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好きな考え方 #8 〜やなせたかしさん〜

面白いというのは難しい部分があって、単に面白がらせようと思うとダメなんですね。ちょっと悲しい部分を入れないとうまくいきません。料理と同じで、全部砂糖じゃできないんです。ちょっと塩も入れたり、辛い部分やすっぱい部分もあっておいしくなるわけ。
今度の話はうんと面白くしようというので、面白おかしいことばっかりにすると、あんまりおかしくならないんですね。ちょっと悲しいシーンを入れるとおかしい部分が生きて、気持ちよく笑える。(中略)
面白さというのは、恐怖とかそういうものと紙一重のところにあります。パラシュートでいきなり空から下りた場合、地上に下りると笑ってしまうのだと聞いたこともあります。無事に着くと笑うんですね。ジェットコースターもそうです。(やなせたかし『わたしが正義について語るなら』P110〜111より引用。太字は私)

前回から #好きな考え方 の投稿が空いてしまったけれど、インプットをしていく中で琴線に触れる瞬間があちこちであって。忘れてしまうのも勿体ないから、メモすることを習慣づけるようにしたい。

少し前に、アンパンマンに関する記事がYahoo!ニュースに取り上げられて、多くの人の目に触れるということがあった。今回はさらっと、やなせたかしさんの言葉を紹介するに留めたいけれど、「正義とは何か」「人生とは何か」を考える上で、やなせさんの考え方はとても学びに繋がるなと思った次第です。

やなせさんは『わたしが正義について語るなら』の中で戦争に関する言及もされている。著書にも「ぼくがはっきり伝えたいと思ったのは本当の正義でした。(中略)若い頃に兵隊に行って戦争を体験したことが大きく影響しています」と書かれている。

偶然にも、本日8月15日は終戦の日だ。戦争を体験したことがない現代に生きる僕も、深い反省と非戦への決意を胸に、過去の出来事に関して(そして未来に向けて)想いを馳せたい。

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