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日本で「右」と「左」が噛み合わない理由をわかりやすくイラストにしてみた

はじめに

 日本で思想的な立場の「右」と「左」で話が噛み合わないと感じられる要因の一つは、「国家の原点」についてのイメージが共有されていないという点があると考えられます。

 細かい理屈は抜きにして、今回はこれをわかりやすく(下手くそな殴り書きの)イラストでまとめてみましたので、ご覧ください。

アメリカの場合

 まずアメリカの場合はどうか。右も左も、国家の原点はアメリカ独立革命というか、独立宣言であるということについては認識が共有できているのではないでしょうか。(星条旗の絵がいい加減ですが、ご容赦を。)

フランスの場合

 お次はフランスです。フランスで右も左も共有できている国家の原点といえば、やはりフランス革命でしょう。もちろんフランス革命より前にもフランス王国があったのですが、それは「前史」のような感じで、やはり現代につらなる国家の原点をフランス革命に置くという点は、左右問わず共有されていると思われます。

日本の場合

 さて、日本はどんな感じでしょうか?右と左で、国家の原点についての認識が共有できているでしょうか?右の側は「神武天皇以来2679年の最古の国家」などと言う一方で、左の側は終戦とか日本国憲法が現在の国家の原点と見ているのではないでしょうか。

おわりに

 いかがでしょうか。以前の記事でも述べましたが、例えば「米国やフランスでは、右派だけでなく左派も国旗(と国歌)を重んじるのに、なぜ日本は状況が違うのか」の理由がこれでわかるのではないでしょうか。

 筆者自身としては、「自分は中立」とか「どっちもどっち」などというつもりはなく、自分なりの観点は一応ありますが、ここでは立入らないことにしておきます。

 また以上の観点に対して「そんな0か100かで割り切れるものではない」とか「両方の要素が多かれ少なかれ混ざっていて、分けられないのではないか」とか「日米仏以外に、例えばイギリスはどう考えるべきなのか」とか、いろいろな疑問がありうるでしょうが、それはまた機会を改めて考えてみたいと思います。


よろしければお買い上げいただければ幸いです。面白く参考になる作品をこれからも発表していきたいと思います。