堀 宏史

テクノロジーやカルチャー、ライフフルネスについて、書いていきたいと思います。 著書「す…

堀 宏史

テクノロジーやカルチャー、ライフフルネスについて、書いていきたいと思います。 著書「すぐメモする人がうまくいく」「アイデアは捨てるとうまくいく」「家事こそ、最強のビジネストレーニングである」「学び直し大全」

マガジン

  • 本をチャートで説明するマガジン

    主にビジネス書を中心とした書籍のエッセンスをチャート(図)で説明していくマガジンです。

最近の記事

インプットとアウトプットの理想の比率は?

「インプットだけではなく、たまにはアウトプットしなきゃなあ。。」と思いつつ、ネットのニュースやSNS、ネットフリックスやアマプラ、テレビや書籍など、消化したいコンテンツが山積みで、なかなかアウトプットには気が回りません。ふと気がつけばこのnoteも間が空いてしまいました。 そもそも、理想のインプットとアウトプットの比率とはどれくらいなのでしょうか? この本の中にある、コロンビア大学の心理学者、アーサー・ゲイツ博士の実験によれば、もっとも効果的な学習につながるインプットとア

    • AIによるマッシュアップが加速している

      ジェームス W. ヤングは、名書「アイデアのつくり方」の中で、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と説明しています。 例えば、スマートフォンは、携帯電話とコンピュータを組み合わせて生まれました。ポストイットは、簡単に剥がれる接着剤とメモ用紙を組み合わせて生まれました。 こうした既存の要素のマッシュアップはこれまでも数多く生まれてきましたが、AIの登場によってさらにその勢いは加速していきそうです。 情報の収集から消化、発酵、そしてアイデアの出現

      • AIのハルシネーション小説が意外によかったので共有させてください

        巷では、AIを使った小説が芥川賞を受賞して話題になっています。 そんな中、AIのハルシネーション問題について、ChatGPTと対話していたのですが、その中で「これを小説にしてみて」とお願いしたところ、意外に面白い切り口の小説になったので、ご紹介させてください。 タイトル:『ハルシネーション・シンフォニー』第1章:目覚め 2045年の早朝、世界はまだ眠りについているように静かだった。しかし、エリカ・マーティンの心は静けさとは対照的に、渦巻く思考で満たされていた。彼女は自宅

        • 家事AIをつくってみました

          毎日の家事、面倒くさいですね。。 毎日続く家事のルーチンは、時間と労力を要求して、しばしば私たちを疲弊させます。しかし、技術の進歩は、この面倒な日常から私たちを解放する鍵を握っています。そう、ロボットとAIの融合です。 最近では、ロボットにLLMなどのAIを組み合わせたこんな家事支援ロボットをよく目にするようになりました。 はやくこんな世界が来てほしい。。 とは思うものの、こうした製品が普及するにはまだ時間がかかりそうなのと、実際にはかなりの値段になりそうなこともあり

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          5本

        記事

          AIによる読書体験の拡張がやめられない

          50歳を越えて、どうも記憶力が低下してきたような気がします。 特に、アカデミックな分厚い本を読んでいると、顕著に自分の記憶力の低下を感じます。難解な言葉で、新しい概念を細かく説明してくれているのですが、最初はなんとかついていけるものの、途中で集中力が切れてくるととたんに理解力が落ちてしまいます。 「これってどういう意味だろう。。」という思考のラビリンスに迷い込んでしまったら最後、その前に書かれていたことを忘れてしまい、なんとか最後まで読み進めたとしても「あれ、この本ってそ

          AIによる読書体験の拡張がやめられない

          自分はなぜNewJeansおじさんと呼ばれても悪い気がしないのか? と、ChetGPTに聞いてみた

          昨年末のNHK紅白歌合戦でもNewJeansが話題になっていました。 そして、この話題とともに「NewJeansおじさん」もニュースに。 かくいう私もこうして記事にしているように、NewJeansおじさんの一人ではあるのですが、他の「〇〇おじさん」と違って、「NewJeansおじさん」と言われてもそんなに悪い気がしないのです。 しかし、なぜ一部のおじさんは「NewJeansおじさん」と呼ばれることに抵抗感を示さず、むしろそれを喜ぶのでしょうか? とChatGPTに聞い

          自分はなぜNewJeansおじさんと呼ばれても悪い気がしないのか? と、ChetGPTに聞いてみた

          島耕作は平家物語だった

          いきなり何の話かと思うのですが、年末年始にふと思い立って電子コミックで島耕作を一気読みしてしまいました。 島耕作シリーズは、課長島耕作からはじまり部長・取締役・乗務・専務・社長・会長と昇りつめ、相談役・社外取締役(イマココ)となっています。この他に、学生・ヤング・係長・スピンオフやインスパイア物などもあり読み応えがあります。 そもそも島耕作シリーズを読んでみようと思ったのは、失われた30年と言われるここ最近の日本の状況を今一度振り返ってみたいなと思ったからでした。 島耕

          島耕作は平家物語だった

          ChatGPTは「文化翻訳機」でもある

          落合陽一さんのXを読んでいて、「これどういうこと、、!?」と頭を抱えてしまった投稿がありました。 そこで、OchyAIにその意味を聞いてみました。 なるほど、これなら理解できる。。 ちなみにこのイメージを画像にするとこんな感じらしいです。 この体験を通じて、ChatGPTに代表される生成AIは、異なる文化や教育、生活スタイルを持つ人たちとの文化的な違いを乗り越えることができる「文化翻訳機」のようなものだということを感じました。 異文化の広がりとChatGPTの役割 異

