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地下BOOKSの活動指針

本が売れない、本屋が減っている。

もう十年以上も前から言われ続けています。

これと同じ様な言説で、CDが売れない、CDショップが減っている、と言われています。

じゃあ、この日本で、音楽に関わっている人達はもうみんな絶望的かというとそうではなくて、現場で音楽を奏でる、音楽を聴くことを楽しんでいる人達は、変わらず楽しくやってるんですよね。

私も10年以上、平日は労働で収入を得て、プライベートの時間で音楽活動を続けてきましたが、20人〜30人しかいない地下のライブハウスで、100人〜200人くらいの地上のライブハウスで、ビジネスや金儲けとは無縁の人達が集まって、最高な瞬間を築きあげている瞬間を何度も目撃してきました。

後にGREEN DAYやRANCIDなど、90年代以降のパンクムーヴメントを代表するバンドを輩出したアメリカはバークレーのパンクレーベルLOOK OUT RECORDSは、「自分のバンドの音源を出したい」「自分が暮らしているローカルな場所で活動しているパンクバンドの音源を出したい」というビジネスや金儲けとは全く無縁の動機でスタートしました。

音楽の豊かさは、商業的な目的による活動だけではなく、むしろ商業とは関係のないところで繰り広げられる活動によって生み出されます。

出版や本を取り巻く環境も、同じだと思います。

やりたいから、やる。

聴きたいから、聴く。

観たいから、観る。

読みたいから、読む。

書きたいから、書く。

根源的な欲求に基づいて作品を発表し、活動を継続していける程度の収入を得る。それが目標です。

そして、なるべく、街の本屋さんで買ってもらって、僅かばかりの利益を本屋さんにも還元でき、街の本屋さんが継続していけることに少しでも貢献できたら、もう最高です。

この出版不況のなかで奮闘し、良書を刊行し続ける出版社に最大限の敬意と羨望を抱きつつ、地下BOOKSは根源的な欲求に基づいて、オルタナティブに、サスティナブルに、パンク的に活動をし、紙の本の持つ豊かさに貢献したいです。

暮らしていくために、平日はヨッコラショと労働します。家計は苦しく、お小遣い制の身分ですが、資本主義社会に殺されず、人間の尊厳と自由を確保したいと思います。

まずは第1弾書籍、『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』から。

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#出版

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