法律や訴訟に関連した最近のニュースから気になるものをセレクトして私的な見解でコメントしています。今回は６月５日から6月１１日までのニュースです。

【１】パワハラ相談、過去最多＝１５年度６．６万件－厚労省
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016060800786&g=eco

パワハラ相談が前年比７％増で過去最高らしい。確かに深刻な被害になっているケースも多いが中には指導に対する受け止め方でトラブルになってしまっていることも多い印象。

【２】条件違う求人、3900件＝賃金や就業時間―厚労省
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016060800862&g=eco

前年よりは減ったものの、まだ相当すうあるということらしい。特に最近は求人が多いせいか、少しでも良い条件に見せたいと言うことも多い模様。ただ、応募が来てからトラブルになることも多いし、いざ訴訟などのトラブルになると求人票の条件が雇用条件だと主張されることもあるのでなかなか難しいところ。

【３】「顔覚えとるけんね」裁判員に声かけた男告発へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160609-OYT1T50081.html
裁判員に声かけ、東京でも　法廷外で「被告かわいそう」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ6B6K7NJ6BUTIL03G.html

裁判員への脅迫的な接触が明るみに出ている。実際裁判員裁判をやっている途中で裁判員の人とエレベーターで一緒になったこともあるし、接触自体は全然ありうる（もちろん声をかけたりはしていないが）。一般の人からすれば怖いだろうし、益々参加に抵抗を示されることが増えそう。制度維持のためには接触してきた人への処罰を厳しくしたりしないとならないだろう。

【４】ストーカーで有罪、罷免　元判事の資格回復を決定
http://digital.asahi.com/articles/ASJ683Q6GJ68UTIL00D.html

弾劾裁判所で罷免された裁判官の法曹資格が回復されたという報道。７年間を長いとみるか短いとみるかは議論があるところだろうけれど、ネットがこれだけ普及して情報が簡単に広がる世の中で、過去は消しきれないだろうから弁護士登録をしてもなかなか大変だろう。

【５】「小金井事件の二の舞いに」＝女性タレント脅迫容疑、男逮捕－警視庁
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016060800836&g=soc

脅迫の中でもかなり悪質な脅迫。こういう事件が普通に起きると、ひどい事件がまた起こりかねないと恐怖を感じる。恋愛関係とか距離感が取れないのはなぜなんだろう？

【６】＜くまモン＞人形焼きを無断で製造、熊本県が２業者を告訴
http://mainichi.jp/articles/20160609/k00/00e/040/153000c

　ゆるキャラがこれだけ普及するとどうしても出てくる問題。自治体も知財の管理をしっかり行っていかないとトラブルは増える一方だろうから告訴もやむを得ないだろう。