という一文で始まる、2021年5月27日付　abc NEWSの記事をご紹介。

What if what looked and sounded and was mocked like a conspiracy theory was actually right?
もし陰謀論のように見え、聞こえ、嘲笑されていたことが、実は正しかったとしたら？

President Joe Biden's course shift on the origins of the coronavirus is one of those developments that means both less and more than it might seem.
コロナウイルスの起源に関するジョー・バイデン大統領の方針転換の意味は、見かけより小さくもあり、大きくもある。

His call for U.S. intelligence agencies to "redouble their efforts" is far from a guarantee that there will ever be a final answer about how COVID-19 emerged among humans. That is near-impossible now without the full cooperation of China and given Biden's acknowledgment that there are already competing theories that seem plausible to U.S. analysts.
大統領は米国の情報機関に「二倍の努力をしろ」と呼びかけているが、だからといって、COVID-19がどういう経緯で人間に感染したのかについて、最終的な答が出るという保証があるわけではない。中国の全面的な協力がなければ不可能に近いうえ、そもそも大統領は米国の専門家たちが妥当と考える既存の有力な説を承認しているのだ。

At the same time, the president's disclosure about the unanswered questions puts his own administration -- not the World Health Organization or the "international community," as the White House previously favored -- in the middle of a raging debate with political, racial and national-security implications.
一方で、大統領が未解決の問題を明らかにしたことは、バイデン政権を───これまでホワイトハウスが前面に押し出してきたWHOや“国際社会”ではなく───政治的、人種的、国家安全保障的影響を及ぼす激しい議論の渦中に据えることになる。

The idea that COVID-19 emerged from a lab in China has become Trump-loyalist mantra, particularly after it drew mockery from mainstream scientists and journalists.
COVID-19が中国の研究室から発生したという説は、とりわけ主流派の科学者やジャーナリストから嘲笑されたあと、トランプ支持者の主張となった。

（中略）

Biden's request for a new 90-day review came amid pressure from outside and inside his own party for a more full accounting of how the pandemic began. What could be an attempt at political damage control could also be a meaningful political marker for the future of both Biden and his predecessor.
パンデミックの発生の経緯について、より詳細な説明を求める圧力が党内外から加わるなか、大統領は90日間の再調査を要求した。これは政治的なダメージを抑えるための試みかもしれないが、同時に、バイデン大統領と前任者（トランプ大統領）の将来にとって重要な政治的指標にもなりうるものだ。

この記事のいう「陰謀論」とは、「コロナウィルスが（武漢市場ではなく）武漢ウィルス研究所から漏れたものだ」という説のことですね。あっというまに研究所が閉鎖されましたし、WHOの査察もなかなか受け入れなかったし、日本では怪しいと思っていた方も多いのではないでしょうか。

最初と最後のフレーズが意味深です。こういう記事が大手メディアに出るようになったこと自体が一歩前進ということなんでしょうね。

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それにしても、こんなこと言うと、それこそ陰謀論者だってうしろ指を差されそうですけれど、この人（↓）をあの「のほほんとしたおじいちゃん」と同一人物に扱ってる現状は、どう考えてもおかしいとしか思えないんですよね…。

こちらが、本物の ”Dark Prince（闇のプリンス）”　ジョー・バイデン氏です。