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私の成分分析―写真/動画

前回、こういう記事を書いた。

趣味の棚卸しとしているが、多趣味な私にとっては、趣味は構成要素と言ってもいい。

私のことをよく知らない人も、ある程度知っている人も、私がどういう経緯でいまの多趣味でしっちゃかめっちゃかで中途半端な人間になったのかわからないと思う。詳らかに明かすつもりはない。ただもう少し、数回に分けて、柑橘あるいは橘ナオヤという人物の成分分析をしてみようと思う。

●ナニモノ

「柑橘」(@hoppingnanranca)というのは、ハンドルネームだ。自分が撮った写真で印象にある一枚に写っていたのが、柑橘系の果実だったから、という理由。

クロアチアのSplitという街の市場のお店、商品札にあるNARANCAが由来
Twitterなどのアカウントも、スペイン語のnaranjaではなくクロアチア語のnarancaにしているのはこのため

「橘ナオヤ」(@n_musicgrapher)はライター、翻訳家、写真家としての名前。本名ではないよ、念の為。

ネット上では「翻訳フォトライター」として兼業で翻訳、撮影、執筆をしている。それに近からず遠からずな本業がある、都内勤務のサラリーマンだ。

一息で言うと、私は「写真や動画を撮り、ワインに少し詳しく、執筆や翻訳をし、スポーツ観戦が好きで、執筆や翻訳、撮影とは別に本業があり、院卒で、転職2回で、フリーター経験があり、楽器を趣味にし、湘南育ちで、料理が比較的好きな既婚者」だ。(息切れ)

●写真/動画

仕事としても、趣味としても写真を撮って、時々動画も撮っている。
とくに趣味として、撮影は自分との対話になっている。

ベトナム北部ラオカイ省サパの田園地帯
水牛にのって山道を登る少年

カメラ歴…というと、2019年の秋で丸12年を迎える。
最初に一眼レフを買ったのが大学2年生の秋。OLYMPUSのE-510という入門機で、10年近くこのボディに14-54mm F2.8-3.5という優秀なレンズを付けて撮っていた。2017年にはストロボが動かなくなり、最終的にはシャッターに不具合が出たために買い替えを決意。
買い替えのとき、同社はすでにマイクロフォーサーズというミラーレスの規格にシフトしていた。私はどうしてもOVF(光学ファインダー)を使いたかったので、一眼レフの中級機を探していた。知り合いがPENTAXのカメラでポートレートを撮ってくれたことなど、諸々の動機があって、当時発売されたばかりのPENTAX KPを購入。以来、すっかり新米PENTAXIANとしてファンになっている。

カメラと私の生活は、祖父で繋がる。
母が私を連れて帰省するたび、愛犬を含む親戚を集めて必ず1枚は家族写真を撮った。15歳くらいまで、それは若干面倒くさいイベントで、内心さっさと助手席に乗って好きな音楽を流したいと思っていた。

地元のそば、湘南江の島は良く撮影に行ったポイント

写真をじっくり見始めたのは高校生。
風景、動物を含めた自然や世界文化遺産や外国の街並みなどが好きで、写真、テレビ番組などもそういったものが好きだった。(どうしても数学が苦手で断念するまでは、生物専攻の理系だった)
また9.11を契機に政治や国際情勢に関心を持っていたので、(結局進学先はそういう方向)報道写真や戦場写真なども良く見ていた。大学院在学中に、ワシントンD.C.のNewsiumを訪れて、報道写真の意味や役割を考えさせられた。そこで、journalisticな写真が好きだけど、私自身がjournalistに向いた考え方ではない、そんな気がした。

話を高校に戻すと、母の入院を機に、当時入っていたテニス部の顧問と揉め、謹慎を言い渡された。その間に、友人がいた写真部の展示を手伝ったりしたのも、影響しているだろうか。同時期から祖父の写真撮影も苦ではなくなった。撮る側、この場合祖父がどういう思いで私達を門の前に集めて撮っていたのか、少しわかったからだ。

祖父が私達を撮ってくれたフィルムカメラは、いま私のもとにある

それでも、自分が撮る側になったとき、自分が見た光景として記録し、人に伝えられる形にしたいと思うのは、街並みや風景、なにかに取り組む人の姿が優先された。
旅先で話した人や、職人とか、パフォーマンス中のアーティストなんかを撮ったりした。けれど、モデルさんがフォトジェニックな場所に立って撮るようなポートレートは、最近まで見る対象ではあっても、撮るジャンルとしてあまり興味が無かった。近頃は、身近な人、ともに写真を作れる人と撮影する面白さを知ったから、もっと撮っていけたら。

とか言いつつ、相変わらず動物撮るのが好き
伊香保グリーン牧場のシープドッグショー

動画は、前職が映像関係の仕事に就いていたので、基礎的な撮り方・考え方はわかっている(つもり)。
これも、恋人を撮るような息遣いがわかる動画というよりは、もっと記録映像的なものに慣れている。なのでまずはそういうものをもう少し撮りたい。その先で、もっと色んな映像を撮りたいし、そのための機会を掴んで、また技量と発想を培いたい。

前職で撮影したハヤブサ(野生)

個人のカメラマンとして、動画や写真を仕事としてもらうようになった。
本業がある身として制約はあるんだけど、その中で私だから出せる形をしっかり出していきたい。

私だから撮れるもの、私が撮りたいもの。それは今後も変わっていくのだろうけど。仕事として、また趣味として、自分との対話でもある撮影は続けていきたい。

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今回は写真/動画の撮影まで。
自分の中をひけらかすのは好きではないんだけど、ちょっとは出さないと、何者かわからなさすぎるからね。

あと何回かで、もう少し書いてみます。


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