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小説読んだりNetflix人事本を読んだり(2019年1月に読んだ本まとめ)


2019年1月は9冊本を読んだ。
小説やエッセイ、ビジネス関連の本など、バランス良く手を出した1ヶ月だった。節操がないと言えばないんだけど、そこそこバタついている自分の精神状態を反映したような中身だったように思う。

小説は三者三様だった

桜木紫乃さん、松尾スズキさん、古市憲寿くんの表現は三者三様で、とても興味深かった。性欲がドロドロと湧き出てくるような『108』に比べて、裕福でない夫婦が静かに生活を過ごす『ふたりぐらし』の静謐さ。真逆なんだけど、下品と上品で対比することは適切でない。
一番自分にとって「合う」トーンは、同世代の古市くん。現実世界のリアリティの重みに押し潰されそうな中で、一種の清涼剤みたいな位置付けになった。

人事として、企業として、レベルの違いをまざまざと見せつけられた

サービスとして優秀なだけでなく、やはり企業としても人材としても超一流のネットフリックスの考え方に、現段階の差を感じてしまい、落胆することも大きかった。
「自由と責任」を社員にも移譲するということは、思った以上にビジネスパーソンとして「大人=プロフェッショナル」であることが求められるんだなと。凄かった。その後、Google入社後に育休を取った方のブログを読んだんだけど、そういうことなんだろうと感じました。

対比。批評の鋭さと緩さが心地良かった

僕は2018年W杯が全然観れなかったので、実は本書で描かれたような関係者の姿はあまり想像できなかったりするんだけど、Mr.Childrenとサッカー日本代表をリンクさせた視点が面白くて、文字通り、一気に読んでしまった。
とても公平な視点のミスチル評もあり。『Q』とか『IT'S A WONDERFUL WORLD』とか、改めて聴き直してしまった。
村上春樹さんのエッセイは、肩の力が抜けて楽しかった。「ビール会社が作る烏龍茶」と村上さんがご自身のエッセイを評している通り、頭を空っぽにして過ごした年末年始に美味しくいただきました。

 *

まとめ(紹介した6作品)

・桜木紫乃『ふたりぐらし』
・松尾スズキ『108』
・古市憲寿『平成くん、さようなら』
・パティ・マッコード『NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く』
・宇野維正、レジー『日本代表とMr.Children』
・村上春樹『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』

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