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【LEGAL NEWS TOPICS】vol.063

 法律や訴訟に関連した最近のニュースから気になるものをセレクトして弁護士の視点でコメントしています。今回は5月14日から5月20日までのニュースです。

【1】「仮眠も労働時間」イオン関連会社に残業代支払い命令
http://www.asahi.com/articles/ASK5K4J0HK5KUDCB00J.html

 法的見ると仮眠時間も労働時間と評価される可能性は高い。ただ、実際にその分まで労働時間であることを前提とした賃金設定となるとなかなか難しいことも多い。業態的に難しい問題である。


【2】「海猿」作者の人気漫画家がアマゾンを提訴
http://www.sankei.com/affairs/news/170519/afr1705190039-n1.html

 出版社ではなく作者が提訴というのはなかなか興味深い。Amazonと契約をしたのは著作権等の管理を行っている出版社だと思うのだけれど違うのだろうか?いずれにしても契約条項でどうなっているかが問題になるだろう。
 

【3】ヤマハ、JASRACを提訴へ 教室演奏の著作権めぐり
http://www.asahi.com/articles/ASK5H5DV7K5HUCVL01R.html

 音楽教室での演奏については法廷闘争に持ち込まれる模様。まぁ著作権法の解釈として非常に興味深い先例となりそう。


【4】高齢者2人死亡、1人重体=デイサービス送迎中事故-栃木・小山
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052000030&g=soc

 送迎中の事故ということで非常に不幸な事故。車の運転である以上事故が起こるリスクはどうしても避けられないが、施設としては信用問題にもつながりかねず、なかなか厳しい。


【5】裁判員候補3人に1人欠席=審理日数増、雇用情勢影響-制度開始から8年・最高裁
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052000449&g=soc

 開始当初は参加率もそれなりに高かったけれど、やはり期間が経つにつれ出席率が低下している模様。科料の制裁などもあるがやはり出席率を維持することは大変だろう。また、長期化すると出席率が下がるのはそのとおりだろうが、かといって拙速になってもまずい。難しいところ。

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次回のLEGAL NEWS TOPICSは5月29日(月)更新予定です。

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