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引退競走馬杯(RRC)出場馬の傾向②

こんにちは、HORSMARTの佐藤です!

前回こちらで引退競走馬杯(RRC)出場馬の血統傾向を紹介しました。

父、母父共に競馬とはまた違う傾向があり興味深い内容となりました。
前回に引き続き傾向を見ていくのですが、今回は馬体重、所属厩舎に注目して傾向をご紹介します。

馬体重

まずは、馬体重からです。
前提として競走馬の平均馬体重はJRA公式を参考にすると470kg。

RRCに出場した馬の馬体重(競走馬時代の最高馬体重)を、50㎏ごとに分類すると下記の通りとなります。

平均値は484kg、中央値は486kgとなり、競馬の平均馬体重からすると少し重めの結果に。ただし、最高馬体重をピックアップしている為、やや重めになることを考えると競馬の平均馬体重と大きく差は見受けられません。

ちなみに最低馬体重は382kg、最高馬体重は592gで、幅広い馬体重の馬がRRCに出場していることが分かります。

所属厩舎

続いて競馬時代に最後所属していた厩舎別に紹介します。

RRCに6頭以上輩出した厩舎を掲載し、参考までに現役管理馬の頭数を元に割合を算出しています。
(既に引退済みの調教師は割合未算出)

そこまで目立って大きな差はありませんが、気になるのは森下淳平厩舎出身の割合が高いこと。
森下厩舎は大井競馬所属で、現役馬だとサベージやミヤギザオウ。
過去の管理馬を見るとハッピースプリントやディアドムスを輩出しており、2023年現在大井リーディング6位に位置している厩舎です。

もう少しジャンルを細かくしてみていきましょう。
美浦、栗東、地方別でご紹介します。
まずは美浦から。4頭以上の輩出が一つのラインでしたので区切っています。

美浦は後述する栗東と比較して全体的に少ない傾向にありますが、それでも田中剛厩舎は14%で、ほかの厩舎と比較して高めの割合となりました。

続いて栗東。
こちらは5頭以上が一つのラインでしたので区切っています。

美浦と比較して7頭以上輩出する厩舎が5つもあり、全体的にRRCへの出走頭数は多い傾向にあります。割合では高橋亮厩舎が目立ちます。

最後に地方。
こちらは3頭以上が一つのラインでしたので区切っています。

全体ランキングでも入っていた森下厩舎の割合はかなり目立ちます。地方競馬でも最大規模を誇る大井競馬で唯一のランクインにもなっていますので、RRCへの繋がりは高いと言えるでしょう。

競馬規模が他と比べると小さい金沢、名古屋、佐賀が一つずつのランクインなのは頷ける一方、兵庫からは5つの厩舎がランクインしており、割合も10%を超えているのが3厩舎と目立つ結果となっています。

一方で浦和、高知からランクインがないことは少し寂しく映ります。
また、参考までに未出走の馬は92頭(全761頭)存在しており未出走の馬たちのRRCへの出走割合も一定高いものがありました。

まとめ

今回は馬体重と厩舎をメインに傾向を見てきました。
馬体重は競馬と大きく遜色がありませんでしたが、厩舎についてはリーディング上位の厩舎が必ずしも多数のRRC出場につながっているわけではなく、栗東と美浦でも数の差が確認でき、地方間の数の差も大きく存在していました。

次回は好成績を残した馬と相関するデータについて見ていきたいと思います。

HORSMARTでは、今後もRRCに関する調査をしてまいります。
次回もお楽しみにお待ちください!


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