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【第四回】新作オリジナルミュージカル『COLOR』制作日誌

今年9月開幕予定の新作オリジナルミュージカル『COLOR』。草木染作家・坪倉優介さんが自身の体験を綴ったノンフィクション「記憶喪失になったぼくが見た世界」をベースにミュージカル化する。その制作過程を本作のプロデューサー自らが日誌形式で綴っていく連載。#カラー制作日誌

【2021年7月】登場人物を決めていく

第一稿が上がった段階で、この物語は、“ぼく”と“母”を軸としながら、取り巻く周りの人々との関係性を大事に描いていこう、という方向性となった。そのため、“ぼく”を演じる浦井健治さん、成河さんに、相手チームの時には“大切な人たち”でご出演を頂きたい、ということに。そしてこの「大切な人“たち”」ということがポイントだった。
“ぼく”が、記憶を全てリセットされた世界で生きていくには、友人や家族、そして、出会った人々から受ける影響がとても多く、その一人一人が、この世界を生き抜く上で大切な存在となっている。だからこそ、一人ではない、“ぼく”にとって、“母”にとって“大切な人たち”を演じて頂くことになった。
そして前回の日誌に書いた、植村花菜さんから上がってきた1曲は、実は、この“大切な人たち”のうちの一人が歌うソロナンバー。まさに、舞台上にいる3人の深い関係性で創られている作品になる。

【2021年9月】脚本打合せを重ねていく

2021年9月に第二稿、11月に第三稿、そして12月31日に第四稿が上がってきた。
打合せを重ねていきながら、今回は、歌で言葉を紡ぐ作品にしたかったため、楽曲制作も早い段階から取り掛かって頂き、2021年のうちに大枠の15曲のデモが花菜さんから上がってきた。全て弾き語りでご本人の歌入り。年末年始はこの贅沢なデモ音源と共に、第四稿を読みながら過ごした。

#必須アイテム

 iPad & Apple Pencil
ほぼ全てデジタル派なので、台本や原稿・写真チェック、打合せのメモ、映像編集を全てこの一台で。

みんなにも読んでほしいですか?

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