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背景を探る


皆さん、こんにちは。

突然ですが、
私は今週、『96時間』、『96時間/リベンジ』、「96時間/レクイエム』という3部作の映画を観ました。

特に『96時間』と『96時間/リベンジ』の1作目と2作目が面白く、アクションシーンが迫力満点で、とても魅力的な映画となっています。

ここで、この2作の映画の内容を簡単に紹介していこうと思います。
以下、多少のネタバレを含みますが、ご容赦ください。

元CIAのアメリカ人の主人公は、友達と一緒にパリに旅行へ行った娘がアルバニア人の人身売買組織に誘拐されたということで、1人単身でパリに乗り込み、娘を救い出そうと奔走します。

96時間以内に見つけ出すことが出来なければ、娘の行方が完全に分からなくなってしまうということで、主人公はあらゆる手段を使って娘を救い出そうとします。

そして、誘拐したアルバニア人たちや娘の誘拐に関わった人たちを次々と殺していき、遂に娘を救い出すことに成功します。

ここまでが『96時間』の内容です。

『96時間/リベンジ』では、主人公によって殺されたアルバニア人たちの中の1人の父親が、殺された息子の仇をとるため、主人公に復讐していく物語となっています。

主人公によって殺された息子の復讐を誓うアルバニア人の父親は、主人公が家族と共にイスタンブールに来ることを見計らって、その3人を拉致しようとします。

主人公と主人公の奥さんは捕まってしまいましたが、アルバニア人たちからなんとか逃れた娘が、主人公の指示を仰ぎながら、主人公たちを救い出すことに成功します。

奥さんと娘を誘拐し殺そうとしたことへの怒り、そして、もう2度とこのようなことが起きないようにするために、主人公はアルバニア人たちと決着をつけることを決意します。

そして、主人公は次々とアルバニア人たちを殺していき、遂に復讐を誓ったアルバニア人の父親も殺して、この物語は幕を閉じます。

以上がこの2作の映画の大まかな内容です。

この簡単な紹介を読んでいただければ、
誘拐された娘や奥さんを救い出すためにあらゆる手段を使ってアルバニア人たちを殺していく主人公は良い人で、
主人公の娘を誘拐して人身売買しようとしていたアルバニア人たちは悪い人である、
という構図をなんとなくでも感じてもらえると思います。

ただ、映画の中では、アルバニア人たちが娘を誘拐して人身売買をした理由や背景は描かれていません。

女の人を誘拐して売ることが1番楽でたくさんのお金が手に入るから行ったのか。
お金を稼いで生きていく方法がそれしかないから仕方なく行ったのか。

他にも想定される理由や背景は、いくつもあると思います。

前置きが長くなってしまいましたが、
私が今回このブログで伝えたいことは、「背景を探る」ということです。

人が実際に取った行動には何かしらの理由や背景があります。
映画の例で例えると、
主人公がパリに乗り込みアルバニア人たちを殺していったのは、誘拐された娘を救い出すためという背景があり、
アルバニア人の方も、何かしらの背景があって、主人公の娘を誘拐しました。

主人公は良い人であると思えるのは、「誘拐された娘を救い出す」という背景を理解しているからです。
この背景がわからない状態だと、主人公はただの人殺しも同然です。

表面的な行動、「娘を誘拐したアルバニア人を殺していって娘を救い出す」という行動は、相手は犯罪者であり、娘を救うために必要なことでありむしろ称賛すべきこととされるかもしれません。
ですが、その行為をした理由や背景をしっかりと捉えていなければ、客観的に見て、その人の良し悪しを判断できないと考えています。

背景を探るということは、生きていく上で切っても切り離せない人間関係において、とても重要なことだと思います。

このブログを読んでくださっているあなたの中に、苦手な人やなんとなく気が合わない人、不愉快な思いをさせてくる人、などといった人がいると思います。
私にも少なからず、います。

そういった人たちがとる行動、その行動だけに焦点が当てられていたとしたら、「なんだこいつ。」くらいにしか思わなくて、ただ軽蔑するだけだと思います。

ですが、その行動の背景をさぐること、なぜあのようなことをしたのだろうかと、自分なりに相手の状況や心理状態などをイメージすることができれば、
自分から相手の行動に理解をすることができるようになり、その人が苦手ではなくなることがあると思います。

もしかすると、そこから一気に関係が改善して良好な関係を築き続けることができることもあると思います。


また、行動の背景を探ることは、自分で自分の気持ちを落ち着かせることにも繋がると思います。

私はコンビニでアルバイトしているのですが、接客しているお客さんの中に、買った商品を袋に詰め終わった瞬間に、「早く寄越せよ」と言わんばかりのスピードで袋を奪っていくお客さんがいます。

その時、私は多少なりとも不快な思いをしますが、「そのお客さんは急いでいたのかもしれない」、「そのお客さんにとっては普通に取っていっただけのことかもしれない」などと背景を探ることで相手の行動に対して、「だとすれば仕方ないことだな」と納得できて、切り替えることができます。

そういった経験もあって、
背景を探るということは、自分の気持ちをコントロールすることできる大切な考え方であり手段であると考えています。

ですが、この「背景を探る」というのはいつ何時も、どんな状況でもできるとは限らないもので、非常に難しいです。

私もその時の自分の感情に支配されて、背景を探る前にその行動だけで、その人を決めつけてしまうことが多々あります。

まだまだだな、と常に実感しています。

ただ、『96時間』という映画を観てこのブログを書くに至ったので、

「背景を探る」

このことを、いついかなる時でも実践できるように、考えながら行動していきたいと思います。


自分への戒めのために。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
引き続きどうかよろしくお願いします!

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