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目標達成の為に「日々実際に体験する場を持つ」

43歳からホルンを始めて、たった1年2ヶ月でヨーロッパのナショナルオペラハウスのホルン奏者に就任できた僕の

「リアルに夢を叶える為の思考学」の第8回目です。

さて、今回は「目標・夢を達成するために「日々実際に体験する場を持つ」
について書いてゆきたいと思います。

一見地味な内容なのですが、僕が1年2ヶ月という最速でプロオケのホルン奏者になれたのは、今回の内容を徹底的に行って、一切の無駄な練習や準備を省いて、短期間で徹底的に研ぎ澄ました準備と練習を重ねた賜物だと思っています。

ヒントは「人は、自分が思っている以上に自分の事は気にしていない・個人の思う「丸」と、全体が求める「丸」は違うことがある」という事と、旅行など(特に海外旅行)に行ったとき、鞄につめて持っていった荷物って、結局全部使いましたか?ということでしょうか。

さて、本題に入る前に、少し書いておきたいのですが、楽器に関してなのですが、たまに情報だけで勘違いされる方がおられますが、僕は決して「天才肌」で物事をこなしてきた人間ではありません。むしろ、普通の人達より楽器の技術が低く、それゆえに「思いつく限りの努力(練習・思考・部品購入・改造・行動)」をしつこくしつづけた結果と、人との大切なつながりのおかげで35歳でプロのオーケストラ(※歩合制でなく給料制の)の首席奏者になれたのです。

ですから、断言します。

「天才肌でなくても、凡人でもプロになれます」


日本には「プロになる」というのは「楽器が上手になる事」である。

という事だと単純に「思い込み信じ込み」、「それさえ出来れば」的に勘違いして(気づいていない)、ただひたすら「楽器が上手くなる努力しか」していない人が多いように思うのですが

その思考と努力は「大いなる誤解です」

「楽器を上手くする」のは、大切で大きな「手段の一つ」に過ぎず、「天才・才能」のレベル(不足分)に合わせて、その他の「必要な物事」を見極め、進みを検証しながら最短かつ最善の「多角的な努力」をした方がいいのです。

まあとはいっても、日本はあらゆるジャンル(大抵すべて)の「人材・技術」のレベルが高いので、天才肌でない我々凡人は、日本で「プロオーケストラ奏者」になる為には「天才かつ努力家」の人達と競わないといけないので、大変でしょうが「本質」が「プロのオーケストラ奏者」という1点でいいなら、話は別です。

外国だと「日本ほど一個一個のパーツにまでこだわるシビアさ」を要求していなくて「全体で丸、出来れば二重丸」を求める楽団や劇場も少なくないので、例えば、銀座の高級すし屋さんと、安くて旨い回転寿司屋さんの従業員に「求められる物」のちがいのように、人が「必要最低限」と思っている「必要最低限」の裁量がちがう楽団も多いので、お勧めは、凡人の方はまずここを狙ってまずポジションを取り、着実に実力(オケマンとしての)をつんで磨いてステップアップしてゆけばいいと思っています。

その「裁量の違い」の「簡単な目安」は、たいていの物事は同じだと思うのですが、商品で言うなら「値段」、要は「給料」です。

「目安は目安」で絶対の評価ではありません、「採用の時に求められる必要最低限度」が違うだけで、仕事内容は、商品の「安いからといって馬鹿に出来ない」のと、同じで「当事者しだい」ですし、どんな場所でも状況でも、自分の考え方次第で「学べる事・成長の糧」はいくらでもあります。

「文句・不満」ばかりを言う人は、本質的に「どんな状況になっても、そのスタンスは変わらない」というのはよくある話です。

などなど、いろいろ含めて「僕と同じ凡人」の方々は、特に今回の記事のテーマである

目標達成の為に「日々実際に体験する場を持つ」

が、本当に大切になってくるのです。


では、僕の専門の「音楽と楽器」に関しましては、いずれ別記事で

「「才能が無い」ではなく「才能が足りてないだけ」と解釈された方が良い」

というような内容も含め、おいおい別に詳しく記事を書きたいと思います。


では、一般の方々向きに「本日の本題」に入りたいと思います、

先回書いた「本物を知っておく」と「目的」が少しダブるのですが、

最初に結論ですが(※結論だけで良い方は、ここだけ読むだけで十分です)

「本物を知っておく」大切さは、「目標・到達点」をはっきり認識・意識するために必要で

「日々実際に体験する場を持つ」大切さは、その「目標・到達点」にたどり着くための道すがらの為に「必要な物事」を「焙り出す」のに必要で、要は「最速で優先順位がつけられる」という事です。

では、詳しく書いてゆきたいと思います。


目標達成の為に「日々実際に体験する場を持つ」

仮に「料理人になるのが目標」という続きで例えると、「体験する場を持つ」のと「体験する場を持たない」の違いは簡単に想像がつくと思うのですが

「体験する場を持つ」とは、ただ料理を作れる「キッチン」を持っておくという意味では無く、「目標に近い状況を体験出来る場所」という意味です

実際にお店で働いて同時にいくつもの料理を作って出して、食べられたお客様の反応を見たり、経営に必要なお金の動きをみたり、時間の使い方(あらかじめ準備しておくものや、作る順番、タイミング、盛り付け)、何をどの場所においておくや、誰がどの位置に立って仕事するなどなど、あらゆる経験から「必要不必要」な事柄や「自分に足りていること」「足りていないこと」が見えてくるはずです。

