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発信内容が素直に受け入れられないのが結構辛いという話

何故こんなにモヤモヤするのか。ツアーの様子を親切にみんなに伝えてくれているのに。

ぎっくり腰を自力で治した責任感超強い舞台監督さんの紹介は「こんな素敵なスタッフが共にツアーを支えてくれているよ」という誇らしさもあるのだろう。けれど、無理してもやり遂げる精神力を讃える言葉や「漢」という表現に「あぁ、やっぱりこういう意識なのか…」と思ってしまった。

どうしても私は、“Free”Live2021の「どれだけ人が集っても、誰一人として声を出さず拍手と手拍子だけで盛り上がれる国民性。“思いやり”や“秩序を守る”日本人の精神を世界に発信」という実行委員会一同の言葉が忘れられないんだ。

漢らしさや耐える美学をさりげなく讃える言葉は、実行委員会の言葉にそのまま連なっていて、昭和の呪縛やコントロールされやすい国民に繋がっていく気がして素直に受け入れられない。

有難いツアーの報告に対して、こんなこと考えるの私くらいなんだろうな。自分の思いも自由だし、どんな考え方を美しく感じるかは人それぞれだってわかってる。でも書かずにいられなくなっちゃった。

最近、時代性とか多様性とか、沢山の人のアクションで改善されたことを大事にしたいという気持ちが少しずつ大きくなっている。私自身、昭和の洗脳をモロに受けているので、表現や考え方には特に気をつけないといけない。他の人へ押し付けにならないようにしているけど、非常に難しい。

藤井風さんには、日本人の精神とかそんな小さなことではなく、境界線を感じないくらい、黙って耐える美学とか吹き飛ばすくらい、“Free”でいてほしいのよ。そういう美学が、風さんを悪い方向に利用する時が来る気がしてならないから。

考え方にズレが生じた場合でも応援するって、前回の記事で書いた気持ちは変わらない。分け隔てなく愛を振りまく人が自由に過ごせるように引き続き願ってる。

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