性の高さが表れていました。

そしてその影響は日本まで轟いており、Youtuberが動画で取り上げたり、twitterで「ゴッパオ」、「ゴッドパオジアン」と検索しても数件しか出てこなかったのが数百件に増え、広島でも何名か使用者が出てきました。
このデッキの登場によってパオジアンデッキ全体の評価も変わった気がします。

嬉しいですね。
おそらくパオジアンを使い続けてきた方も同じ気持ちだったんじゃないでしょうか。

追記

2023.8.6追記
黒炎環境で箱争奪優勝できたのでレシピを張っておきます。
微調整ですが下記のように調整しました。
・月丘で強化されたサーナイトを重く見てセイボリー2
・ゾロアークバレットのハッサムを処理する用途などでロストシティ採用
・後攻時のルギアやミライドン、おとぼけ+マインをケアできるよう勇気のおまもりを採用していますが他のカードでもいいかもしれません。

yXXRpp-oEDdha-XyUUME

2023.8.14追記
ほぼ上記のようなリストで広島の64人規模の大会に参加してきました。
結果は4-2でオポ上がり、決勝1没となりました。
実際の対戦や勝ち上がった方を見ると前評判よりも黒リザードンのパワーを感じました。
そのため前期→黒炎環境で下記のように変化すると思われます。
・サナ微減、ミュウ減少、ロスギラ増加、パオジ増加、他未知数
パオジアンへの影響ですが、サナ微減・ミラー増加・ロスギラ増加を考えるとゴッパオよりもパルキアを採用する型が勝ちやすくなると思ったため一度パルキア型に移行しようと思います。

2023.12.1追記
少し前の話になりますが、レイジングサーフ環境の大会のサイドイベントでパルキア型を使い箱を獲得できました。調整の甲斐ありミラー後攻から捲ることができたりミュウを2回踏んでも突破できたりと納得いく構築にできました。

pRXESM-kwVFUo-MyEyyy

古代未来環境では半分テツノカイナに体を乗っ取られていますが、自分はカイナを採用しなくてもいいと思っています。
それ以前にこの環境ではテツノブジンや鋼弱点、カウンターキャッチャーの登場、粘菌コロニーなどパオジアンは息ができないほどに追い詰められています。ひとまずHP70逃げ1のセビエが出るまではパルキアを主軸にしたセグレイブを採用しない型でしのいでいこうと思います。


最後に

ここまで長文となりましたが読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます。初めてのnote寄稿でしたが最後まで書くことができたのは、このデッキの楽しさを知ってしまったからです。

新弾まで残り少しですが、まだまだこれからも戦えるデッキだと思いますので、是非手に取ってみてください。
手札干渉にも弱く、雪道にも弱く、裏のセグ取りにも弱いデッキですが、毎ターンその壁を乗り越え、バカ火力を出したりマナフィ無視2枚取りをする快感はこのデッキでしか得られないものだと思います。


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