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31歳、新人マンガ家。僕がつくり続ける理由。

はじめまして、ホリプーです。

今週末31歳をむかえる新人マンガ家です。

カレーとコーヒーといちごとミスチルが好きです。ちなみに男です。

このnoteは「ホリプーって何してる人?」「好きなことを見つけたい」「絵が好き」など様々な理由でたどり着いてくださったみなさまへの簡単な自己紹介を書いていきます。

少し長くなりますがよろしければお付き合いください。



0.プロフィール


武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業

アイスクリームの製造メーカーにインハウスデザイナーとして入社。
ガツン、とみかんのパッケージを担当。
2015年頃からは商品戦略も起案し、現在はデザインディレクションの傍らSNSマーケティングなども担当。

2018年6月よりインスタグラムにてマンガ「上下線のふたり」投稿開始。
現在はマンガ版「マチネの終わりに」の出版に向けて準備中

マンガ、パッケージ、イラストはこちらにまとまってます。

▼これまでの仕事や肩書き(進行中もあり)

アートディレクター/マンガ家/グラフィックデザイナー/クリエイティブディレクター/CMディレクター/WEBデザイナー/コピーライター/プランナー/ファシリテーター/SNSマーケッター/イラストレーター/コルクラボマンガ専科1期




1.いつだって描きたい幼少期


僕はどこにでもいるドラゴンボール大好き少年でした。

「セル編の悟飯をかっこよく描けるようになりたい!」と、夢中でお絵かき帳にキャラを模写していました。

小学生くらいまでは、ジャンプキャラを描けるってだけでちょっとしたヒーローですからね。笑

うまく描けると嬉しい、友だちに見せると喜んでくれて嬉しい、よし!また描こう!と、時間さえあれば(授業中だろうが)延々描いているような子どもでした。



中学に上がり運動部に入部した僕は、絵を描くペースが落ちると思いきやインターネットの登場によりさらにのめりこんでしまうのです。

お絵かき掲示板※にはこれどうやって描いているの?というくらい緻密なイラストがアップロードされていました。

どうやらマウスではなくペンタブというものを使っているらしいとわかった僕は貯めたお小遣いとお年玉でペンタブとフォトショップ、スキャナを購入。部活から帰ってから寝るまでひたすらにお絵描きの日々です。

※お絵かき掲示板
電子掲示板の機能にペイントツールとしての機能を追加した電子掲示板


当時はホームページも流行っていたので友人と一緒にページを作ってイラストをアップロードしたり、掲示板に超大作を貼ってざわつくのを眺めたり・・・笑

一番気合の入った絵が残っていました。
(ちなみに「井上先生ですか?」というコメントがついたとかつかなかったとか)


生活の大半を絵に捧げる癖は一生抜けないようです。



2.絵で生きていくって?


これだけお絵描きが好きだと流石に周りから「将来マンガ家になりなよ!」と言われました。

「うん、そうだね〜」

小学校まではそんな風に返していたはずです。


だけどいつからだろう?

色々なアニメやマンガを見ていくうちに「もっとすごい人がいる」「こんなに描き続けることはできない!」となぜかブレーキがかかってしまったんですよね。

でも僕は「絵が好き」

そうしているうちに自然とマンガ家という職業は頭の中から消え、イラストレーターの道を目指すようになっていました。


その後、美大へ進学し課題やデザイン事務所でのインターンを経験する中で「広告」の魅力に取り憑かれていきます。

広告デザインは限られた時間(や場所)で、どれだけ人の心を掴むことができるかが試されるものです。

小さな頃から「どうしたら”お小遣い頂戴”と言わずにお小遣いを貰えるか」を姉に伝授するというズルい子だったので、僕の性格にぴったりだと思ったのです。

さて、僕は広告業界へ進むのでしょうか。

大学の課題作品。飲酒運転防止に、水滴がつくと赤いインクが滲む。



3."あそびましょ"を体現した会社員時代


結局、卒業後はアイスメーカーのインハウスデザイナーになりました。

インハウスデザイナー
他の企業から依頼を受託しデザイン制作するのではなく、自分の勤務する会社の商品やサービスのデザインを担当するデザイナーのこと。

▼広告業界ではなく、パッケージを選んだ理由は以前取材された際に記事になっています。もしよろしければご覧ください

新入社員視点で「もっとこうしたらいいのにな」と思うことが増え、先輩やムサビの先生に相談し産学協同プロジェクトを進めることを決意。

決して少なくない先輩方に協力していただき、ムサビの在校生・先生方と進めたプロジェクトは成功に終わったと思います。

僕はここから”お客さまのためになることだったらある程度自由度を持って進めさせてもらえる。”ということを学びました。

本当におおらかな会社です。




それをいいことにガツン、とみかんの20周年では「(ガリガリ君より)売れてないのに20周年。」という自虐PR を企画。

営業からのバッシングを覚悟したのですがなんと営業部長から「大丈夫」と、一言。
あの時のかっこいい背中は一生忘れません。


このプロモーションがきっかけで声優の杉田智和さんのラジオに呼んでいただいたり、他の商品ではダジャレのキャッチコピーを考えたり、会社ロゴにある「あそびましょ。」を本気で体現していたように思います。




4.孤独と向き合うとき


こんな風に自由にやらせもらえる僕は本当に幸せもので、それでいて少し欲張りなんだと思います。


自分のやりたいことを叶えていった結果、僕はどんどん孤独になりました。

深く話せる仲間がいない、思いが伝わらない、もっともっとやりたいことはあるのに...

孤独をぶつけるように、僕はマンガを描き始めました。

そこで予想以上の反響がありました。

もしかしたら、わかってくれる人がいるかもしれない、新しいことができるかもしれない、そんな淡い期待を持って株式会社コルクの佐渡島さんに処女作の「上下線のふたり」を持ち込んだのです。



その後はトントン拍子に話が進み、「マチネの終わりに」のマンガ化について聞かされた時はまさか自分が!?もっと他に適切な人がいるのでは、本当にできるかな、という気持ちになりましたが答えはもちろん


「ぜひやらせてください!」



未知への挑戦が始まりました。




5.で、結局ホリプーは何をしたいの?


デザイナー、アートディレクター、マンガ家、なぜ僕がこんなにもいろんなことをしているか?その答えはこのツイートにあります。


だから僕は会社を飛び越えて、挑戦し続けています。

信頼できる仲間と一緒に「続けられる仕組みを作る」これが僕のやることです。


そして今はマンガ版「マチネの終わりに」を全力で良いものに仕上げるために、コルクをはじめぜひ皆さんのお力を貸していただきたいと思っています。


今まで応援してくださった全ての人へ、ありがとう。

そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。



編集協力:のりこ @m_noripi212

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