          ChatGPTは「文化翻訳機」でもある

          半年ぶりにChatGPTに課金したら、進化がすごかった

          ここしばらく円安の影響もありChat GPTの有料版を使っていなかったんですが、最新版を試してみたいなと思い、久しぶりに課金してみました。 そして、やはり想像を超えて進化していることを体感することができました。 一番変化を感じたのは、ビジュアル機能の進化です。 すでにいろんな画像生成AIは登場していますが、ChatGPTのプロンプトで簡単に画像を生成できたり、画像を分析できたりするのはUXとしてとても気持ちいい。 GPTsも面白い機能です。 GPTsは、個々のニーズや特定

          半年ぶりにChatGPTに課金したら、進化がすごかった

          2024年は期待値を下げていく

          明けましておめでとうございます。 いきなりですが、今年は「いろんなことへの期待値を下げる一年にしていこう」と思います。 毎年「もっといい一年にしよう」「今年は大きな変化を目指す」と期待し続けることは、逆にストレスや焦りを生むことがあります。 そこで、今年は逆説的なアプローチを取ってみたいと思います。 期待値を下げるというのは、一見するとネガティブに感じるかもしれませんが、実はそこには新しい視点が広がっています。 まず、物事に対する過度な期待を捨てることで、現実をより冷

          2024年は期待値を下げていく

          2023年を終わらせる

          不思議なもので、noteを書かないとあっという間に間が空く。 前回noteを書いたのはもう7ヶ月前ということで、すっかり書き方も忘れてしまいました。 気がつけばもう2023年も終わりということで、とりあえず今年の締めくくりとしてこの一年を振り返ってみたいと思います。 AIの一年 言うまでもなく、今年は生成AIの一年だったと言えるでしょう。 昨年から界隈はざわざわしていましたが、今年になってChatGPTの衝撃が世界を駆け抜けて、世の中が一気にAIドリブンな一年になりまし

          2023年を終わらせる

          インターネットは記憶、AIは思考である

          昨日、毎日更新を止めますと宣言したばかりではありますが、「今日も書かなきゃ」というプレッシャーがなくなると、不思議なものでなにか書きたくなってくるものなんですね。笑 ということで、今日書くのは、「インターネットは記憶であり、AIは思考である」ということです。 インターネットの出現によって、私たちはいろんなものを覚えなくてよくなりました。 日々雑多な情報に触れつつ、ひとつひとつの情報は覚えずに、何かあれば検索して調べるのが普通になりました。 地図はアプリで、翻訳もアプリで

          インターネットは記憶、AIは思考である

          AIに負けて、noteの毎日更新をやめました

          今年から毎日noteを更新しようと思いたち、コツコツ書いていたのですが、折からのAIブームに飲み込まれて、いつしか原稿を書くのにもChatGPTの助けを借りるようになり、書くこともAIのことばかりということになってきました。 最初はうまくAIを使っているような気もしていましたが、やがてAIの書いた原稿を手直しして書くようになり、毎日AIと一緒に作業をする中で、「あれ、これってAIに使われてない…?」と感じるように。 いやー、怖いですね。笑 これまでは、自分が興味のあるテ

          AIに負けて、noteの毎日更新をやめました

          低評価コメントがサービスの真価を伝える

          みなさんは、ネットで買い物をするときにどんな口コミを参考にしますか? 最近、私は低評価のコメントを参考にすることが多くなりました。 ある日、私は友人から勧められた新刊書籍を購入するため、ネットでその本を検索してみました。その書籍の評価は、4つ星を超える高評価でした。 しかし、私はその高評価のコメントにはあまり目を通さず、逆に低評価のコメントをチェックしました。なぜなら、最近私が感じるには、その低評価コメントが実際の商品やサービスの真価を伝えてくれるからです。 新しいレス

          低評価コメントがサービスの真価を伝える

          AI思考喪失:知識と思考力の在り方が変わる時代

          近年、デジタル端末の普及やオンラインサービスの充実が進み、私たちの生活に欠かせないものとなっています。このデジタル化の波により、「デジタル記憶喪失」という現象が生まれました。 これは、いろいろ覚えておかなくても、いざとなったら検索すればいいよね、という「記憶の外部化」により、記憶喪失のように感じる現象です。 そして今、AIの普及によって「AI思考喪失」とも呼ぶべき状況が生まれています。 ここでいう「AI思考喪失」とは、AI技術の進化と普及によって、人々が自分の思考力や判

          AI思考喪失:知識と思考力の在り方が変わる時代

          GoogleのAI祭りがすごい

          先日開催されたGoogle I/Oでは、これでもかというほどのAI押しのサービスが数多く紹介されました。 キーノート全体はこちらで見れます。 今回の目玉は、なんといってもChatGPT対抗のBartでしょう。 日本語対応も開始されました。 早速使ってみましたが、なるほどスピード・回答どれもなかなかのレベルと感じます。 これまでは、BardはLLMとしてLaMDAを使っていましたが、今回のバージョンアップでは「PaLM 2」を搭載しているとのことで、PaLM 2は、多言

          GoogleのAI祭りがすごい