プロの書き手がSNSに書きこむワケ

ライターや作家さん「あるある」

締切に追われているはずなのに、ツイッターやフェイスブックになんか書きこんでる。しかもけっこう頻繁に。

編集さんなんかは、自分が担当している人のこうした書き込みをチェックしている人も多いらしく、怖いパターンだと書きこんだ瞬間「何やってんだよ」と電話が来たという、信じたくないけど嘘のようなホントの話もあったそうです。

編集さんってほんとうに大変な仕事で、じりじり原稿を待っているあいだは気が気じゃないだろうと思うので、そうやって追い込みをかける気持ちもわかります。

でも、独立して一年強、仕事の浮き沈みをちょこっと経験して判ったことがあります。

書き手は「書く」という運動から離れると間違いなく頭がなまります。

学生時代いわゆる「文化部」で、体育の時間以外はいっさいスポーツをしなかった人は、運動部の人たちのこんな言葉を聞いたことはなかったですか。

「2~3日トレーニングをサボったら、体がなまってもっと辛くなった」

これと同じです。

独立したと言っても、仕事のオファーの数に波がありまして、頭皮に血管が浮き出て破裂するくらいに忙しい時もあれば、何日もやることがなく、ひたすら家事をやっているだけの時もあります。

追い込みがかかっている時はそれはそれで辛いのですが、一番辛いのは、しばらくヒマで書くという作業から離れていたあと、また突然忙しくなった時でした。

「考える→書く」という一連の動作がむちゃくちゃのろくなってる!のです。

あと「書く仕事」はよく頭脳労働だと勘違いされているのですが、書いた後ってむっちゃくちゃ体が疲れるんですよ。同時に頭もものすごく疲れています。

マジで、ハアハア肩で息しちゃうレベルです。

だから、書くって運動なんです。で、私たちはその運動を仕事にしているアスリートだというわけです。

アスリートは地道なトレーニングを繰り返して、コンディションを保ったり、さらに良い成績を目指したりします。

で、私たちプロの書き手がSNSにひんぱんに書きこむのは、この「地道なトレーニング」にあたるのではないかと私は考えています。

一応書き手なので、SNSと言えども「マス向け」を意識した文章を書きます。それだけでも一種の訓練になります。読み手を考える、というのはある意味いちばん大事な思考回路なんです。

編集さんはよく言うのですが、ネット上にたくさんいる「書く人」の中には、ちゃんと読み手のことを考えた文章を書く人が少ないので、仕事を頼める人を探し出すのに苦労するんだそうです。

あと、私の場合は特にツイッターなのですが、140字というリミットがあるので、できるだけその枠にいっぱいになるよう考えながら書きこむようにしています。

文章の順番を考えたり言葉遣いを変えたり・・・・。これもまた訓練になります。

ただ単に思ったことをそのまま書いているのではなくて、きっとプロの書き手がやっているのは、仕事クオリティーをバックグラウンドにした、訓練としての書き込みなんですね。

リリーフのピッチャーが、ブルペンでじっくり肩を温めているような状態に例えてもいいです。

「でも、忙しい時は違うんじゃねえの?」とツッコミが来そうですね。

う、うーん、ちょっと言いにくいのですが、まあ確かに息抜きの部分もあります。すみません!

でも、その上で言わせてください。

忙しくていろんな仕事を並行してやっているような時、まあバリバリ書きまくってはいるのですが、やっぱりキーを打つ指が止まっちゃう瞬間が何度も訪れるんですね。

そういう時はすかさず別の仕事に移って、できるだけ「書く動き」を停止しないようにするのですが、それでも止まるんです。

そういう時、ランナーズ・ハイならぬ「ライターズ・ハイ」になっているテンションを冷ましたくないんですよ。オレの蒸気機関は高速回転って気持ちでいるのに、指が止まると石炭が入んなくなっちゃうんです。

いわゆる「賢者タイム」に近いものだと言ってもいいかもです(笑)

そうなるとそこで全ての仕事のテンションがいったん落ちてしまう。

それを回避するために、ひたすら執筆ジャンキーと化し、とにかく手を止めない、書くのをやめない、動き続ける鞭を自分にくれるためにSNSに文章を打ち込むんですよ。

と、同時に、仕事モードではなくて個人の部分で文章を書くとリラックスできる部分もあるんです。

緊張状態の維持と、適度なリラックス。

このために忙しいさなかに書き込んだりもします。まあ、そんなこと言っても編集さんは許してくれないでしょうけど(苦笑)

そんなこんなで、今日も私はSNSに何かしら書き込んでいます。

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オラシオ

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コメント2件

これはとても大事なことだと思う。どんな仕事にも当てはまるな。
書き仕事は、準備期間がとても長い仕事でもあるので、その辺もアスリートに似てるかもです。実際書いている時間はそんなに長くないですし。勝負は一瞬、みたいな感じでしょうか。
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