「技術」でいえば、「出来ないといけない事」や「出来なくてもいいこと」から始まって、一度見ただけで覚えられるような「すぐに補えそうなこと」から、見よう見まねでやっても「一向に出来ない・分からない」などや「分かったとしても補うのに時間のかかりそうなこと」などがあるでしょうし

物でいえば「持っておかないといけない物(頻繁に使う物)」「あった方が良い物(時間短縮や、よりおいしく出来るなど)」「今は必要でないもの(めったに使わない物・まだ使えない物・意味のわからないもの)」なども見えてくるでしょう

そして、「給料」という収入もあり「目標達成の為の貯蓄」も出来ますし、プロの作った味を職業的に堪能して勉強出来るうえに、勉強の為に食べ歩く分は勿論の事、普段の食費も浮くなど利点が満載です。

例えば「それ(物’・行動)、いるかな?」などと感じて、無駄なことが見えてきた場合は、一気に「不必要」のレッテルを貼るのではなく、タイミングを見計らって「それは、何のためにあるのですか?」と学ぶ姿勢できいてみると、気がつけていない「意外と大切な意味」があるかもしれませんし、本心かどうか分かりませんが「んっ、なんとなく」などという回答いただいて、やはり「全く意味が分からない」かもしれません。

僕適には、未解決の疑問は「一旦保留」ですね。

それに対して

「体験する場を持たない」とは、家でおいしい料理を作って自分や身の回りの方に食べていただくだけだと、もちろん美味しい物は作れるようになるでしょうが、きっと上に書いたような事の「昼の一時間に沢山の別々のオーダーが来てそれを短時間で作って出せるためには、何が必要?」などは、体感としては見えてこないでしょう。

これらは、すべて想像で書きましたが、料理人でもない素人の僕でも「現場に身を置く事」と「現場に身を置かない」事の違いははっきり出ます。

だからといって、「常に現場にいなければいけない」というのとはまた違います。

現場を知って「(なにかしら)必要だ」という「正当な理由」感じたら、その選択肢の中に「いったん現場から身を引く」や「別の現場に替える」というのは重要です、直感も大切です。

思いつく限りの理由だと「レベルが明らかに違う」「やりたい事と方向性が違う」などや「まずやるべき事が見えた」などでしょうし

「雰囲気が合わない」なども十分正当な理由になると思います。


人生は「どうしても避けられない嫌な事」があります

ですから「避けられる嫌な事」なら「避ける」に越したことはありません。

「そこでないとこの技術が」などは「避けられない嫌な事」の部類ですが、
ここでも「ならどうする?思考」と同じく大切な「本質を見極める事(なぜ?何の為に?)」が大切になってきます。

問いたいです「本当に”そこでないと”駄目なのでしょうか?」

自分自身の人生のための選択なのですから「違う」と感じたら(もちろん、時間的制約や場所などの条件を含め)抜け出すことをお勧めしています。

もちろん「なかなか場所がみつからない・紹介してもらった手前しばらくいなければいけない」など、抜け出せないような時もあるでしょう。

そんな時はもちろん「ならどうする?思考」

言い換えれば「この状況下で出来ることは?吸収できることは?」と「プラス面」や自分の為に「なぜ?ここの良くない点は?なら改善点は?」などを見出して、それを自分の成長の為に集中することと同時に「いつごろなら抜け出せる?」や「もっと良い条件の場所」の本気の模索は大切でしょう。

まずはともあれ、「目標と近い環境を体験出来る場所を確保する事」は非常に大切だと思っています。

ということで、今回はとりあえず以上です。(※音楽家向けに下に追記あり)

では、次回は「本気の目標達成の為に必要な思考」の「補足番外編」といたしまして、

「ちょっとした頭の訓練法」について書きたいと思います。

そして、その次は「“伝え広める”という事の大切さ」について書く予定ですし、続けて「厳選する事の大切さ」という事についても書きたいと思います。

では、

「千里の道も一歩から」小さな一歩が、結局確かな一歩!!

ということで、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!

皆さんの「夢や目標」がリアルに叶いますように!!

堀江努

追記:やはり、最後にちょっとだけ僕の専門分野の「オーケストラ」について書いておきたいのですが、オーケストラの世界も同じで「自他共に認める、何でも出来る天才肌のスーパープレーヤー」なら別ですが、普通の方で、本気でオーケストラ奏者になりたいなら「ソロ曲吹いて楽器を練習して上手になるだけ」ではなく、「お金もらえる・もらえない」や「アマチュアや寄せ集めでレベルが低い」など一切関係なく「オーケストラの中で演奏する」経験をつめる場所を確保しておかないと、いつまでたってもオーケストラの仕事で必要な事や技術が見えてこず、オーケストラ奏者になるのは難しいでしょう。

オーケストラが見つからない場合は、オーケストラの縮図でもある小編成のアンサンブルがいいでしょう「アンサンブル力(合奏力)」が身につきますので、デュエット(伴奏あわせも含む)からで良いので、出来れば日常的にあらゆる方々と合奏経験をつむ事をお勧めいたします。

これは、もし御自分が「何でも出来る天才肌」でない「凡人」のプレーヤーだけど、プロオケを目指す場合は、

特に、本当に本当に本当に大切だと思っています。


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