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翻訳教室

2022.1.30

これは翻訳家の鴻巣友季子さんが、母校の小学校6年生に行った「ようこそ先輩」の授業の記録です。

翻訳で大事なこと。

・想像力の壁を超えて、相手の気持ち(立場)に限りなく立とうとすること。

・よく読むこと。(書くより大切。)的確に読むことができれば、自ずと訳は読みやすくなる。=能動的に読むということ。

翻訳とは、いったん相手の中に入り、また自分に戻ってくる作業。自分の人間性が試される。

何かちょっと神経を逆撫でするような本、違和感のあるような本を読んでみる。たまに逆目で読んでみる。何かを乗り越えながら読むということ。そうすると、深く関わり合う部分というのが否応なく出てくる。すると、そのうち、前感じていたことが全部反転していくということが起きる。

原文に書いてあることと書いてないことの境目を引き受け、判断する。それが能動的な読みということ。

なんか、やっぱりかっこいい。鴻巣さん。

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