見出し画像

平成の次の元号を予期してみる

バックオフィス全般に関わる仕事をしていると、意外に元号を扱うことも多い。社外文書や役所向けの書類など、未だに元号での表記をしていることがある。「西暦で統一してほしい」という思うことの方が多いけれど、明後日の新・元号発表はちょっと楽しみだったりする。自分なりに次の元号に思いを馳せてみた。

元号が4文字だった時代もあるらしいけれど、きっと漢字2文字の組み合わせであることは間違いないと思う。2文字の組み合わせを予想すると途端に収まりの悪さを感じることが多い。「昭和」「平成」は良いけれど、「和昭」「成平」だったら何となく変、みたいなことが結構生じる。

そんな風に頭を使っているとキリがないので、「この漢字が入ると良いのでは?」という形でまとめてみることにした。予想ではなく予期。期待を込めて。

その1:緑

「地球温暖化」が叫ばれて久しいが、環境問題においては日本がリーダーシップを取ってほしいという思いを持っている。環境問題の解決=緑化計画というわけではないけれど、やはり地球の美しさを端的に示す「緑」が新しい元号に含まれても良いのではないだろうか。
また緑には安心感や安定、調和を表す色であるとされている。経済的な急成長を志向するよりも、どうなるか分からない世界情勢の中で、常に調和を目指していく役割も担っていくべきではないかと考え、「緑」を推したいと考えた。

その2:啓

啓示・啓発・啓蒙で使われる「啓」は、やや内向的なイメージもある一方で、静かに内部から湧き上がるような確かなエネルギーを想起させる。「ガンガンやっていこうぜ!」と声の大きい人が引っ張るのではなく、日本人ひとりひとりが未来に向かって歩みを進めていくような言葉になれたら。
啓には「ひらく」という意味もある。閉じたものをあける / 未知のものを明らかにする「啓」には、未来を明るく切り拓いていこうという前向きな意味も内包できるのではないだろうか。

その3:門

その2で挙げた「啓」と重複することもあるが、よりオープンネスを志向するならば「門」という言葉を推したい。奇しくも東京オリンピックが来年開催されるわけだが、世界中から多くの人々が日本を訪れることになるだろう。
インバウンド施策を推進すべきといったメッセージではない。ここでも述べられている通り、東洋の基本的な人間観は「変化(=変わること)」にある。ハード / ソフト共に常に門戸を開き、様々なパートナーを受け入れコラボレーションしていこうという姿勢を示したい。

その4:成(または為)

「天皇がご存命の場合、新元号は現元号の文字を一文字残す」という説を聞いた。その説を受けるのであれば、「成」を残すことを提案したい。
「成功」「成金」など、「成」という文字には少し利己的な側面を感じなくもない。ただ僕が推す背景には「為せば成る」というアクションに根ざすところが大きい。アクションはリスクを伴うものだが、他人を批判ばかりしていても何も成し遂げることはできない。平成を「失われた30年」と揶揄するのは簡単だが、この30年をベースにして何を為すかは僕らに問われている。
※何事もアクションが起点になるという意味で「為」を用いても良いと思う。

新元号の発表は4/1(月)11時半とのこと。
どんな元号が発表されても、賛否両論になることだろう。「決める」人のプレッシャーたるや想像することも難しいけれど、とにもかくにも当日を楽しみに待ちたい。

記事をお読みいただき、ありがとうございます。 サポートいただくのも嬉しいですが、noteを感想付きでシェアいただけるのも感激してしまいます。